振り込め詐欺事件で現行犯逮捕され勾留されたが、不起訴処分を得た事例
罪名 | 依頼費用 | 解決結果 |
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詐欺罪 | 50万円 | 不起訴処分 |
ご家族が逮捕されたとのことで、逮捕された本人に代わりご家族から依頼を受けました。振り込め詐欺事件に関与し、被害者からお金をだまし取ろうとお金を受取りに行った現場で警察官に現行犯逮捕されたという事案でした。
警察から本人逮捕の一報を受けたご家族からのお電話で依頼を受けました。ご家族は、突然の本人逮捕の連絡を受け、また警察からもあまり詳しい事情を知らされていなかったためとても心配されている状態でした。依頼後すぐさま警察署に接見希望の連絡を入れたうえで速やかに警察署に行き本人と接見を行いました。
本人に詳しく事情を確認したところ、当日現場にお金を受取りに行ったこと自体は間違いないものの、振り込め詐欺に加担している認識は全くないとのことでした。本人はアルバイトの募集を見て応募し採用され、アルバイトとして当該行為を行ったものであり、どういうお金であるのかについても虚偽の説明を受けそれを信用して、犯罪行為に加担しているとは全く思わずに行ったものであるとのことでした。すぐには信じがたい弁解であり、弁護士が聴いても信じがたい内容である以上、捜査機関はより信じがたい内容でしたので、細かく何度も事情を確認し疑問点も聴取しました。その結果、本人は当時詐欺行為の認識を持っていなかったということが確信できましたので、詐欺行為の認識がなく、無罪であるという方針で弁護活動を行うこととしました。
検察・警察のその後の取調べは、予想通り、本人が詐欺行為の認識を持ちつつ、詐欺行為に加担したという前提で執拗になされました。そのため、本人には適宜黙秘権を行使させ、またできる限り日を空けずに面会(接見)に行き、その日の出来事を共有し記憶に反することを認めないよう本人を励ましました。また、検察官に対しては、本人の了解の下、本人の認識や弁解内容を書面にまとめ説明を行い、詐欺行為の認識がなかったことを説明するとともに、行き過ぎた取調べがなされないようけん制を行いました。また、今後、同様のアルバイトなどに手を出さないよう誓約させるとともに、ご家族の身元引受の誓約も得ました。
これらの結果、嫌疑不十分による不起訴処分を獲得することができました。
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