ベンナビ刑事事件  刑事事件に強い弁護士  熊本県で刑事事件に強い弁護士  熊本県で公然わいせつに強い弁護士

熊本県で公然わいせつに強い弁護士一覧

現在地で検索
熊本県で公然わいせつに強い弁護士が0件見つかりました。

熊本県で利用できる公的な相談窓口

当番弁護士は熊本県弁護士会の専用電話で受け付ける

弁護士会は地方裁判所の管轄区域ごとに設けられ(弁護士法第32条)、熊本地裁は1つなので、県内の弁護士会は熊本県弁護士会の1会です。当番弁護士の申込みは専用電話090-3661-3133で、熊本県内で身柄を拘束されている場合に限り、無料で1回利用できます。逮捕された本人は、警察官や検察官に「当番弁護士を呼んでください」と伝えれば足ります。

在宅のうちに相談するなら、県内8か所の法律相談センター

熊本県弁護士会の法律相談は刑事事件も対象で、一般相談は30分5,500円(税込)、予約は096-325-0009です。

センター 相談日 会場
熊本月〜土 10時〜12時、13時〜16時熊本市中央区水道町(弁護士会の水道町会館)
荒尾・玉名地区毎週水曜 13時〜16時玉名市民会館1階
山鹿・菊池地区毎週水曜 13時〜16時山鹿市の市民交流センター内
県南・八代毎週月曜・木曜 13時〜16時八代市内(会場は予約時に案内)
人吉・球磨/天草/阿蘇毎週金曜 13時〜16時人吉商工会議所内/天草信用金庫本店2階/阿蘇市農村環境改善センター
益城毎週火曜・金曜 13時〜16時益城町役場1階相談室

繰り返しの悩みと、18歳未満の子どもの相談

窓口 電話 内容
法務少年支援センターくまもと(熊本少年鑑別所・熊本市西区池田)096-325-4700非行・犯罪行為の相談。無料で秘密は守られ、性の問題には専用のワークブックを使った支援もある。来所は事前予約
熊本県警察 肥後っ子テレホン096-384-4976/0120-02-4976少年に関する悩みごとの相談

被害を受けた側の相談先

窓口 電話 受付
熊本県警察 性被害相談電話#8103/0120-8343-81/096-384-125424時間(夜間・土日祝は当直員が対応)
性暴力被害者のためのサポートセンター「ゆあさいどくまもと」(県のワンストップ支援)#8891/096-386-555524時間・女性相談員が対応
熊本県警察 警察安全相談#9110/096-383-9110警察への相談全般
熊本地方検察庁 被害者ホットライン096-323-9068平日9時〜17時
熊本県弁護士会 犯罪被害者ホットライン090-9568-1157平日9時〜17時・1件20分まで無料

※「ゆあさいどくまもと」は、熊本県が熊本県公安委員会指定の犯罪被害者等早期援助団体である公益社団法人くまもと被害者支援センターに委託して運営しています。県警の性被害相談電話とは別の窓口です。露出の被害がどこまで相談対象になるかは、熊本県警・熊本県・熊本地検・熊本県弁護士会の各案内の記載に沿って載せています。

出典:熊本県弁護士会「逮捕・刑事事件」、熊本県弁護士会「各種相談先一覧」、熊本県弁護士会「犯罪被害者ホットライン」、e-Gov法令検索「弁護士法」第32条、法務省「法務少年支援センターくまもと」、熊本県警察「各種相談電話番号」、熊本県警察「性被害相談電話」、熊本県警察「警察安全相談」、熊本県「ゆあさいどくまもと」、熊本地方検察庁「被害者ホットライン」

熊本県で公然わいせつを疑われた本人と家族が、最初に押さえること

このページは、熊本県内で人前での露出などを理由に熊本県警の捜査を受けている人と、その家族に向けたものです。公然わいせつ罪(刑法第174条)は、不特定または多数の人が見ることのできる状態でわいせつな行為をした場合に成立し、特定の相手に触れたかどうかは問いません。特定の人に同意なくわいせつな行為をしたと疑われているなら、罰金刑のない不同意わいせつ罪(刑法第176条・6月以上10年以下の拘禁刑)の手続きになり、わいせつとまではいえない言動なら熊本県迷惑行為等防止条例の「卑わいな言動」で扱われることもあります。公然わいせつの法定刑は6月以下の拘禁刑もしくは30万円以下の罰金、または拘留・科料で、罰金刑があるため、熊本県内13か所の簡易裁判所が出す略式命令で手続きが終わる道があります。令和7年に熊本県内で認知された公然わいせつは21件でした。警察から告げられた罪名を、最初に話す弁護士へそのまま伝えてください。罪名が分かれば、弁護士は罰金で終われる見込みがあるかをその場で見立てられます。

いまの状況別・最初にすること

家族が熊本市内の4署や八代署・玉名署などに留置されている
熊本県弁護士会の当番弁護士専用電話090-3661-3133にかけてください。土日祝も受け付けており、夕方5時から朝9時までは留守番電話に切り替わります。弁護士会の代表096-325-0913と相談予約の096-325-0009は当番弁護士の番号ではありません。本人の氏名、連絡を受けた署、罪名、あなたの連絡先を吹き込んでおけば、当番弁護士から折り返しがあり、24時間以内に本人へ面会に行ってもらえます。
逮捕はされず、熊本県内の署から呼び出しを受けている
熊本県で令和7年に刑法犯として検挙された2,852人のうち、2,204人(77.3%・算出)は逮捕されないまま捜査を受けています。在宅のまま略式命令の罰金で終わっても前科は残ります。呼び出しの日より前に熊本県弁護士会の法律相談センターか私選の弁護士に相談し、話す内容を整理してから署へ向かってください。
県外に住んでいて、熊本の署にいる家族と連絡が取れない
当番弁護士は熊本県内で身柄を拘束されている人が対象なので、県外からでも同じ090-3661-3133に頼めます。逮捕の段階では家族は面会できず、弁護士だけが会えます。まず当番弁護士に面会してもらい、本人の様子と処分の見通しを聞いてから、続けて依頼するかを決めましょう。

出典:熊本県弁護士会「逮捕・刑事事件」、熊本県弁護士会「各種相談先一覧」、熊本県警察「熊本県内の犯罪情勢(令和7年中)」、警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」

熊本県で公然わいせつの捜査が始まった後の流れと、手続きを受け持つ庁

熊本県警が逮捕した場合、本人は48時間以内に熊本地方検察庁の本庁か6つの支部へ送られ、検察官は24時間以内に勾留を請求するかを決めます(刑事訴訟法第203条・第205条)。勾留は10日、延長されても通算20日までで(第208条)、その間に熊本地検が不起訴・略式命令の請求・公判請求のどれにするかを決めます。段階ごとの弁護活動は逮捕後の流れ・身柄事件に関する記事で詳しく説明しています。

熊本市内は署の名前で、市外は簡易裁判所の区域で行き先が決まる

熊本県警察は23の警察署を置き、熊本市内には熊本中央・熊本南・熊本東・熊本北合志の4署があります。熊本北合志署は名前に合志が入りますが、建物は熊本市北区にあります。県警本部には熊本市を受け持つ「熊本市警察部」も置かれています。公然わいせつが略式命令で終わるなら、命令を出すのは事件のあった地域の簡易裁判所で、公判になれば熊本地方裁判所の本庁か、阿蘇・玉名・山鹿・八代・人吉・天草の6支部で審理されます。

地域(主な市町村) 所在する主な警察署 熊本地検 略式命令の簡裁 公判の地裁 合議・裁判員/控訴審
熊本市・合志市・宇土市・宇城市・大津町・菊陽町・西原村熊本中央・熊本南・熊本東・熊本北合志・大津・宇城本庁熊本(宇城市三角などは宇城)本庁本庁/福岡高裁
御船町・嘉島町・益城町・甲佐町・山都町・美里町御船・山都本庁御船本庁本庁/福岡高裁
阿蘇市・小国町・南小国町・産山村・高森町・南阿蘇村阿蘇・小国・高森阿蘇支部阿蘇・高森阿蘇支部本庁/福岡高裁
玉名市・荒尾市・玉東町・南関町・和水町・長洲町玉名・荒尾玉名支部玉名・荒尾玉名支部本庁/福岡高裁
山鹿市・菊池市(旧泗水町を除く)山鹿・菊池山鹿支部山鹿山鹿支部本庁/福岡高裁
八代市・氷川町八代八代支部八代八代支部本庁/福岡高裁
水俣市・芦北町・津奈木町水俣・芦北八代支部が最寄り水俣八代支部本庁/福岡高裁
人吉市・球磨郡(錦町・多良木町・あさぎり町など)人吉・多良木人吉支部人吉人吉支部本庁/福岡高裁
天草市・上天草市・苓北町天草・牛深・上天草天草支部天草・牛深天草支部本庁/福岡高裁

※簡易裁判所と地裁の欄は裁判所「熊本県内の管轄区域表」によります(宇土市・宇城市・上天草市・菊池市・山都町は町名や旧町村で区域が分かれます)。警察署の欄は所在地からの目安で、署の受け持ち区域は県警が公表していません。熊本地検の欄は熊本地方検察庁の所在地一覧(本庁と玉名・山鹿・阿蘇・八代・人吉・天草の6支部)を地裁の本庁・支部に合わせて並べたもので、水俣の区域を受け持つ庁は地検のページに明記がありません。

公然わいせつは裁判員裁判の対象ではありませんが、熊本県では合議事件も裁判員裁判も熊本地裁本庁(熊本市中央区京町)だけで扱い、支部では開きません。控訴審は熊本県内に高裁の支部がないため、県外の福岡高等裁判所の本庁(福岡市中央区六本松)です。天草・人吉・水俣の事件で熊本市や福岡市の弁護士に頼むと、面会や出廷のたびに移動の日当と交通費がかかります。最初の相談で事件のあった市町村と本人がいる署の名前を伝え、面会と出廷の予定をまとめて組んでもらいましょう。

出典:裁判所「熊本県内の管轄区域表」、熊本地方裁判所「熊本県内の裁判所の名称」、熊本地方裁判所「所在地」、福岡高等裁判所「所在地」、熊本地方検察庁「所在地一覧」、熊本県警察「警察署の名称、位置及び管轄区域」、熊本県警察「各所属の住所等一覧」、e-Gov法令検索「刑事訴訟法」

熊本県で公然わいせつと隣り合う罪と、それぞれの刑罰

人前での露出は、刑法第174条・熊本県迷惑行為等防止条例・軽犯罪法・熊本県少年保護育成条例のどれを当てはめるかで、罰金の上限も公訴時効の長さも違ってきます。取調べで示された罪名と条番号をメモに残し、面会に来た弁護士へ渡してください。

公然わいせつと不同意わいせつは「特定の相手への行為か」で分かれる

第174条の「公然と」は不特定または多数の人が認識できる状態をいい、実際に見た人がいたかどうかは問われません。一方、特定の人に同意のないままわいせつな行為をすれば不同意わいせつ罪(旧強制わいせつ罪)で、熊本県では令和7年に131件が認知され、人口10万人当たりでは全国4位(算出)でした。相手の体に触れていない、近づいていないのであれば、その事実を最初の面会で弁護士に話しましょう。重い罪名のまま手続きが進むのを避ける材料になります。

熊本県の条例の「卑わいな言動」は公共の場所と乗物に限られる

条例の正式名称は熊本県迷惑行為等防止条例(昭和39年熊本県条例第58号)です。第3条第1項第4号は、公共の場所・公共の乗物で人を著しく羞恥させ、または不安を覚えさせる方法の「卑わいな言動」を禁じています。熊本県の条例が挙げる公共の場所は道路・公園・広場・駅・空港・ふ頭・興行場・飲食店など、公共の乗物は汽車・電車・乗合自動車・船舶・航空機です。違反すると熊本県の条例第14条により6月以下の拘禁刑または50万円以下の罰金で、常習と判断されれば1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金に上がります。拘禁刑の表記は令和6年12月24日熊本県条例第44号によるもので、令和7年6月1日から施行されています。

同じ熊本県の条例でも、住居・浴場・便所・更衣室で衣服を着けていない人の姿をのぞき見すると第3条第3項に当たり、のぞき見だけなら第14条、撮影していれば第13条(1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金、常習は2年以下)です。露出のほかに撮影やのぞきも疑われているなら、スマートフォンに何が残っているかを含めて弁護士に正直に話してください。どの条で起訴され得るかを早く絞り込めます。

規定 当てはまる行為 法定刑 略式命令で終わる余地 公訴時効
刑法第174条(公然わいせつ)人が認識できる状態でのわいせつな行為6月以下の拘禁刑・30万円以下の罰金、または拘留・科料あり(罰金・科料)3年
刑法第176条(不同意わいせつ)特定の人への同意のないわいせつな行為6月以上10年以下の拘禁刑なし(罰金刑がない)12年
熊本県迷惑行為等防止条例 第3条第1項第4号公共の場所・乗物での卑わいな言動6月以下の拘禁刑・50万円以下の罰金。常習は1年以下・100万円以下あり(罰金)3年
軽犯罪法 第1条第20号公衆の目に触れる場所で、しりやももなどをみだりに露出拘留または科料科料なら可1年
熊本県少年保護育成条例 第13条第2項少年に、みだらな性行為やわいせつ行為を教え、または見せる1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金(第21条第2項)あり(罰金)3年

※条例は熊本県例規集、刑法・軽犯罪法・刑事訴訟法はe-Gov法令検索によります。公訴時効は刑事訴訟法第250条に法定刑を当てはめた年数、略式命令は簡易裁判所が100万円以下の罰金または科料を科す手続き(同法第461条)です。

熊本県少年保護育成条例の「少年」は小学校に入る年齢から18歳になるまでの人で、相手の年齢を知らなかったことを理由に処罰を免れることはできず、知らなかったことに過失がない場合に限って除かれます(第21条第6項)。熊本県警が子ども・女性の安全対策として届出を受けた不同意・公然わいせつ117件では、被害者は小学生が47人と最も多くなっています。通学路や公園など子どもが近くにいた場所での事件なら、その事情も隠さず弁護士に伝えてください。条例違反が加わるかどうかの見通しを先に聞けます。

出典:e-Gov法令検索「刑法」第174条・第176条、熊本県例規集「熊本県迷惑行為等防止条例」、熊本県例規集「熊本県少年保護育成条例」、熊本県議会 議案「刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例」、e-Gov法令検索「軽犯罪法」、熊本県警察「教育警察常任委員会説明資料(令和8年4月)」

公然わいせつを認める場合と争う場合で、熊本での弁護士の動き方は違う

認めるなら、熊本地検が処分を決める前に反省の材料を届ける

全国の令和6年の検察統計では、公然わいせつで起訴された840人のうち673人が略式命令の請求、不起訴になった633人のうち534人が起訴猶予でした。通報した人や目撃した人が分かっている事件では、熊本地検の検察官を通じて弁護士が謝罪の意向を伝えます。本人や家族が直接連絡を取ると、証人への働きかけを疑われて身柄の解放が遅れかねないので、連絡は弁護士に任せてください。相手のいない事件でも、寄付や通院の記録、家族の監督の誓約書が材料になります。熊本地検の本庁でも八代・天草などの支部でも、処分が出る前に弁護士の意見書と一緒に提出してもらいましょう。

争うなら「周りから見える状態だったか」を軸に、取調べの記録を残す

否認する事件では、その場所が外から見える状態だったか、行為がわいせつといえる程度かが争点になり、通報者の説明が主な証拠になります。取調べでは言いたくないことを言わなくてよく(刑事訴訟法第198条第2項)、調書の訂正を求め、納得できなければ署名・押印を断ることもできます(同条第4項・第5項)。公然わいせつは取調べの録音・録画が義務付けられた事件ではないので、取調べのたびに聞かれたことと答えた内容を書き留め、面会に来た弁護士に渡してください。小国署・多良木署・牛深署のように熊本市から遠い署にいても、弁護士とは立会人なしで面会できます(同法第39条第1項)。

出典:法務省「検察統計調査」令和6年年報、e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第39条・第198条・第301条の2

熊本県の公然わいせつ事件と、保釈・公訴時効・在留資格

保釈は起訴の後。熊本県内に拘置所はない

保釈を請求できるのは起訴された後で(刑事訴訟法第88条第1項・第207条第1項ただし書)、起訴前の釈放は勾留への準抗告などで求めます。公然わいせつは上限6月の罪なので第89条第1号には当たらず、裁判所が主に見るのは証拠を隠すおそれ(第4号)と、通報者などに働きかけるおそれ(第5号)です。全国では令和7年に第一審が終わった被告人のうち、勾留された35,125人の中で11,132人が保証金を納めて保釈されました。法務省の施設一覧では熊本県内に拘置所・拘置支所はなく、刑事施設は熊本刑務所(熊本市中央区渡鹿)の1か所です。熊本地検が起訴を決めたら、家族の身元引受書と勤め先が分かる書類を弁護人に渡してください。保釈の請求を待たずに出せます。

公訴時効は3年、軽犯罪法の露出は1年

刑法第174条と熊本県迷惑行為等防止条例の違反は3年(刑事訴訟法第250条第2項第6号)、軽犯罪法違反は1年(同項第7号)で、行為が終わった時から数えます(第253条第1項)。起訴されると時効は止まり(第254条第1項)、本人が国外にいる間も進みません(第255条第1項)。不同意わいせつで調べられると、時効は12年に延びます(第250条第3項第3号)。熊本県内で疑われている日付と場所を弁護士と一緒に書き出せば、起訴され得る範囲を早くつかめます。

熊本県で暮らす外国籍の人と在留資格

熊本県の在留外国人は令和7年末で32,372人(前年末比10.2%増)で、国籍はベトナム(7,015人)、在留資格は技能実習(10,007人)が最も多くなっています。公然わいせつ罪がある刑法第2編第22章は、執行猶予でも退去強制となる入管法第24条第4号の2の対象に入っていません。上限が6月なので、公然わいせつだけで「1年を超える拘禁刑」(第24条第4号リ)に当たることもありません。最初の面会で在留資格と期限を弁護士に伝え、当番弁護士を頼むときは通訳が必要かも添えましょう。熊本県外国人サポートセンター(080-4275-4489)は19言語で在留手続などの生活相談に応じています。

出典:e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第88条・第89条・第207条・第250条・第253条〜第255条、裁判所「司法統計年報 刑事編(令和7年)」第32表、法務省「九州矯正管区 管内施設」、法務省「熊本刑務所」、e-Gov法令検索「出入国管理及び難民認定法」、出入国在留管理庁「令和7年末現在における在留外国人数」、熊本県「熊本県外国人サポートセンター」

公然わいせつ事件で弁護士に任せられることと、熊本県での選び方・費用

熊本県内の公然わいせつ事件で弁護士に任せる柱は、略式の罰金や不起訴につながる材料をそろえることと、勾留を避けて仕事や学校に早く戻ることの2つです。

謝罪と再発防止の材料

通報者や目撃者が分かれば検察官を通じて謝罪の機会を求め、相手がいなければ寄付や通院の記録で取り組みを示します。申し入れの進め方は被害者との示談交渉に関する記事を参考にしてください。

早い身柄解放

勾留の必要がないと検察官と裁判官に意見を出し、勾留が決まれば準抗告で争います。早く釈放されれば、勤め先や学校に長く穴を空けずに済む可能性が上がります。処分の種類は不起訴・刑罰・刑事処分に関する記事にまとめています。

熊本市から遠い署なら、移動の負担を先に聞いて選ぶ

熊本県弁護士会は県内唯一の弁護士会で支部を置いておらず、会員は292人(2026年4月1日現在)です。八代・人吉・天草・阿蘇の署へ熊本市の事務所から通うと、面会のたびに日当と交通費がかかります。当番弁護士に最初の面会を頼んだうえで、私選の事務所には熊本ならではの次の3点を電話で聞いてください。

私選の事務所に電話で聞くこと

  • 本人のいる署(例:芦北署・上天草署)へ、依頼から何日で面会に行けるか
  • 熊本市から遠い署や福岡高裁へ出向く場合の日当・交通費と、支払いの方法
  • 略式の罰金で終わらせるために、熊本地検へいつまでに何を出すか

当番弁護士にそのまま依頼すると私選弁護人になります。国選弁護人は、勾留された本人が請求すれば裁判所が付ける制度です(刑事訴訟法第37条の2)。逮捕されていない在宅の事件には起訴前の国選弁護人が付かないので、呼び出しを受けている段階なら、出頭の日までに私選の弁護士と打ち合わせましょう。

費用の目安と、法テラス熊本

着手金・報酬金・日当・実費を合わせた総額は40万円から70万円程度が目安で、寄付などは別に用意します。天草・人吉・水俣の署へ通う回数に応じて日当と交通費が加わります。費目の考え方は刑事事件の弁護士選び・費用に関する記事にまとめています。

熊本県の法テラスは、熊本市中央区水道町の法テラス熊本(0570-078365・平日9時〜17時)と、阿蘇郡高森町の法テラス高森法律事務所で、八代・天草などに支部や出張所はありません。収入・資産が基準以下の人の無料法律相談は、山鹿・玉名・天草・八代・阿蘇・益城・人吉にある弁護士会の相談会場でも受けられ、予約は法テラス熊本が受け付けます。弁護士費用の工面が難しいときは、熊本県内の署へ面会に来た当番弁護士へ最初に打ち明けてください。使える制度があるかをすぐに判断してもらえます。

出典:熊本県弁護士会「熊本県弁護士会とは」、熊本県弁護士会「逮捕・刑事事件」、法テラス「法テラス熊本」、法テラス熊本「アクセス」、e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第37条の2

熊本県の公然わいせつの検挙状況

熊本県内でどのくらい公然わいせつが起きているかは、熊本県警察が公表する「熊本県内の犯罪情勢」で分かり、令和7年の認知件数は21件でした。

罪種(熊本県・認知件数) 令和6年 令和7年 令和8年1〜8月(暫定)
公然わいせつ34件21件25件(前年同期比56.3%増)
不同意わいせつ96件131件69件(同19.8%減)
風俗犯の合計243件298件189件(同2.6%減)

※熊本県警察「熊本県内の犯罪情勢」(令和7年中・令和8年8月末)によります。令和8年は暫定値です。風俗犯には賭博・不同意わいせつ・公然わいせつのほか、性的姿態撮影等処罰法違反などが含まれます。

公然わいせつは令和7年に前年より減った一方、令和8年は8月末までの25件で、すでに令和7年1年間の21件を上回っています。風俗犯全体の検挙率は令和7年に85.9%で、県内の刑法犯全体の48.7%を大きく上回ります。その場で連行されなかった事件でも、後から呼び出しや逮捕状による逮捕に進むことがあるので、警察から連絡が来た時点で弁護士に相談してください。

熊本県の刑法犯全体と、逮捕まで進む割合

熊本県の刑法犯は令和7年に7,529件(前年比12.0%増)で3年続けて増え、全国の伸び(4.9%)の約2.4倍でした。令和8年も1〜8月で4,960件(5.2%増・暫定)と増えています。県警は罪種ごとの逮捕の内訳を公表していないため刑法犯全体で見ると、検挙2,852人のうち逮捕は648人(22.7%・算出)で、全国の32.2%や九州全体の25.8%より低い割合です。逮捕された648人のうち498人は逮捕状による通常逮捕で、現行犯逮捕は143人でした。

熊本県警の警察官1人当たりの負担人口は565人で、九州で最も多くなっています(令和7年4月1日現在)。在宅で呼ばれている人も、後日の逮捕に備えて今のうちに弁護士と方針を決めておきましょう。

出典:熊本県警察「熊本県内の犯罪情勢(令和7年中)」、熊本県警察「熊本県内の犯罪情勢(令和8年8月末・暫定値)」、熊本県警察「教育警察常任委員会説明資料(令和8年4月)」、警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」、警察庁「犯罪統計資料(令和8年1〜8月分)」

熊本県の公然わいせつ事件でよくある質問

Q1. 深夜に、家族が熊本南署へ連れて行かれたと連絡がありました。どこに電話すればいいですか?

熊本県弁護士会の当番弁護士専用電話090-3661-3133です。午後5時から翌朝9時までは留守番電話なので、本人の氏名、熊本南署で連絡を受けたこと、罪名、あなたの連絡先を吹き込んでください。熊本県警の留置施設は警察本部直轄と常設の8署、非常設の7署(令和6年4月時点)で、23署すべてに常設されているわけではないので、本人の居場所が分からなくても、連絡を受けた署の名前をそのまま伝えましょう。

Q2. 公然わいせつと不同意わいせつ、熊本県の条例の卑わいな言動は、どこで分かれますか?

不特定または多数の人が見られる状態での行為なら刑法第174条、特定の人に同意なくわいせつな行為をすれば不同意わいせつ、わいせつとまではいえない言動なら熊本県迷惑行為等防止条例第3条第1項第4号です。罰金の上限は刑法が30万円、条例が50万円で、不同意わいせつには罰金刑がありません。その場に誰がいて、相手に近づいたかどうかを弁護士に話せば、どの罪で扱われる見込みかを早く知ることができます。

Q3. 八代署や水俣署の事件で罰金になる場合、どこの裁判所から命令が来ますか?

八代市・氷川町の事件は八代簡易裁判所、水俣市・芦北町・津奈木町の事件は水俣簡易裁判所が略式命令を出し、公判になれば熊本地裁八代支部(八代市西松江城町)で開かれます。県南の事件は、八代支部まで通える事務所かどうかを最初に聞いて選びましょう。

Q4. 天草署や牛深署の事件でも、熊本市まで行くことになりますか?

公然わいせつの事件は、地検天草支部と、天草・牛深の簡易裁判所または熊本地裁天草支部(天草市諏訪町)が受け持ちます。熊本市の本庁へ移るのは合議事件と裁判員裁判だけです。熊本市の事務所に頼むなら、天草まで通う日当と交通費の見積もりを最初にもらいましょう。

Q5. 控訴すると、どこの裁判所になりますか?

熊本県内の事件の控訴審は、県外の福岡高等裁判所の本庁(福岡市中央区六本松)です。熊本県内には高裁の支部がありません。控訴の期限は熊本地裁や簡裁の判決から14日なので、判決を受ける前に福岡まで争うかどうかを弁護人と決めておきましょう。

Q6. 玉名市に住んでいて、玉名署から呼び出しを受けています。近くで弁護士に相談できますか?

熊本県弁護士会の荒尾・玉名地区法律相談センターが、玉名市民会館1階で毎週水曜の13時から16時に相談を受けています。予約は096-325-0009です。呼び出しの日より前の水曜に予約を入れ、取調べで話す内容を整理してから玉名署へ向かいましょう。

Q7. 熊本の高校に通う子どもが疑われています。どこの家庭裁判所で扱われますか?

熊本県で少年事件を扱う家庭裁判所は本庁(熊本市)・八代支部・天草支部の3か所だけです。人吉・水俣の区域の少年事件は八代支部、玉名・荒尾・山鹿・阿蘇の区域は熊本市の本庁が扱います。観護措置になると、県内に1か所の熊本少年鑑別所(熊本市西区池田)に入ります。熊本県では令和7年に刑法犯少年(検挙・補導人員)が541人(前年比35.9%増)、うち高校生が175人でした。家裁の調査が始まる前に、学校へどう伝えるかも含めて弁護士と方針を固めてください。

Q8. 罰金で終わった場合も前科になりますか?

書面だけで済む略式命令の罰金でも有罪の裁判なので、前科として残ります。命令を出すのは熊本県内13の簡易裁判所のうち事件を受け持つ庁です。略式で進める前に検察官は本人に異議がないかを確かめ(刑事訴訟法第461条の2)、命令を受け取ってから14日以内なら正式な裁判を求められます(第465条)。不起訴を目指すなら、略式の手続きに同意する前に弁護士の意見を聞いてください。

Q9. 露出をやめたいのに、繰り返してしまいます。熊本で相談できる場所はありますか?

熊本少年鑑別所の中にある法務少年支援センターくまもと(096-325-4700)は、非行や犯罪行為についての相談を無料で受け、性の問題には専用のワークブックを使った支援も行っています。執行猶予で保護観察が付いたときは、性的な欲求が動機であれば法務省の性犯罪再犯防止プログラムを受けることがあります。相談を始めた記録は熊本地検に示す材料にもなるので、今週のうちに電話で予約しましょう。

出典:熊本県弁護士会「逮捕・刑事事件」、熊本県弁護士会「各種相談先一覧」、熊本県警察「教育警察常任委員会説明資料(令和6年6月)」、裁判所「熊本県内の管轄区域表」、熊本地方裁判所「所在地」、福岡高等裁判所「窓口案内」、法務省「法務少年支援センターくまもと」、法務省「保護観察所における性犯罪再犯防止プログラムについて」、e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第373条・第461条の2・第465条

熊本県で公然わいせつ事件の弁護士を探す 県北・県南・天草・阿蘇の署まで面会に来られる事務所を選んでください

熊本市から八代・人吉・天草・阿蘇の署までどこまで出向けるか、初回相談の料金、夜間や休日の対応は事務所ごとに違います。家族が留置されているなら、今日中に面会へ向かえる事務所を選んで電話してください。熊本県内の署から呼び出しを受けているだけなら、出頭の前に予約を取れる事務所から電話しましょう。

参考資料・更新情報

※本コンテンツは2026年10月5日時点で確認できた公表情報をもとに作成しています。熊本県の公然わいせつ・不同意わいせつ・風俗犯の件数と刑法犯の件数は熊本県警察の令和7年確定値、令和8年の数字は熊本県警察(8月末)と警察庁(1〜8月)の暫定値です。身柄措置・九州と全国の比較は警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」によるもので、逮捕の割合と人口10万人当たりの順位は算出した値です。処分の人員は法務省「検察統計調査」令和6年年報の全国値、保釈の人員は裁判所「司法統計年報 刑事編(令和7年)」の全国値、在留外国人数は令和7年末、弁護士会の会員数は2026年4月1日現在の値です。熊本県迷惑行為等防止条例と熊本県少年保護育成条例の刑名は、令和7年6月1日施行の改正後の拘禁刑表記です。制度や窓口の情報は変更される場合があるため、利用前に各機関および法律事務所の公式情報をご確認ください。本コンテンツは一般的な情報提供を目的とするもので、個別の事件についての法的助言ではありません。

刑事事件に強い弁護士に相談
左記の内容で検索する
弁護士の方はこちら
ベンナビ刑事のウェブサイト上に表示された、弁護士相談を促すポップアップ。