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秋田県の犯罪件数と検挙率
秋田県では、令和元年中に2,162件の犯罪が認知され、1,706件が警察によって検挙されました。発生した犯罪事件を警察が検挙した割合を示す検挙率は78.91%です。
過去5年間の秋田県における犯罪認知件数は以下のグラフのとおり推移しています。
【参考】全刑法犯・重要犯罪・重要窃盗の状況(令和元年確定値)|秋田県警察,犯罪白書|法務省
秋田県は、全国的にみてとくに犯罪の認知件数が低い県ですが、さらに認知件数は減少しています。令和元年には過去最低となる2,162件を達成しました。一方で、検挙数は2,000件弱を安定して推移しており、ほぼ横ばい状態です。
平成30年における検挙率の全国平均は37.9%ですが、同年の秋田県では72.93%で全国1位の成績を達成しまし、令和元年にはさらに6ポイントも上昇しました。
秋田県は、全国屈指の「罪を犯せば逮捕・検挙されやすい県」だといえます。
警察組織による検挙とは?
検挙といえば、一般的には逮捕をして捜査を進めるイメージがありますが、逮捕されずに検挙される場合もあります。
在宅捜査になれば、身体拘束を受けずに日常生活を送りながら捜査を受けることが可能です。証拠隠滅や逃亡の恐れがないと認められれば、必ずしも逮捕されるとは限りません。
ちなみに弁護士の働きかけにより、逮捕されたが在宅捜査に切り替えてもらえた事例があります。
逮捕されると、起訴・不起訴の確定までに最長23日間の身体拘束を受ける可能性があるので、長期拘束を避けたい場合には弁護士への相談を検討しましょう。
秋田県で起こった犯罪の傾向
秋田県ではどのような犯罪が多く発生しているのでしょうか?
令和元年中に秋田県で発生した犯罪の種類と認知件数の状況をみていきましょう。
犯罪名 |
認知数 |
窃盗犯 |
1,577件 |
粗暴犯 |
133件 |
知能犯 |
158件 |
風俗犯 |
26件 |
凶悪犯 |
16件 |
その他 |
252件 |
【参考】全刑法犯・重要犯罪・重要窃盗の状況(令和元年確定値)|秋田県警察
もっとも認知数が多かったのは空き巣や万引きなどの「窃盗犯」でした。窃盗犯だけで全体の72.9%を占めており、そのうちの大部分が万引きや自転車盗といった比較的に軽微な犯行です。
「粗暴犯」とは暴行や傷害、脅迫などの暴力的な犯罪で、おもに繁華街などを抱える大きな街で起きています。「知能犯」は詐欺・横領のほか、汚職や選挙事件の総称です。
わいせつ犯罪や賭博などは「風俗犯」と呼ばれますが、他の都道府県と比較すると認知件数は非常に少なくなっています。「凶悪犯」とは殺人・強盗などの総称ですが、令和元年には殺人が前年比+3件となる5件の認知がありました。
なお、占有離脱物横領や公務執行妨害などは「その他」に分類されています。
秋田県で犯罪が多い地区
令和元年中に秋田県で認知された事件件数から、犯罪が多い市町村の上位10位をランキングしました。
地域 |
犯罪認知件数 |
秋田市 |
967件 |
横手市 |
176件 |
大仙市 |
149件 |
大館市 |
127件 |
能代市 |
126件 |
由利本荘市 |
122件 |
男鹿市 |
87件 |
湯沢市 |
70件 |
北秋田市 |
45件 |
鹿角市 |
43件 |
【参考】市町村別刑法犯発生状況(令和元年確定値)|秋田県警察
秋田県内でもっとも犯罪が多く認知されたのは、人口約30万人を抱える秋田市でした。2位以下の順位も、おおむね人口のランキングと一致しており「人口が多いほど犯罪の認知件数も増える」という傾向がみえてきます。
各市町村の認知状況に目を向けると、自転車盗・オートバイ盗の総称である「乗り物盗」の発生が秋田市のみに集中しており、ほかの街における認知がごくわずかという特徴があります。全国でも乗り物盗はいくつかの大きな街で突出する傾向がありますが、とくに秋田県では秋田市でしか目立った発生がみられません。
これは、秋田県全体の交通網、とくに鉄道の利便性が高くないため、駅などに自転車を駐輪する機会が少ないためです。秋田県全体の治安情勢はかなり安定しているので、どの街でも「罪を犯せば逮捕・検挙される」という状況はかわらないでしょう。