無免許運転による過失致傷で“犯罪の故意はなかった”と主張し、不起訴
| 罪名 | 解決結果 |
|---|---|
| 無免許運転過失致傷罪 | 不起訴(嫌疑不十分) |
免許が有効だと誤って認識していた外国籍の人物が事故を起こし、相手方に負傷を負わせたケース
相談者は、海外でブローカーを介して運転免許証を入手し、それが日本でも有効な免許だと誤って信じていました。そのため、日本国内で自動車を運転していたところ、走行中に衝突事故を起こしてしまい、無免許運転による過失致傷の疑いで逮捕され、勾留されました。
本人としては、その免許証が正規のものだと本気で思い込んでいた状況でした。
依頼者は海外でブローカーを通じて運転免許証を購入し、その免許が日本でも有効であると誤信したまま国内で車を運転していました。ところが運転中に衝突事故を起こしてしまい、無免許運転過失致傷の疑いで逮捕・勾留される事態となりました。
本人としては、その免許証が正規のものだと本気で信じていた状況でした。
本件では、依頼者の主観を基準にすれば犯罪の故意を認定できない点、さらに在留資格を維持するためにも不起訴を確保する必要がありました。しかし、無免許運転過失致傷は統計的に起訴されやすい犯罪類型であるというハードルがありました。
私は速やかに本人と接見し、犯罪の認識がなかったことを正確に供述するよう助言しました。その後、外国人である依頼者の立場に立てば、ブローカーを介して免許を取得する行為が海外では珍しくなく、違法性の認識を持ち得なかったことなどを整理した意見書を作成し、検察庁に提出しました。あわせて、被害者の方との示談成立に向けて交渉も進めました。
その結果、無免許過失運転致傷については「嫌疑不十分」と判断され、不起訴処分を得ることができました。
舟渡国際法律事務所
| 住所 | 東京都豊島区高田3-4-10布施ビル本館3階 |
|---|---|
| 最寄駅 | JR山手線「高田馬場駅」徒歩約5分 東京さくらトラム(都電荒川線) 「学習院下駅」徒歩約6分 |
| 営業時間 |
平日:00:00〜23:59 土曜:00:00〜23:59 日曜:00:00〜23:59 祝日:00:00〜23:59 |
