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法律事務所へ話した内容は、依頼をしなかったとしても、厳格な守秘義務により守られ、口外されることはありません。
刑法第134条・弁護士法第23条によって、承諾を得ずに警察・検察・裁判所その他一切に口外することは、原則許されません。
また、守秘義務は弁護士を辞職しても生涯負うことになります。
万が一にも、業務で知り得た内容を口外すれば、口外した者が懲役刑を科される可能性があります。
当サイトでは、有料登録弁護士を優先的に表示しています。また、以下の条件も加味して並び順を決定しています。
・検索時に指定された都道府県に所在するかや事件対応を行っている事務所かどうか
・当サイト経由の問合せ量の多寡
鹿児島第一法律事務所
弁護士 坪内 清久(Sfil法律事務所)
| 住所 |
〒260-0021 千葉県千葉市中央区新宿2-7-10エレル新宿ビル6階 603号室 |
|---|---|
| 最寄駅 | 京成千原線 / 千葉中央駅 徒歩5分 JR総武線 / 千葉駅 徒歩10分 |
| 営業時間 |
平日:07:00〜21:00 土曜:07:00〜21:00 日曜:07:00〜21:00 祝日:07:00〜21:00 |
グラディアトル法律事務所
| 住所 |
〒951-8116 新潟県新潟市中央区東中通2番町275-1GrowEast2階 |
|---|---|
| 最寄駅 | |
| 営業時間 |
平日:00:00〜24:00 土曜:00:00〜24:00 日曜:00:00〜24:00 祝日:00:00〜24:00 |
弁護士法人エッグ
| 住所 |
〒101-0032 東京都千代田区岩本町3-7-15VORT秋葉原Ⅶ 10階 |
|---|---|
| 最寄駅 | 都営新宿線「岩本町駅」徒歩3分 東京メトロ「秋葉原駅」徒歩5分 JR「秋葉原駅」徒歩4分 JR「神田駅」徒歩10分 |
| 営業時間 |
平日:00:00〜23:59 土曜:00:00〜23:59 日曜:00:00〜23:59 祝日:00:00〜23:59 |
宮崎県で利用できる公的な相談窓口
当番弁護士は県内1本の受付電話、夜間は留守番電話
弁護士会は地方裁判所の管轄区域ごとに置かれ(弁護士法第32条)、宮崎県の地方裁判所は宮崎地裁1つなので、県内の弁護士会は宮崎県弁護士会だけです。家族・親族が当番弁護士を頼むときは、宮崎市の署でも宮崎県延岡市や都城市の署でも、同じ受付用の携帯電話(090-3328-3141)にかけます。弁護士会の代表電話(0985-22-2466)とは別の番号です。午後5時から午前9時までは留守番電話になるため、本人の氏名・生年月日・国籍、留置先の署、本人との関係、連絡先、逮捕の罪名と日時を、分かる範囲で吹き込みます。本人が警察官・検察官・裁判官に「当番弁護士を呼んでほしい」と告げて呼ぶこともできます。派遣は1回だけ無料で、そのまま弁護人を頼むかは接見のあとに決められます。
警察・被害者支援・少年の窓口
| 窓口 | 電話 | 受付・内容 |
|---|---|---|
| 宮崎県警察 警察安全相談 | 0985-26-9110 | 携帯電話などからは#9110。警察への相談全般 |
| (公社)みやざき被害者支援センター | 0985-38-7830 | 月曜〜金曜の10時〜16時(祝祭日を除く)。被害を受けた側の相談・付き添い |
| 宮崎法務少年支援センター(思春期ひむか相談室) | 0985-22-7830 | 9時〜12時15分・13時〜17時。宮崎少年鑑別所内の無料相談 |
| 法テラス 犯罪被害者支援ダイヤル | 0120-079714 | 平日9時〜21時、土曜9時〜17時 |
| 法テラス・サポートダイヤル | 0570-078374 | 平日9時〜21時、土曜9時〜17時。制度や相談先の案内 |
出典:宮崎県弁護士会「(刑事)当番弁護士・当番付添人制度」、宮崎県弁護士会「概要・アクセス」、e-Gov法令検索「弁護士法」第32条、宮崎県警察本部「相談窓口・各種制度の案内」、宮崎県警察本部「(公社)みやざき被害者支援センター」、法務省「宮崎法務少年支援センター(思春期ひむか相談室)」、法テラス「法テラス宮崎」
宮崎県で危険運転・あおり運転(煽り運転)の疑いをかけられた運転者と家族が、最初にすること
このページは、宮崎県内の道路で起きた事故や走行について、危険運転致死傷罪や妨害運転罪(あおり運転)の容疑をかけられた運転者側の刑事事件(逮捕・前科・示談・不起訴)を扱います。罪名の境目を先に整理すると、酒気を帯びて運転しただけなら飲酒運転、人身事故の現場で負傷者を助けずに立ち去ればひき逃げ、物損事故を警察に届けずに離れれば当て逃げで、アルコールの影響・制御できない速度・相手の通行を妨げる目的の運転などで人を死傷させたときに危険運転致死傷が問われます。宮崎県では、危険運転致死の裁判員裁判は宮崎県延岡市や宮崎県都城市の事故であっても宮崎市旭の宮崎地方裁判所(本庁)だけで開かれ、控訴審も同じ敷地にある福岡高等裁判所宮崎支部が担当します。
被害を受けた側の損害賠償や被害回復の相談は、法テラスの犯罪被害者支援ダイヤル(0120-079714)や公益社団法人みやざき被害者支援センター(0985-38-7830)が窓口です。家族が宮崎県内の警察署に逮捕されたなら、宮崎県弁護士会の当番弁護士受付(090-3328-3141)に電話してください。
いまの状況別・最初にすること
- 人身事故の取調べで「危険運転にあたるかを調べている」と告げられた
- 危険運転致傷の刑は15年以下の拘禁刑だけで、罰金で終わる選択肢がありません。記憶があいまいなまま速度や飲酒量を数字で答えると、その数字が供述調書に残ります。宮崎県警から次の呼出しが来る前に、刑事弁護を扱う弁護士へ相談してください。
- 家族が宮崎北署・都城署・延岡署など県内の警察署に逮捕された
- 宮崎県の当番弁護士の受付電話は県内で1本(090-3328-3141)だけで、午後5時から午前9時までは留守番電話で受け付けます。頼めるのは本人と家族・親族で、派遣は1回だけ無料です。留守番電話には、本人の氏名・生年月日、留置されている署名、本人との関係、折り返しの電話番号を吹き込んでください。
- 相手のドライブレコーダー映像をもとに、あおり運転の疑いで呼び出された
- 妨害運転罪は接触や事故がなくても成立し、運転免許の行政処分も刑事手続とは別に進みます。自分の車の記録が上書きされる前にSDカードごと保管し、弁護士に預けてください。前後の車の動きが映っていれば、ブレーキや車線変更の理由を説明する裏付けになります。
- 県北の宮崎県日向市(ひゅうがし)・高千穂町や、県南の宮崎県日南市・串間市など、宮崎市から離れた地域の事故で疑われている
- 宮崎県で合議事件を扱う裁判所は宮崎(本庁)と延岡支部の2か所だけで、日南支部・都城支部の区域の合議は宮崎市の本庁へ移ります。弁護士への最初の電話で、事故現場の市町村名と留置先の署名をセットで伝えてください。どの庁へ通うことになるかの見通しを、その場で示してもらえます。
出典:宮崎県弁護士会「(刑事)当番弁護士・当番付添人制度」、裁判所「宮崎県内の管轄区域表」、宮崎地方裁判所「県内の裁判員制度関連情報」、e-Gov法令検索「自動車運転死傷処罰法」
宮崎県で危険運転の容疑により逮捕されたあとの流れと、事件を扱う庁
逮捕から48時間以内に警察が検察官へ事件を送り、検察官は24時間以内に勾留を請求するかを判断し、勾留は原則10日、延長で最長20日です(刑事訴訟法第203条・第205条・第208条)。危険運転致死傷は罰金刑がないため、起訴されると略式の書面審理ではなく公開の法廷で裁かれます。宮崎県内の事件は宮崎地方検察庁(宮崎市別府町の本庁と、日南・都城・延岡の3支部)が処分を決めます。起訴前の弁護活動の全体像は逮捕後の流れを解説した記事で確認できます。
裁判員裁判は本庁だけ、合議は2か所、少年は3か所、控訴審は福岡高裁宮崎支部
宮崎地方裁判所は本庁(宮崎市旭2-3-13)と日南・都城・延岡の3支部からなり、簡易裁判所は8つ、家庭裁判所には日向と高千穂の2つの出張所があります。危険運転致傷や妨害運転を裁判官1人で審理するなら、事故があった区域の本庁か支部が担当します。裁判官3人の合議事件を扱うのは宮崎(本庁)と延岡の2か所で、日南支部と都城支部の区域の合議は本庁へ集まります。少年事件を扱う家庭裁判所は宮崎・都城・延岡の3か所なので、宮崎県都城市の事故は少年なら都城、合議なら宮崎市と、庁が分かれます。裁判員制度の対象となる危険運転致死は、宮崎地裁が「宮崎県内では,以下の裁判所でのみ裁判員裁判を行っています。宮崎地方裁判所」と案内しているとおり、すべての区域の事故が本庁で審理されます。控訴審は同じ敷地の福岡高等裁判所宮崎支部が県内全域を受け持ち、福岡高等裁判所の本庁へ移ることはありません。
| 事故のあった地域 | 警察署(条例の受け持ち区域) | 地裁(単独事件) | 合議 | 少年(家裁) | 区域内の拘置支所 | 裁判員裁判 | 控訴審 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 宮崎市のうち大淀川の中心線より北(高岡町を除く) | 宮崎北 | 本庁 | 本庁 | 本庁 | 宮崎拘置支所 | 本庁 | 宮崎支部 |
| 宮崎市のうち大淀川の中心線より南(高岡町を除く) | 宮崎南 | 本庁 | 本庁 | 本庁 | 宮崎拘置支所 | 本庁 | 宮崎支部 |
| 宮崎市高岡町、国富町・綾町 | 高岡 | 本庁 | 本庁 | 本庁 | 宮崎拘置支所 | 本庁 | 宮崎支部 |
| 宮崎県西都市・西米良村 | 西都 | 本庁 | 本庁 | 本庁 | なし | 本庁 | 宮崎支部 |
| 高鍋町・新富町・木城町・川南町・都農町 | 高鍋(木城町中之又は日向署) | 本庁 | 本庁 | 本庁 | なし | 本庁 | 宮崎支部 |
| 日南市・串間市 | 日南・串間 | 日南支部 | 本庁 | 本庁 | なし | 本庁 | 宮崎支部 |
| 都城市・三股町 | 都城(夏尾町の御池周辺は小林署) | 都城支部 | 本庁 | 都城 | 都城拘置支所 | 本庁 | 宮崎支部 |
| 宮崎県小林市・えびの市・高原町 | 小林・えびの | 都城支部 | 本庁 | 都城 | なし | 本庁 | 宮崎支部 |
| 延岡市 | 延岡 | 延岡支部 | 延岡 | 延岡 | 延岡拘置支所 | 本庁 | 宮崎支部 |
| 日向市・門川町・諸塚村・椎葉村・美郷町 | 日向(椎葉村大河内の一部の字は西都署) | 延岡支部 | 延岡 | 延岡 | なし | 本庁 | 宮崎支部 |
| 高千穂町・日之影町・五ヶ瀬町 | 高千穂 | 延岡支部 | 延岡 | 延岡 | なし | 本庁 | 宮崎支部 |
※地裁・合議・少年の区分は裁判所「宮崎県内の管轄区域表」(平成22年3月23日現在の行政区画による)、裁判員裁判は宮崎地方裁判所の案内、警察署は宮崎県法規集「警察署の名称、位置及び管轄区域を定める条例」別表(現在の市町村名に読み替え)によります。「本庁」は宮崎市旭の宮崎地方裁判所・宮崎家庭裁判所、「宮崎支部」は福岡高等裁判所宮崎支部です。拘置支所の欄は施設の所在地を示すもので、起訴後の収容先を示すものではありません。
警察署の受け持ちと裁判所の区域は、県内の2か所で地裁の支部をまたいでずれます。宮崎県椎葉村大河内のうち7つの字は西都署の受け持ちでも裁判所は延岡支部、木城町の大字中之又は日向署の受け持ちでも裁判所は宮崎市の本庁です。門川町と美郷町(旧北郷村)は日向署の受け持ちで、簡易裁判所は延岡簡裁になります。当番弁護士には留置先の署名を、刑事弁護を頼む弁護士には事故現場の地名を伝えましょう。担当する裁判所の判断は弁護士に任せられます。
宮崎県内には刑務所がなく、起訴後の身柄を収容する施設は、鹿児島刑務所の支所である宮崎拘置支所(宮崎市大字糸原)・都城拘置支所(都城市早鈴町)と、大分刑務所の支所である延岡拘置支所(延岡市桜小路)の3つです。どこへ移されるかは事件ごとに決まるため、面会や差し入れの段取りは弁護人を通じて組みましょう。
出典:裁判所「宮崎県内の管轄区域表」、宮崎地方裁判所「管内の裁判所の所在地」、宮崎地方裁判所「県内の裁判員制度関連情報」、福岡高等裁判所「管内の裁判所の所在地」、宮崎地方検察庁「交通案内・所在地・連絡先」、宮崎県法規集「警察署の名称、位置及び管轄区域を定める条例」、法務省「全国の矯正管区・矯正施設・矯正研修所一覧」、e-Gov法令検索「刑事訴訟法」
危険運転・あおり運転で問われる罪と刑罰(宮崎県の条例との関係)
危険運転致死傷は自動車運転死傷処罰法、あおり運転は道路交通法で処罰され、宮崎県の条例で刑が加重される仕組みはありません。飲酒運転の根絶を目的とする県の条例も、宮崎県法規集の条例の題名一覧では確認できません。宮崎県迷惑行為防止条例は公共の場所での卑わいな行為・粗暴行為・客引きなどを罰する条例で、危険運転や妨害運転の刑を重くする規定は置かれていません。警察から告げられた罪名と条文を書き留め、接見に来た弁護士に見せてください。
令和8年7月21日施行の改正で、アルコールと速度の基準が数値になった
第2条の危険運転は、類型にかかわらず負傷させれば15年以下の拘禁刑、死亡させれば1年以上の有期拘禁刑です。令和8年7月21日施行の改正で、次の類型に数値などの基準が加わりました。
| 類型 | 危険運転にあたる基準(改正後の条文) |
|---|---|
| 飲酒 | 身体に保有するアルコールが呼気1リットルあたり0.5mg以上、または血液1ミリリットルあたり1.0mg以上の状態での運転 |
| 速度超過 | 最高速度60km/h以下の道路で50km/h超、60km/hを超える道路で60km/h超の超過での運転 |
| 車両の挙動 | 車体を横滑りさせて曲がる運転や、二輪車の前輪を浮かせた走行 |
宮崎県警の統計では、令和7年に県内で起きた飲酒運転(酒酔い・酒気帯び)の事故は34件、死者2人でした。前日の夜からの飲酒も含めて、飲み始めと飲み終わりの時刻、酒の種類と量を時系列で書き出し、弁護士に渡してください。検知された数値が改正後の基準に達するかを含め、どの条文で起訴される見込みかを早い段階で説明してもらえます。危険運転にあたらないと判断されても、準危険運転(第3条:負傷12年以下・死亡15年以下の拘禁刑)や過失運転致死傷(第5条:7年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金)で起訴されることがあり、過失運転致死傷にとどまれば罰金で終わる道が残ります。宮崎地検が処分を決める前に、事故の状況を示す資料を弁護士とそろえましょう。
妨害運転罪(あおり運転)は「通行を妨げる目的」があったかが争点
妨害運転罪は、他の車の通行を妨げる目的で、車間距離を極端に詰める・不要な急ブレーキをかける・急な進路変更をするといった違反をした時点で成立し、事故が起きたかどうかは問いません。刑は3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金、高速道路で相手の車を停止させるなど著しい交通の危険を生じさせた場合は5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金です(道路交通法第117条の2の2第1項第8号・第117条の2第1項第4号)。落下物や歩行者を避けるためにハンドルを切ったといった事情があれば、映像と一緒に弁護士へ伝えてください。妨げる目的が認められなければ、この罪は成立しません。
出典:e-Gov法令検索「自動車運転死傷処罰法」第2条〜第5条、法務省「危険運転致死傷罪(自動車運転死傷処罰法)の法改正Q&A」、e-Gov法令検索「道路交通法」、警察庁「危険!『あおり運転』はやめましょう」、宮崎県法規集「宮崎県迷惑行為防止条例」、宮崎県警察「令和7年宮崎県の交通事故」
容疑を認める場合と否認する場合
認めるなら、保険会社の賠償交渉とは別に、謝罪と示談を弁護士に一本化する
運転したことも危険運転にあたることも争わないなら、弁護の中心は被害者や遺族への謝罪と、処罰を望まない気持ち(宥恕)を書き入れた示談書です。任意保険の会社が交渉するのは賠償額で、刑事処分に向けた宥恕の取り付けは引き受けません。本人や家族が直接訪ねると証拠隠しを疑われ、勾留が長引くおそれがあります。謝罪の申し入れから示談書の取り交わしまでを、弁護士に任せてください。
否認するなら、速度・飲酒量・目的について話した内容を毎回メモに残す
危険運転かどうかを争う事件では、宮崎県警の取調べは速度、飲酒の量と時刻、相手の進路をふさぐ意図に集中します。取調べの冒頭で黙っていてよいと告げられ(刑事訴訟法第198条第2項)、調書が話した内容と食い違うなら署名押印を断れます(同条第4項・第5項)。「割り込まれて腹が立った」など目的を認める言い回しが入った調書には署名せず、その日のうちに弁護士へ知らせてください。取調べの録音・録画が法律で義務づけられるのは危険運転致死の事件だけで(同法第301条の2)、致傷・妨害運転・過失運転致死傷の取調べは記録が残りません。取調べが終わるたびに、聞かれたことと答えた内容を書き出し、接見の弁護士に渡しましょう。
出典:e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第198条・第301条の2
危険運転事件の保釈・公訴時効・在留資格
危険運転致死は権利保釈から外れ、裁判所の裁量で判断される
保釈を請求できるのは起訴されたあとです(刑事訴訟法第88条第1項・第207条第1項ただし書)。危険運転致死は「短期1年以上の拘禁刑にあたる罪」なので第89条第1号で権利保釈の対象から外れ、第90条の裁量保釈として判断されます。危険運転致傷と妨害運転は権利保釈の対象で、同乗者との口裏合わせや映像の削除といった罪証隠滅のおそれ(第4号)、被害者側への働きかけのおそれ(第5号)がないと示せるかが分かれ目です。全国では令和7年に勾留された35,125人のうち11,132人が保釈されています(司法統計年報 第32表)。勤め先の在籍証明や、家族の介護・子育てを担っている事情を示す書類を集めて、弁護人に渡してください。宮崎地方裁判所の刑事受付係の電話は0985-68-5129、控訴後の福岡高等裁判所宮崎支部の刑事書記官室は0985-68-5119です。
危険運転致死の公訴時効は20年、致傷は10年
| 罪(自動車運転死傷処罰法) | 死亡させた場合 | 負傷させた場合 |
|---|---|---|
| 危険運転(第2条) | 20年 | 10年 |
| 準危険運転(第3条) | 10年 | 7年 |
| 過失運転(第5条) | 10年 | 5年 |
※刑事訴訟法第250条(人を死亡させた罪は第1項、それ以外は第2項)に各罪の刑の上限をあてはめた年数です。妨害運転罪の時効は、著しい交通の危険を生じさせた類型で5年、それ以外で3年です。
時効は運転行為が終わった時から進み(第253条第1項)、起訴で停止します(第254条第1項)。宮崎県警からの呼出しに応じないまま日が過ぎているなら、弁護士と出頭の日を決めてください。自ら出頭した事実は、逃げるおそれがないことを示す事情として勾留や保釈の判断で考慮されます。
外国籍の人は、執行猶予でも退去強制の対象になりうる
宮崎県の在留外国人は令和7年末で12,981人(前年末比12.8%増)、県の人口の1.28%で、在留資格では技能実習と特定技能が合わせて60.6%を占めます(出入国在留管理庁の統計から算出)。入管法第24条第4号の2は自動車運転死傷処罰法第2条・第6条第1項の罪を挙げているため、技能実習・特定技能・留学など別表第一の在留資格の人が危険運転致死傷で拘禁刑に処せられると、執行猶予が付いても退去強制の対象になります。永住者や日本人の配偶者等など別表第二の資格の人と、準危険運転・過失運転致死傷・妨害運転にとどまった人は、第24条第4号リにより1年を超える実刑かどうかで扱いが分かれます。家族は在留カードの資格と期限を控え、最初の接見の前に弁護士へ伝えてください。
出典:e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第88条〜第90条・第250条・第253条・第254条、裁判所「司法統計年報 刑事編(令和7年)」第32表、宮崎地方裁判所「宮崎の裁判所の電話がダイヤルインになりました」、e-Gov法令検索「出入国管理及び難民認定法」第24条、出入国在留管理庁「令和7年末現在における在留外国人数」
危険運転・あおり運転の事件で弁護士に依頼できることと選び方・費用
宮崎県内の危険運転事件で弁護士に任せる柱は示談交渉と身柄の解放の2つです。過失運転致死傷にとどまる見込みがあるかも、実況見分の記録や車載映像と照らし合わせて説明を受けられます。
保険会社の賠償交渉とは別に、謝罪の申し入れ、宥恕を書き入れた示談書の作成、宮崎地検への提出までを引き受けます。進め方は被害者との示談交渉に関する記事で紹介しています。
勾留請求をしないよう宮崎地検に意見書を出し、勾留されれば準抗告、起訴されれば保釈請求へ進みます。起訴・不起訴の判断の流れは不起訴・刑罰・刑事処分に関する記事にまとめています。
県北・県西・県南の事件は、接見の距離と宮崎市への出廷を前提に選ぶ
宮崎県弁護士会は県内でただ一つの弁護士会で、会員は138名(2026年10月1日現在)、支部はありません。日弁連の紹介では会員の8割強が宮崎地裁本庁のある宮崎市周辺に事務所を構えており、延岡・都城・日南の各支部はそれぞれ本庁から車で1時間程度とされています。県北の署への接見にはそのたびに日当・交通費がかかり、危険運転致死で起訴されれば判決まで宮崎市旭の本庁へ出廷が続きます。次の3点を電話で聞き、明確に答えた事務所に早めに依頼しましょう。
依頼の前に聞く3点
- 留置されている署へ、今日か明日のうちに接見に行けるか
- 危険運転か過失運転かを争った事件や、宮崎地裁本庁の裁判員裁判を担当した経験があるか
- 延岡・日向・都城・小林など遠方の署への接見と、宮崎市の本庁・福岡高裁宮崎支部への出廷を含めた日当・交通費の総額と、分割払いに応じるか
費用の目安と、法テラス宮崎でできること・できないこと
着手金・報酬金・接見日当を合わせた総額は70万〜150万円程度がひとつの目安で、裁判員裁判になる場合や危険運転の成否を法廷で争う場合はさらにかかります。示談金や損害賠償はこの総額とは別です。内訳は刑事事件の弁護士選び・費用に関する記事にまとめています。県内の法テラスは法テラス宮崎(宮崎市旭1-2-2 宮崎県企業局3階・0570-078367・平日9時〜17時)と、同じ階の法テラス宮崎法律事務所、法テラス延岡法律事務所(延岡市祇園町・050-3383-0520)の3拠点です。ただし法テラス宮崎の無料法律相談(一般相談)は「刑事事件は対象外」と案内されています。勾留が決まれば、資力などの要件を満たす場合に本人の請求で国選弁護人が付きます。私選の費用を用意できないときは、接見に来た当番弁護士に国選弁護や法律援助の使い方を相談してください。
出典:日本弁護士連合会「弁護士会別会員数」(2026年10月1日現在)、日本弁護士連合会「[九州]宮崎県弁護士会」、法テラス「法テラス宮崎」、法テラス「法テラス延岡法律事務所」
宮崎県の危険運転・あおり運転の検挙状況と交通事故の傾向
宮崎県警が公表している交通統計と犯罪統計には、危険運転致死傷・妨害運転罪の件数の項目がないため、県内で何件検挙されたかは読み取れません。ここでは交通事故全体と逮捕の割合を示します。
令和7年の人身事故は2,477件で、平成22年以降で最少
| 区分 | 令和6年 | 令和7年 |
|---|---|---|
| 人身事故の件数 | 2,703件 | 2,477件 |
| 死者 | 39人 | 34人 |
| 負傷者 | 3,007人 | 2,749人 |
| 飲酒運転(酒酔い・酒気帯び)の事故 | 36件 | 34件 |
| 飲酒運転の事故の死者 | 5人 | 2人 |
※宮崎県警察 交通部「令和7年宮崎県の交通事故」によります。
一方、令和7年の死者34人は、第11次交通安全計画の目標「令和7年度までに31人以下」に届いていません。署別の人身事故は宮崎北署511件、都城署443件、宮崎南署401件、延岡署330件の順で、宮崎市と県西・県北の中心都市に集まっています。第1当事者が65歳以上の事故は全体の31.9%です。県内で危険運転として起訴された件数は公表されていないため、同じ類型の事件を担当した経験を弁護士選びの物差しにしましょう。
宮崎県の刑法犯で逮捕される割合は全国より低い
宮崎県警が令和7年に検挙した刑法犯全体では、検挙人員1,472人のうち逮捕は420人で28.5%、残る71.5%は逮捕されないまま捜査が進む在宅事件でした。全国の32.2%を下回り、都道府県で高い方から23番目です。令和8年1〜8月も26.9%で、全国の31.1%を下回っています(いずれも警察庁の統計から算出・令和8年は暫定値)。交通事件だけの逮捕率は公表されておらず、この数字は刑法犯全体のものです。逮捕されずに呼出しを受けている段階でも、取調べに臨む前に弁護士と答え方を決めておきましょう。
出典:宮崎県警察「令和7年宮崎県の交通事故」、宮崎県警察「交通事故統計」、警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分)」第10表、警察庁「犯罪統計資料(令和8年1〜8月分)」
宮崎県の危険運転・あおり運転でよくある質問
Q1. 宮崎県延岡市や日向市の事故で危険運転致死に問われたら、裁判はどこで開かれますか?
宮崎市旭2-3-13の宮崎地方裁判所(本庁)です。延岡支部は合議事件を扱いますが、裁判員裁判は開きません。審理は原則として裁判官3人・裁判員6人で行われ、初公判までに公判前整理手続が入ります(裁判員法第2条・第49条)。県北から宮崎市へ何回通う見込みかを、弁護士の日当と交通費を含めて依頼の段階で見積もってもらいましょう。
Q2. 都城市や小林市の事故で危険運転致傷に問われたら、どこの裁判所になりますか?
裁判官1人の審理なら都城市八幡町の宮崎地裁都城支部です。都城支部は合議事件を扱わないため、合議体で審理することになれば宮崎市の本庁へ移ります。運転者が少年なら、家庭裁判所の都城支部が扱います。都城支部と本庁のどちらになるかの見通しを弁護士と共有し、出廷日に合わせて仕事の休みと送迎を手配しましょう。
Q3. 日南市や串間市の事故では、どこの庁が担当しますか?
裁判官1人の事件は日南市飫肥の宮崎地裁日南支部ですが、合議事件と少年事件はどちらも宮崎市の本庁が扱います。検察審査会も日南には置かれておらず、宮崎の検察審査会の区域です。県南の事件は日南支部と宮崎市の両方へ通う可能性を見込んで、接見と出廷の費用を最初に見積もってもらいましょう。
Q4. 判決に納得できず控訴すると、福岡高等裁判所の本庁で審理されますか?
本庁には移りません。宮崎県内のすべての区域の控訴審は、宮崎市旭2-3-13の福岡高等裁判所宮崎支部が受け持ちます。宮崎地裁本庁と同じ敷地です。危険運転の成否を争うなら、控訴審まで続けて担当してもらえるかを依頼の時点で話し合いましょう。
Q5. 宮崎市で逮捕されたと聞きました。宮崎北署と宮崎南署のどちらにいるのでしょうか?
警察署の管轄区域を定める条例では、宮崎市(高岡町を除く)のうち大淀川の中心線より北が宮崎北署、南が宮崎南署の受け持ちです。宮崎市高岡町と国富町・綾町は高岡署が受け持ちます。当番弁護士の受付はどの署でも090-3328-3141です。電話では、警察から聞いた署名をそのまま伝えてください。
Q6. 夜中に当番弁護士へ電話したら、誰も出ませんでした。
宮崎県弁護士会の受付電話は、午後5時から午前9時までは留守番電話で受け付けています。頼めるのは「本人、ご家族及び親族の方」と案内されています。留守番電話に本人の氏名・生年月日、留置先の署名、本人との関係、連絡先を残してください。夜のうちに動きたいときは、刑事弁護を扱う私選の事務所にも並行して連絡しましょう。
Q7. 警察署に留置されている家族には、いつ面会できますか?
宮崎県警の案内では、留置施設での面会の受付は平日のみ(土日・祝日・年末年始を除く)で、受付時間は署ごとに異なります。面会室へのスマートフォンや録音機の持ち込み、金品の直接の受け渡しはできません。県内の拘置施設は、宮崎・都城・延岡の3つの拘置支所です。面会できない土日でも接見できる弁護人に、伝言や差し入れの段取りを任せましょう。
Q8. 不起訴で終わったあと、遺族が検察審査会へ申し立てることはありますか?
申し立てられる可能性はあります。宮崎県の検察審査会は宮崎・都城・延岡の3つで、宮崎地裁の本庁と都城支部・延岡支部の庁舎内に置かれています。不起訴のあとも、示談書と謝罪の経過を記録した書面を弁護士に保管してもらいましょう。
Q9. 18歳未満の子が危険運転の疑いで逮捕されたら、どこの家庭裁判所が扱いますか?
宮崎県で少年事件を扱う家庭裁判所は宮崎(本庁)・都城支部・延岡支部の3か所で、日南市・串間市の事件は本庁、小林市・えびの市の事件は都城支部、日向市・高千穂町の事件は延岡支部が扱います。観護措置がとられれば、宮崎市鶴島の宮崎少年鑑別所に移ります。保護者は当番弁護士受付(090-3328-3141)に電話し、子どもの氏名と留置先を伝えてください。
出典:裁判所「宮崎県内の管轄区域表」、宮崎地方裁判所「管内の裁判所の所在地」、宮崎地方裁判所「県内の裁判員制度関連情報」、福岡高等裁判所「管内の裁判所の所在地」、裁判所「全国の検察審査会一覧表」、e-Gov法令検索「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」、宮崎県法規集「警察署の名称、位置及び管轄区域を定める条例」、宮崎県警察本部「留置されている方への面会」、宮崎県弁護士会「(刑事)当番弁護士・当番付添人制度」、法務省「少年鑑別所一覧」
危険運転致死なら宮崎地裁本庁の裁判員裁判、致傷や妨害運転なら事故現場の区域の本庁・支部と、罪名によって通う裁判所も弁護の進め方も違ってきます。家族が県内の署に留置されているなら、その署へ今日のうちに接見に行ける事務所に連絡してください。在宅で呼出しを受けている段階なら、県北・県西・県南の署への接見や福岡高裁宮崎支部での控訴審まで対応できる事務所に広げて探しましょう。
参考資料・更新情報
- e-Gov法令検索「自動車運転死傷処罰法」
- e-Gov法令検索「道路交通法」
- e-Gov法令検索「刑事訴訟法」
- e-Gov法令検索「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」
- e-Gov法令検索「出入国管理及び難民認定法」
- e-Gov法令検索「弁護士法」
- 法務省「危険運転致死傷罪(自動車運転死傷処罰法)の法改正Q&A」
- 警察庁「危険!『あおり運転』はやめましょう」
- 警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分)」
- 宮崎県法規集「警察署の名称、位置及び管轄区域を定める条例」
- 宮崎県法規集「宮崎県迷惑行為防止条例」
- 宮崎県警察「令和7年宮崎県の交通事故」
- 宮崎県警察本部「留置されている方への面会」
- 宮崎県警察本部「相談窓口・各種制度の案内」
- 裁判所「宮崎県内の管轄区域表」
- 宮崎地方裁判所「管内の裁判所の所在地」
- 宮崎地方裁判所「県内の裁判員制度関連情報」
- 福岡高等裁判所「管内の裁判所の所在地」
- 裁判所「全国の検察審査会一覧表」
- 裁判所「司法統計年報 刑事編(令和7年)」
- 宮崎地方検察庁「交通案内・所在地・連絡先」
- 法務省「全国の矯正管区・矯正施設・矯正研修所一覧」
- 法務省「少年鑑別所一覧」
- 宮崎県弁護士会「(刑事)当番弁護士・当番付添人制度」
- 日本弁護士連合会「弁護士会別会員数」(2026年10月1日現在)
- 日本弁護士連合会「[九州]宮崎県弁護士会」
- 法テラス「法テラス宮崎」
- 出入国在留管理庁「令和7年末現在における在留外国人数」
※本コンテンツは2026年10月13日時点で確認できた公表情報をもとに作成しています。法令は令和8年7月21日施行の自動車運転死傷処罰法の改正を反映しています。宮崎県内の危険運転致死傷・妨害運転罪の件数は公表資料に見当たらないため掲載していません。交通事故は宮崎県警察の令和7年の値、逮捕の割合は警察庁「犯罪統計資料」の刑法犯全体から算出した値(令和7年は確定値、令和8年1〜8月は暫定値)、保釈の人員は「司法統計年報 刑事編(令和7年)」の全国値、在留外国人数は令和7年末、弁護士会の会員数は2026年10月1日現在の値です。「算出」としたものは公表値をもとに計算しています。制度や窓口の情報は変わることがあります。本コンテンツは一般的な情報提供を目的とするもので、個別の事件についての法的助言ではありません。