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岡山県で利用できる公的な相談窓口
闇バイトから抜けたい・子どもが巻き込まれていそうなとき
| 窓口 | 電話 | 受付と対象 |
|---|---|---|
| 最寄りの警察署 | 県内22署 | 危険が迫っているときは110番へ。 |
| 岡山県警察総合相談電話 | #9110 086-233-0110 | 緊急ではない相談を受け付けます。 |
| ヤングテレホン・いじめ110番 | 086-231-3741 | 24時間。平日17時15分〜翌8時30分と土日祝は宿直の警察官が対応します。 |
| 倉敷・津山の少年サポートセンター | 086-427-5125 0868-23-6110 | 8時30分〜17時(土日祝を除く)。 |
| おかやま法務少年支援センター | 086-281-1112 | 平日9時〜12時15分・13時〜17時。子ども・保護者に加え大人の相談も無料で受けます。 |
| 岡山県暴力追放運動推進センター | 086-233-2140 | 背後に暴力団がいるときの相談先。民事介入暴力に詳しい弁護士が無料で相談に応じます。 |
逮捕されたときの当番弁護士
弁護士会は地方裁判所の管轄区域ごとに設けられ(弁護士法第32条)、岡山県は地裁が1つなので岡山弁護士会の1会です。当番弁護士に専用の電話番号はなく、家族や知人は岡山弁護士会の代表(086-223-4401・平日9時〜16時30分)に申し込み、夜間と土日・祝日は留守番電話で受け付けます。同じ会の086-234-5888は法律相談の予約専用で、当番弁護士の受付ではありません。逮捕された本人は、警察官や検察官に「当番弁護士を呼んでください」と伝えれば足ります。初回の面会は1回に限り無料です。逮捕を知ったその日のうちに、家族から電話をかけてください。
被害を受けた側の相談先
お金をだまし取られた人や強盗に遭った人は、岡山地方検察庁の被害者ホットライン(086-224-3322・夜間休日は留守番電話とFAX)、岡山県公安委員会が指定する(公社)被害者サポートセンターおかやま(086-223-5562・月〜土曜10時〜16時)、法テラスの犯罪被害者支援ダイヤル(0120-079714)で相談できます。だまし取られたお金の取り戻しは、詐欺事件の岡山県ページで扱っています。
出典:岡山県警察「警察の犯罪被害相談窓口」、岡山県警察「少年相談のご案内」、法務省「おかやま法務少年支援センター」、岡山県警察「暴力団の不当な要求に困ったときは」、岡山弁護士会「警察に逮捕されたら」、岡山弁護士会「岡山弁護士会とは?」、e-Gov法令検索「弁護士法」第32条、岡山地方検察庁「各種手続・窓口案内」、岡山県警察「犯罪被害者への支援」、法テラス「犯罪被害者支援」
岡山県で闇バイトに関わってしまった・家族が逮捕されたときに最初にすること
闇バイトは、SNSや求人の書き込みで高額な報酬をうたって、特殊詐欺の受け子・出し子や、空き巣・強盗の実行役を集める募集です。このページは、岡山県内でその役を引き受けてしまった本人と、逮捕された人の家族に向けたものです。詐欺事件の岡山県ページは、だまし取る手口やグループ全体の罪、被害に遭った側の相談先まで扱います。ここでは募集に応じて指示どおりに動いた側が、どの罪に問われ、岡山県内のどこで手続きが進むかに絞って説明します。岡山県警察は「今ならまだ引き返せる」と呼びかけています。抜けたい人は県内の警察署か県警の#9110へ、家族が逮捕された人は岡山弁護士会(086-223-4401)へ電話してください。
いまの状況別・最初にすること
- 応募して身分証の写真を送ったが、まだ何もしていない
- 指示役への返信をやめ、やり取りの画面は消さずに残します。岡山県警察総合相談電話(#9110・086-233-0110)か最寄りの警察署へ連絡してください。実行する前に手を引けば、罪に問われずに済む見込みが高まります。
- 「家族の住所を知っている」と脅されている
- 身の危険を感じたら、迷わず110番してください。警察庁は、相談した本人と家族を警察が保護すると公表しています。
- 現金やキャッシュカードを受け取った・ATMで引き出した
- 詐欺や窃盗の共犯として調べられる段階に入っています。警察署へ行く前に刑事事件を扱う弁護士へ電話し、出頭に付き添ってもらってください。
- 家族が岡山県内の警察署に逮捕された
- 086-223-4401に電話して当番弁護士を頼んでください。夜間と土日・祝日は留守番電話なので、本人の氏名と生年月日、罪名、留置されている警察署、逮捕された日、あなたの氏名・電話番号・本人との関係を吹き込みます。
出典:岡山県警察「『闇バイト』は犯罪です!!」、岡山県警察「警察の犯罪被害相談窓口」、警察庁「いわゆる『闇バイト』の危険性について」、岡山弁護士会「警察に逮捕されたら」
闇バイトで逮捕されたあと、岡山県内で手続きが進む場所
逮捕されると、警察の48時間と検察官の24時間のうちに、勾留を請求するかが決まります。勾留が認められれば原則10日、延長されると最長20日、警察署の留置施設にとどめられます(刑事訴訟法第203条・第205条・第208条)。受け子や出し子の事件は共犯者が多く、家族も面会できなくなる接見禁止が付きやすい事件です。逮捕から起訴までの細かな流れは逮捕後の流れを解説した記事で読めます。
強盗致傷の裁判員裁判は、倉敷・津山・新見で起きても岡山市の本庁
岡山県警察の警察署は22署です。岡山市内は岡山中央・岡山東・岡山西・岡山南・岡山北の5署、倉敷市内は倉敷・水島・玉島・児島の4署に分かれ、岡山市内の署と市との連携や調整は県警本部の「岡山市警察部」が受け持ちます。送られた事件の処分を決めるのは、岡山地方検察庁の本庁(岡山市北区南方)と倉敷・津山・新見の3支部です。裁判は岡山地方裁判所の本庁と倉敷・津山・新見の3支部に分かれますが、裁判員裁判と3人の裁判官で審理する合議事件は、県内のどこで起きても岡山市の本庁だけで開かれます。受け子・出し子の詐欺や窃盗は地元の支部で裁かれることがあっても、強盗致傷・強盗致死になれば倉敷や津山の事件も岡山市で審理されます。
| 地域 | 所在する主な警察署 | 地検 | 地裁 | 裁判員裁判・合議 | 少年事件の家裁 |
|---|---|---|---|---|---|
| 岡山市・玉野市・備前市・瀬戸内市・赤磐市・和気町 | 岡山中央・岡山東・岡山西・岡山南・岡山北・赤磐・玉野・備前・瀬戸内 | 本庁 | 本庁 | 本庁 | 本庁 |
| 倉敷市(児島・玉島を除く)・総社市・早島町 | 倉敷・水島・総社 | 倉敷支部 | 倉敷支部 | 本庁 | 本庁 |
| 倉敷市児島 | 児島 | 本庁(児島区検) | 本庁(児島簡裁) | 本庁 | 本庁 |
| 倉敷市玉島・浅口市・里庄町・笠岡市・井原市・矢掛町 | 玉島・笠岡・井原 | 倉敷支部(玉島区検・笠岡区検) | 倉敷支部 | 本庁 | 本庁 |
| 高梁市・吉備中央町の一部 | 高梁 | 本庁(高梁区検) | 本庁(高梁簡裁) | 本庁 | 本庁 |
| 新見市 | 新見 | 新見支部 | 新見支部 | 本庁 | 本庁 |
| 津山市・美作市・真庭市・鏡野町・勝央町・奈義町・美咲町など県北 | 津山・美作・真庭・美咲 | 津山支部 | 津山支部 | 本庁 | 津山支部 |
※裁判所「岡山県内の管轄区域表」と岡山地方検察庁「管轄・区域」をもとにした、警察署の所在地からの目安です(県警は署ごとの受け持ち区域を公表していません)。赤磐署は赤磐市ではなく岡山市東区瀬戸町に庁舎があります。真庭市のうち旧北房町だけは本庁の区域です。控訴審は県内全域が広島高等裁判所岡山支部です。
岡山県には独立した拘置所がなく、刑事施設は岡山市北区牟佐の岡山刑務所と、津山市小田中の津山拘置支所だけです。20歳未満の人が観護措置を受けると、倉敷や津山の事件でも岡山市南区箕島の岡山少年鑑別所に入ります。接見に来た弁護士には、指示を受けて動いた場所を市町村名と警察署名で伝えてください。どの庁で裁かれ、家族が岡山市まで何度通うことになるかを早い段階で見通してもらえます。
広島県など県外で動いた場合・県外から家族が支える場合
福山市や広島市など県外で受け取りや引き出しをした場合、身柄はその地の警察署に置かれ、処分も裁判もそこで進みます。同じグループの別の事件が岡山県内にもあれば、起訴のあとで岡山県警察に再逮捕されることもあります。反対に、県外に住む家族が岡山県内の署にいる本人を支えるときも、当番弁護士の申込み先は岡山弁護士会の086-223-4401だけで、県内のどの署に留置されていても同じ番号です。控訴審は岡山市北区南方の広島高等裁判所岡山支部で、地裁と同じ敷地にあるため、控訴しても県外まで出向かずに済みます。関わった事件の場所と回数は、県外の分も含めてすべて弁護士に打ち明けてください。再逮捕の見込みを踏まえて、保釈を請求する時期を組み立ててもらえます。
出典:裁判所「岡山県内の管轄区域表」、岡山地方裁判所「裁判員制度」、岡山地方裁判所・岡山家庭裁判所「紹介」、広島高等裁判所「岡山支部 所在地」、岡山地方検察庁「管轄・区域」、岡山県警察「組織(警察署)」、岡山県警察「岡山市警察部」、法務省「刑事施設の所在地一覧」、法務省「少年鑑別所の所在地一覧」、制度の参考:e-Gov法令検索「刑事訴訟法」
岡山県で闇バイトに関わると問われる罪と刑罰
「闇バイト罪」という罪はなく、裁かれるのは指示されて実際にした行為です。岡山県警察が若者向けに挙げる「5つのこと」の最初も「必ず捕まる」です。させられた役割と、罪名・法定刑・保釈・公訴時効の関係は次のとおりです。
| 指示された行為 | 罪名(刑法) | 法定刑 | 権利保釈の除外(第89条第1号) | 公訴時効 |
|---|---|---|---|---|
| 高齢者の自宅で現金・カードを受け取る(受け子) | 詐欺(第246条) | 10年以下の拘禁刑 | 当たらない | 7年 |
| カードを偽物とすり替える・ATMで引き出す(出し子) | 窃盗(第235条) | 10年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金 | 当たらない | 7年 |
| 住宅や事務所に入り込んで盗む | 住居侵入(第130条)と窃盗 | 住居侵入は3年以下の拘禁刑または10万円以下の罰金 | 当たらない | 住居侵入3年 |
| 暴行・脅迫で金品を奪う | 強盗(第236条第1項) | 5年以上の有期拘禁刑 | 当たる | 10年 |
| 奪う際に住人を負傷させる | 強盗致傷(第240条) | 無期または6年以上の拘禁刑 | 当たる | 15年 |
| 住人を死亡させる | 強盗致死(第240条) | 死刑または無期拘禁刑 | 当たる | なし |
※刑名は令和7年6月1日施行の拘禁刑で記載しています。公訴時効は刑事訴訟法第250条、保釈の欄は同法第89条第1号によります。
受け子は、現金やカードを受け取った時点で詐欺を実行したことになります。カードを偽物とすり替えて持ち去る手口を岡山県警察は「キャッシュカード詐欺盗」と分類しており、罪名は窃盗です。県警は「口座やスマホを売ってはいけない」とも呼びかけており、県内では令和7年に犯罪収益移転防止法違反で125件・81人が検挙されました。なお、岡山県特殊詐欺被害防止条例は県や事業者の役割を定めた条例で、受け子を罰する規定は確認できません。
脅されて抜けられなかったとき
闇バイトでは、最初に身分証や自宅の写真を送らせ、「家族に危害を加える」と脅して離脱を止めるのが典型的な手口です。脅されて従った場合でも、実行した行為はそれぞれ犯罪として扱われ、回数が増えるほど処分は重くなります。指示役の背後に暴力団の影があるときは、岡山県警察本部の暴力団関係110番(086-233-8930)にも相談できます。脅しのメッセージは削除せずに画面ごと保存し、家族と一緒に県内の警察署へ相談に行ってください。早い段階で関係を断ち切った事実は、処分を決める場面で本人に有利な事情として考慮される可能性があります。
出典:岡山県警察「『闇バイト』は犯罪です!!」、岡山県警察「令和7年 特別法犯 検挙状況」、岡山県警察「岡山県の特殊詐欺発生状況」、岡山県「岡山県特殊詐欺被害防止条例」、岡山県警察「暴力団の不当な要求に困ったときは」、制度の参考:e-Gov法令検索「刑法」第130条・第235条・第236条・第240条・第246条
闇バイトの容疑を認めるとき・争うとき
認めるなら、関わり方を整理して弁償の段取りを組む
岡山地方検察庁の検察官が処分を決める際に重く見るのは、グループの中での役回り、関わった回数、被害がどこまで回復されたかです。応募のいきさつ、指示を受けた日時と中身、受け取った報酬、脅された経緯を時系列で書き出し、接見のたびに弁護士に渡しましょう。被害額が大きく一括で払えない場合は、家族が出せる金額と時期を弁護士に伝え、分割を含めた弁償の計画を立ててもらいましょう。勾留中に紹介者や仲間へ連絡を取ると口裏合わせを疑われ、勾留の延長や保釈の不許可を招きます(刑事訴訟法第60条第1項第2号・第89条第4号)。
捜査機関に罪が発覚する前に自分から申し出れば、自首として刑が軽くなる可能性があります(刑法第42条第1項)。警察が犯人をすでに特定していれば自首にはなりませんが、自ら出頭したことは処分の判断材料になります。岡山市の署へ出向くにしても県北の署へ出向くにしても、日取りを決める前に弁護士へ同行を頼んでください。
「中身を知らなかった」と争うなら、取調べへの答え方を先に決める
否認する事件で問われるのは、犯罪の片棒を担いでいるとどこまで分かっていたかです。取調べの前には黙秘できることが告げられ(刑事訴訟法第198条第2項)、読み聞かされた調書に誤りがあれば直すよう申し立てられ、納得できない調書には署名・押印をしなくて構いません(同条第4項・第5項)。取調べの録音・録画が義務になるのは強盗致傷・強盗致死などの裁判員裁判の対象事件で、詐欺・窃盗・強盗の取調べには録画の義務がありません(同法第301条の2)。その日に聞かれたことと自分の答えを、次の接見で弁護士に再現して伝えてください。匿名アプリの画面や報酬の振込記録は、使われる側だった事情を示す材料になるので、消さずに弁護士へ見せましょう。弁護士との接見には警察官が立ち会いません(同法第39条第1項)。
出典:岡山地方検察庁「管轄・区域」、制度の参考:e-Gov法令検索「刑法」第42条、e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第39条・第60条・第89条・第198条・第301条の2
起訴後の保釈と公訴時効、外国籍の人の在留資格
強盗は裁量保釈、詐欺・窃盗は罪証隠滅のおそれが壁
保釈を請求できるのは起訴されたあとです(刑事訴訟法第88条第1項・第207条第1項ただし書)。強盗と強盗致傷は権利保釈の例外となる第89条第1号の罪にあたり、保釈するかどうかは裁判所が第90条の裁量で判断します。その判断では、拘束が長引くことで本人が受ける健康・仕事や家計・生活・裁判の準備への不利益も考慮されます。詐欺と窃盗は第1号に入りませんが、共犯者がいるため罪証隠滅のおそれ(第4号)を理由に退けられやすい事件です。前科を理由とする第2号は、長期が10年を超える罪で有罪になった場合の規定なので、過去に詐欺や窃盗で有罪になっただけなら対象外です。
全国では、令和7年に第一審を終えた被告人のうち勾留されていた35,125人のうち11,132人(31.7%・算出)が保釈されました。保証金を納める窓口は、岡山地裁本庁が会計課(086-222-6851)、倉敷支部が庶務課(086-422-1038)、津山支部が庶務課(0868-22-9326)です。控訴審に移ってからの保釈は、広島高裁岡山支部の書記官室(086-222-8851)に請求します。身元を引き受ける家族の誓約書と勤め先の書面は、起訴前のうちに準備しておきましょう。
公訴時効は罪ごとに数え、共犯なら最後の行為から全員に進む
共犯事件の時効は、同じ事件で最後の行為が終わった時から、共犯者全員について進み始めます(刑事訴訟法第253条第2項)。仲間の1人が起訴されると、ほかの共犯者の時効も止まります(第254条第2項)。犯人が国外にいる間に時効が止まる規定(第255条第1項)はその本人にだけ働くため、指示役が海外に逃れていても、岡山県内で暮らす実行役の時効は止まりません。関わった日付を事件ごとに書き出して弁護士に渡してください。行為ごとの時効の完成時期を一覧にしてもらえます。
技能実習・特定技能・留学の人は、執行猶予でも退去強制の対象
岡山県の在留外国人は41,840人(令和7年末)で、国籍はベトナムの12,819人が最多、在留資格は技能実習の10,071人が最も多くなっています。技能実習・特定技能・留学を合わせると21,468人(算出)で、いずれも入管法の別表第一の資格です。入管法第24条第4号の2は刑法第2編第36章(窃盗・強盗)と第37章(詐欺)の罪を挙げているため、別表第一の資格で暮らす人は、拘禁刑の執行猶予が付いた判決でも退去強制の手続きに乗ります。一方、永住者や日本人の配偶者などの別表第二の人は第24条第4号リの「1年を超える拘禁刑」で判断され、全部執行猶予なら該当しません。勾留で仕事や通学を3か月以上休むと、在留資格の取消し(第22条の4第6号)も問題になります。在留カードの資格と期限を、接見に来た弁護士へ真っ先に伝えてください。通訳や在留の相談は、岡山国際交流センター1階の岡山県外国人相談センター(086-256-6052・月〜土曜9時〜17時・23言語)で受けられ、月2回は行政書士と弁護士も相談に応じます。
出典:裁判所「司法統計年報 刑事編(令和7年)」第32表、岡山地方裁判所「窓口案内」、広島高等裁判所「窓口案内」、出入国在留管理庁「令和7年末現在における在留外国人数」、岡山県「岡山県外国人相談センターをご利用ください」、制度の参考:e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第88条〜第90条・第253条〜第255条、e-Gov法令検索「出入国管理及び難民認定法」第22条の4・第24条
闇バイトの事件で弁護士に依頼できることと選び方・費用
岡山県内の闇バイト事件で弁護士に任せる柱は、早期の身柄解放と被害者への弁償の2つです。逮捕される前であれば、県内の警察署への出頭に付き添ってもらうこともできます。
検察官に勾留を請求しないよう求める意見書を出し、勾留されれば準抗告を申し立て、起訴後は保釈を請求します。処分の見通しや刑の重さは不起訴・刑罰・刑事処分に関する記事で解説しています。
被害者の了解を得て連絡先を聞き、分割払いや一部の前払いも含めて弁償を申し入れます。被害者が複数いれば、弁償する順番も組み立てます。進め方は被害者との示談交渉に関する記事にあります。
県北や備中の署なら、接見に通える事務所を選ぶ
岡山弁護士会の会員は398人(2026年4月1日現在)で、そのうち330人が岡山市、42人が倉敷市、10人が津山市に事務所を置き、新見市・真庭市・美作市は1人ずつです。会は倉敷と津山に「弁護士室」を置いています。共犯者が新見署と玉島署のように別々の署に留置されると、接見のたびに長い移動がかかります。最初の電話では、本人がいる署の名前を伝えて、次の4点に答えてもらってから依頼先を決めてください。
依頼前に答えてもらう4点
- 本人のいる署へ、今日か明日のうちに接見に行けるか
- 強盗致傷として岡山市の本庁で裁判員裁判になっても、引き続き担当できるか
- 共犯事件で接見禁止の一部解除を申し立てた経験があるか
- 津山・新見・笠岡などの署へ接見する1回あたりの日当・交通費と、分割払いの可否
当番弁護士は逮捕直後に1回だけ無料で面会し、国選弁護人は勾留が請求されたあとに付きますが、どちらも弁護士を指名できません。岡山弁護士会の私選弁護人の紹介は、逮捕された本人から申し出た場合に限られ、家族からは頼めない仕組みです。出頭前から相談したいときや、裁判員裁判になりそうなときは、家族が私選の弁護士を探して早めに決めましょう。
費用の目安と、県内1か所の法テラス岡山
着手金・報酬金・接見の日当を合わせた総額は70万円から130万円程度が目安で、被害者への弁償金は別に必要です。内訳は刑事事件の弁護士選び・費用に関する記事で解説しています。法テラスの事務所は岡山市北区弓之町の法テラス岡山(0570-078354)1か所で、倉敷市と津山市にはありません。弁護士会の法律相談センターは岡山・倉敷・津山・新見・高梁・真庭・井笠・東備・勝英の9か所にあり、一般相談は40分5,500円(税込)で刑事事件も扱います。弁護士費用を用意できそうにないときは、当番弁護士との面会でそう伝えてください。国選弁護人に切り替える方法も含めて説明を受けられます。
出典:岡山弁護士会「岡山弁護士会とは?」、岡山弁護士会「警察に逮捕されたら」、岡山弁護士会「弁護士に相談したい」、法テラス「法テラス岡山」
岡山県の闇バイト関連事件の検挙状況
闇バイトに関わった人だけを数えた岡山県の検挙人数は公表されていないため、闇バイトで担わされやすい強盗・侵入窃盗・特殊詐欺の全体の数字で状況を示します。県内の刑法犯は令和7年に10,267件(前年比5.6%増)で4年続けて増え、平成29年以来の1万件台になりました。検挙率は43.5%と全国の38.9%を上回る一方、中国5県では下から2番目です。
強盗の検挙人員17人のうち、少年が10人
| 岡山県 | 令和6年 | 令和7年 |
|---|---|---|
| 強盗の認知件数 | 10件 | 10件 |
| 強盗の検挙人員 | — | 17人 |
| うち少年 | 1人 | 10人 |
| 侵入窃盗の認知件数 | 533件 | 561件 |
※岡山県警察「令和7年の犯罪概況」包括罪種別の値です。闇バイトによるものに限らず、県内の強盗と侵入窃盗すべてを数えています。令和6年の強盗の検挙人員は資料に無いため空欄、侵入窃盗の令和6年の件数は前年比から算出しました。強盗は件数が少ないので、率にせず件数と人数のまま載せています。
強盗の件数は前年と同じ10件ですが、検挙された少年は1人から10人に増えました。侵入窃盗の検挙率は64.3%で、人口10万人当たりの件数は全国28位(算出)と、全国の中では少ないほうです。
特殊詐欺は345件、オレオレ詐欺が前年の5.4倍
岡山県警察の集計で、令和7年の特殊詐欺は345件・約15億3,180万円(確定値)でした。親族や警察官をかたるオレオレ詐欺は201件・約9億9,140万円で、前年の37件から5.4倍(算出)になっています。受け子・出し子が動く手口では、キャッシュカード詐欺盗が33件、預貯金詐欺が5件でした。詐欺全体の検挙率は31.8%で全国の24.1%を上回り、検挙された139人のうち7人が少年です。SNS型投資・ロマンス詐欺は別枠で194件・約20億7,160万円でした。先輩や知人から「荷物を受け取るだけ」と声をかけられたら、その場で断ってください。
※岡山県警察は令和8年4月からSNS型投資・ロマンス詐欺を特殊詐欺に含めて集計しているため、令和7年の件数とは範囲が違い、並べて比べていません。
刑法犯の逮捕は3割強、少年の検挙は534人
令和7年に県内で刑法犯として検挙された2,999人のうち、逮捕されたのは947人(31.6%・算出)で、全国の32.2%とほぼ同じ水準です。罪種ごとの逮捕の割合は県警から公表されていません。刑法犯で検挙された少年は534人で前年から30.2%増え、検挙人員に占める少年の割合は17.8%(算出)と全国の12.2%より高くなっています。全国では、匿名・流動型犯罪グループによるとみられる犯罪の検挙人員の約6割が20歳代までの若者で、約3割はSNSの募集に応じたことが加担のきっかけでした。警察から呼び出しの連絡が来たら、その時点で弁護士に依頼してください。処分が決まるまでの時間を、弁償の交渉と検察官に出す意見書の準備に使えます。
出典:岡山県警察「令和7年の犯罪概況」、岡山県警察「令和7年 包括罪種別 認知・検挙状況」、岡山県警察「犯罪発生状況(令和8年7月末)」、岡山県警察「特殊詐欺対策通信(令和7年12月まとめ)」、警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」、警察庁「令和7年における組織犯罪の情勢」
岡山県の闇バイト事件でよくある質問
Q1. 夜中に抜けようと決めました。今すぐ電話できる岡山県の窓口はありますか?
家に押しかけると脅されているなど危険が迫っているなら、ためらわず110番してください。少年本人やその保護者なら、岡山県警察のヤングテレホン・いじめ110番(086-231-3741)が24時間つながり、夜間は宿直の警察官が話を聞きます。危険がなければ、翌朝に最寄りの警察署へ出向いて相談しましょう。
Q2. 倉敷市や津山市で起きた強盗致傷の裁判は、地元の支部で開かれますか?
開かれません。岡山県では裁判員裁判を岡山地方裁判所の本庁(岡山市北区南方)だけで扱うため、倉敷支部・津山支部・新見支部の区域で起きた事件も本庁で審理されます。控訴した場合も、同じ敷地の広島高等裁判所岡山支部が担当します。家族が岡山市へ通う日程も含めて、公判の準備を早めに弁護士と相談しましょう。
Q3. 県外に住んでいます。岡山県の警察署に逮捕された家族のために何をすればいいですか?
住んでいる場所に関係なく、岡山弁護士会(086-223-4401)に当番弁護士を申し込んでください。夜間や土日・祝日は留守番電話なので、本人の氏名・生年月日・罪名・警察署名・逮捕日と、あなたの氏名・電話番号・本人との関係を録音します。面会した弁護士から様子を聞いたうえで、私選に切り替えるかを決められます。
Q4. 倉敷市の高校に通う子どもが逮捕されました。家庭裁判所は倉敷ですか?
岡山家庭裁判所で少年事件を扱うのは本庁と津山支部だけで、倉敷・玉島・笠岡の区域の少年事件も岡山市の本庁(少年係 086-222-4167)で扱います。観護措置になれば岡山市南区箕島の岡山少年鑑別所に入ります。強盗の疑いがかかったのが18歳か19歳の特定少年なら、家庭裁判所は原則として事件を検察官に戻し、成人と同じ刑事裁判で裁かれます(少年法第62条第2項)。子どものスマートフォンは中身を消させずに、そのまま弁護士との相談に持参してください。
Q5. 新見署や真庭署に留置されました。岡山市の弁護士にも頼めますか?
頼めますが、遠い署への接見が重なるほど日当と交通費がかさみます。新見市と真庭市には岡山弁護士会の法律相談センターがあり、市内に事務所を置く会員も1人ずついます。まず当番弁護士に面会してもらい、私選で頼むなら接見1回ごとの費用を最初に示してもらいましょう。
Q6. 共犯者と別々の署にいて、接見禁止が付きました。家族は会えますか?
接見禁止が続く間、家族の面会は認められません。ただし弁護士だけは警察官の立会いなしに面会できます(刑事訴訟法第39条第1項)。勾留先が津山拘置支所になった場合、面会の受付は8時30分〜11時30分と13時〜16時です。本人への伝言は弁護士に預け、家族だけでも会えるよう接見禁止の一部解除を求めてもらいましょう。
Q7. 自分の口座やスマートフォンを売っただけでも罪になりますか?
口座や携帯電話を売り渡すことも、犯罪収益移転防止法などで処罰されます。岡山県では令和7年に、この法律の違反で81人が検挙されました。売った口座が詐欺の振込先に使われていれば、詐欺を手助けしたとして扱われるおそれもあります。買い手とのやり取りを残したまま、警察から連絡が来る前に弁護士へ相談してください。
Q8. 報酬はほとんどもらっていません。それでも実刑になりますか?
受け取った金額で法定刑は変わりません。刑法第25条第1項により執行猶予は3年以下の拘禁刑の言渡しに限られるので、法定刑の下限が5年の強盗では、減軽がない限り執行猶予を付けられません。それでも、報酬がわずかだったことや命令される立場だったことは量刑の判断材料になります。報酬の額と受け取った日を、隠さず弁護士に伝えてください。
Q9. 家族から岡山弁護士会に私選弁護人の紹介を頼めますか?
頼めません。岡山弁護士会の私選紹介は、逮捕された本人が弁護士会への電話か警察官を通じて申し出る仕組みです。家族はまず当番弁護士を申し込み、面会した弁護士にそのまま私選で引き受けてもらえるかを相談しましょう。
出典:岡山県警察「少年相談のご案内」、岡山地方裁判所「裁判員制度」、岡山地方裁判所・岡山家庭裁判所「紹介」、岡山地方裁判所「窓口案内」、岡山弁護士会「警察に逮捕されたら」、岡山弁護士会「岡山弁護士会とは?」、岡山弁護士会「弁護士に相談したい」、法務省「面会受付時間一覧」、法務省「少年鑑別所の所在地一覧」、岡山県警察「令和7年 特別法犯 検挙状況」、制度の参考:e-Gov法令検索「少年法」第62条、e-Gov法令検索「刑法」第25条
岡山県内の事件は地裁の本庁と倉敷・津山・新見の支部に分かれ、強盗致傷の裁判員裁判は岡山市の本庁に集まります。県北や備中の署まで接見に出向けるか、夜や休日に動けるかは事務所ごとに違います。家族が県内の署に留置されているなら、その日のうちに接見に行ける事務所を選んで電話してください。脅されて抜け出せない人は、警察署に相談するのと同じ日に弁護士にも連絡を入れましょう。
参考資料・更新情報
- 岡山県警察「『闇バイト』は犯罪です!!」
- 岡山県警察「警察の犯罪被害相談窓口」
- 岡山県警察「少年相談のご案内」
- 岡山県警察「暴力団の不当な要求に困ったときは」
- 岡山県警察「犯罪被害者への支援」
- 岡山県警察「組織(警察署)」
- 岡山県警察「岡山市警察部」
- 岡山県警察「令和7年の犯罪概況」(包括罪種別・特別法犯)
- 岡山県警察「犯罪発生状況(令和8年7月末)」
- 岡山県警察「岡山県の特殊詐欺発生状況」
- 岡山県警察「特殊詐欺対策通信(令和7年12月まとめ)」
- 岡山県「岡山県特殊詐欺被害防止条例」
- 岡山県「岡山県外国人相談センターをご利用ください」
- 警察庁「いわゆる『闇バイト』の危険性について」
- 警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」
- 警察庁「令和7年における組織犯罪の情勢」
- 裁判所「岡山県内の管轄区域表」
- 岡山地方裁判所「裁判員制度」
- 岡山地方裁判所・岡山家庭裁判所「紹介」
- 岡山地方裁判所「窓口案内」
- 広島高等裁判所「岡山支部 所在地」
- 広島高等裁判所「窓口案内」
- 裁判所「司法統計年報 刑事編(令和7年)」
- 岡山地方検察庁「管轄・区域」
- 岡山地方検察庁「各種手続・窓口案内」
- 法務省「刑事施設の所在地一覧」(令和7年4月1日現在)
- 法務省「面会受付時間一覧」(令和8年3月1日現在)
- 法務省「少年鑑別所の所在地一覧」(令和7年4月1日現在)
- 法務省「おかやま法務少年支援センター」
- 出入国在留管理庁「令和7年末現在における在留外国人数」
- 岡山弁護士会「岡山弁護士会とは?」(会員数は2026年4月1日現在)
- 岡山弁護士会「警察に逮捕されたら」
- 岡山弁護士会「弁護士に相談したい」
- 法テラス「法テラス岡山」
- 法テラス「犯罪被害者支援」
- e-Gov法令検索「刑法」
- e-Gov法令検索「刑事訴訟法」
- e-Gov法令検索「少年法」
- e-Gov法令検索「出入国管理及び難民認定法」
- e-Gov法令検索「弁護士法」
※本コンテンツは2026年9月30日時点で確認できた公表情報をもとに作成しています。強盗・侵入窃盗・詐欺の件数と検挙人員、犯罪収益移転防止法違反の検挙は岡山県警察「令和7年の犯罪概況」(令和7年確定値)、刑法犯の認知件数・検挙率・身柄措置は警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」、特殊詐欺は岡山県警察の令和7年中の確定値(SNS型投資・ロマンス詐欺を含まない従来の分類)、匿名・流動型犯罪グループの検挙人員の内訳は警察庁「令和7年における組織犯罪の情勢」の全国値、保釈の人数は裁判所「司法統計年報 刑事編(令和7年)」第32表の全国値、在留外国人数は令和7年末、弁護士会の会員数は2026年4月1日現在の値です。刑名は令和7年6月1日施行の拘禁刑に合わせて記載しています。制度や窓口の情報は変更される場合があるため、利用前に各機関および法律事務所の公式情報をご確認ください。本コンテンツは一般的な情報提供を目的とするもので、個別の事件についての法的助言ではありません。