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大分県で示談交渉(加害者)に強い弁護士一覧

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大分県で利用できる公的な相談窓口

当番弁護士は弁護士会の代表電話と同じ番号

大分県弁護士会は、1990年(平成2年)9月14日に日本で最初に当番弁護士制度を始めた弁護士会です。逮捕された人のもとへ原則24時間以内に弁護士が面会に行く制度で、1回目の要請は無料です。受付は弁護士会の代表電話と同じ番号で、大分県中津市や日田市の署に留置されていても変わりません。

項目大分県弁護士会の案内
受付電話097-536-1458(土日祝日・夜間も利用可)
平日9時〜17時弁護士会の事務職員が受け付ける
夜間・土日祝日留守番電話に氏名と折り返し先の番号を録音すると、録音から24時間以内に担当者から折り返しがある
頼める人逮捕された本人、親・子・兄弟姉妹、法定代理人、保佐人
電話の前に控えること逮捕された人の氏名、いる警察署、分かる範囲の罪名

家族の逮捕を知ったら、いる署の名前を控えて、その場で受付電話にかけてください。

弁護士会と法テラス大分の相談枠

大分県弁護士会の法律相談センター(大分市中島西1-3-14)は完全予約制で、相談料は1人30分以内5,500円です。法テラス大分の無料法律相談は刑事事件が対象外なので、刑事事件で費用をかけずに弁護士と話せるのは当番弁護士の1回目だけです。在宅のまま示談を急ぐなら、このページの一覧から、被害者の住む地域まで出向ける事務所に直接問い合わせましょう。

被害者のための窓口(加害者側が連絡する先ではない)

大分県には犯罪被害者等支援条例(平成29年条例第40号)があり、被害を受けた人は次の窓口で相談できます。いずれも示談の仲介を頼む先ではないので、加害者側からの申入れは弁護士に任せましょう。

窓口役割電話と受付時間
おおいた性暴力救援センター・すみれ大分県が設置した性暴力被害のワンストップ窓口097-532-0330/#8891・24時間365日(夜間・土日祝・年末年始はコールセンターが対応)
大分県警察 警察安全相談犯罪の被害を含む警察への相談097-534-9110/#9110・平日9時〜17時45分
大分県警察 性犯罪被害相談電話性犯罪の被害の相談#8103(県のページでは0120-810355を併記)
法テラス・サポートダイヤル使える制度や相談先の案内0570-078374・平日9時〜21時、土曜9時〜17時

示談がまとまらないまま有罪になると、故意に人を傷つけた事件や性犯罪などの被害者は、刑事記録を使う損害賠償命令(犯罪被害者保護法第24条)を大分地裁に申し立てられます。払える額と時期は早い段階で弁護士と固めておきましょう。

出典:大分県弁護士会「刑事弁護センター(当番弁護士)」、大分県弁護士会「相談の仕方」、大分県弁護士会「費用・扶助について」、日本弁護士連合会「当番弁護士連絡先一覧」、法テラス「法テラス大分」、おおいた性暴力救援センター・すみれ、大分県「性暴力被害の相談窓口(啓発資料)」、大分県警察「警察安全相談」、大分県警察「問い合わせ・相談」、大分県法規集「大分県犯罪被害者等支援条例」、e-Gov法令検索「犯罪被害者保護法」第24条

大分県で被害者と示談するなら、最初に決めること

このページは、大分県内で逮捕された人や警察署から呼び出しを受けている人の側が、被害者に謝罪と弁償をして許しを求める「加害者側の刑事事件の示談」を扱います。逮捕・前科・不起訴に関わる刑事手続の話で、被害者が署名した示談書は、大分地方検察庁の検察官が起訴か不起訴かを決めるときの判断材料に加わります。本人や家族は被害者に直接連絡せず、交渉を任せる弁護士を最初に決めてください。大分県弁護士会の当番弁護士は、大分県警の15署のどこに留置されていても同じ番号で申し込めます。

交通事故の治療費や修理代を保険会社と話し合っている人、被害を受けて相手を訴えたい人、借金や離婚など民事の相談先を探している人は、このページの対象ではありません。保険会社と進める交通事故の損害賠償の示談は民事の精算で、処罰を求めないという被害者の意思を書面にもらう刑事の示談とは別の手続です。大分県内の性暴力の被害は、24時間受付の「おおいた性暴力救援センター・すみれ」(097-532-0330)が相談を受けています。疑われている本人か家族であれば、この先の順番で動きましょう。

いまの状況別・大分県で最初にすること

家族が大分県内の警察署に留置されている
当番弁護士の受付097-536-1458に、本人の氏名・いる警察署・罪名を伝えます。平日9時〜17時以外は留守番電話なので、氏名と折り返し先を録音してください。録音から24時間以内に担当者から電話があり、1回目の派遣は無料です。
逮捕されないまま、警察署から呼び出されている
大分県で令和7年に刑法犯で検挙された1,408人のうち、1,087人は逮捕されずに捜査を受けています。次の出頭日より前に私選の弁護士と契約し、被害者への申入れを始めてもらいましょう。
被害者が事務所から離れた市町村に住んでいる
大分県日田(ひた)市・佐伯市・国東(くにさき)市などに被害者がいる場合は、契約の前に被害者の住む市町村を伝え、訪問の日当と交通費まで含めた見積もりを出してもらいましょう。
被害者を支える窓口の番号を見つけた
すみれや大分県警の警察安全相談は、被害を受けた人のための窓口です。示談の仲介を頼む先ではないので、被害者への連絡は弁護士に任せてください。

大分県の地域ごとの警察署・地裁・地検の対応表

大分県内の事件で起訴・不起訴を決めるのは大分地方検察庁の検察官で、地検は大分市荷揚町の本庁と、杵築(きつき)・佐伯・竹田・中津・日田の5支部に分かれています。示談書をどの庁の検察官へ届けるか、起訴後にどこで審理されるかは、事件のあった市町村で決まります。

地域受け持ちの警察署(条例の区域)地裁・地検合議・少年検察審査会裁判員/控訴審
大分市・由布市大分中央・大分東・大分南(由布市は大分南)本庁(地検 097-534-4100)大分大分本庁/福岡高裁
大分県別府市別府本庁(簡裁は別府)大分大分本庁/福岡高裁
大分県臼杵市・津久見市臼杵津久見本庁(簡裁は臼杵)大分大分本庁/福岡高裁
杵築市、日出(ひじ)町、国東市の旧国東町・武蔵町・安岐町杵築日出(杵築市・日出町)・国東杵築支部(地検 0978-62-2259)大分大分本庁/福岡高裁
佐伯市佐伯佐伯支部(地検 0972-22-0116)大分大分本庁/福岡高裁宮崎支部
竹田市、豊後大野市(旧千歳村・旧犬飼町を除く)竹田・豊後大野竹田支部(地検 0974-63-2279)大分大分本庁/福岡高裁
大分県中津市・宇佐市中津・宇佐中津支部(地検 0979-22-0189)中津中津本庁/福岡高裁
豊後高田市、国東市国見町、姫島村、杵築市の旧大田村豊後高田・国東・杵築日出中津支部(家裁は豊後高田出張所)中津中津本庁/福岡高裁
日田市、玖珠(くす)町・九重町日田・玖珠日田支部(地検 0973-23-2622)中津大分本庁/福岡高裁

※地域・地裁・合議・少年・検察審査会は裁判所の管轄区域表、警察署は「警察署の名称、位置及び管轄区域条例」の別表によります。臼杵市野津町の一部と豊後大野市の旧千歳村・旧犬飼町は、警察署は臼杵津久見署・豊後大野署の受け持ちですが、裁判所は本庁の区域です。中津支部は合議事件を扱いますが裁判員裁判は開かず、裁判員裁判は県内どの地域の事件も大分地裁の本庁(大分市荷揚町)だけで開かれます。控訴審は福岡高等裁判所(福岡市中央区)で、佐伯市の事件だけ福岡高等裁判所宮崎支部(宮崎市)です。

大分市は大分中央・大分東・大分南の3署に分かれ、境目は町丁ごとに決まっています。方面の目安は、中心部が大分中央署、鶴崎・大在・坂ノ市・佐賀関方面が大分東署、敷戸・判田・戸次・野津原方面と由布市が大分南署です。杵築日出署は杵築市と日出町を受け持ち、署そのものは日出町にあります。弁護士への最初の電話で、本人がいる署の名前と事件のあった市町村を伝えてください。担当の支部と検察官をその場で絞り込んでもらえます。

出典:裁判所「大分県内の管轄区域表」、大分地方裁判所「管内の裁判所の所在地」、福岡高等裁判所「管内の裁判所の所在地」、大分地方検察庁「所在地・交通アクセス」(ページの最終更新は2017年3月23日)、大分県法規集「警察署の名称、位置及び管轄区域条例」、大分県警察「警察署の紹介」、大分県警察「問い合わせ・相談」

大分地検が起訴を判断するとき、示談が考慮される理由

刑事訴訟法第248条は、犯人の性格・年齢・境遇、犯罪の軽重と情状、犯罪後の情況から訴追の必要がないと考えれば、検察官は起訴しなくてよいと定めています。被害者への謝罪と弁償が済んだという事実は、この「犯罪後の情況」として大分地検の検察官が考える事情に入ります。

平成11年版犯罪白書の特別調査では、財産犯は被害が回復された事件ほど起訴猶予の割合が高く、被害額1万円以下を全額弁償した事件では起訴猶予が80%近くに達していました。大分県で令和7年に認知された刑法犯4,151件のうち窃盗犯は2,682件(64.6%)で、手口別では万引きが627件でした。詐欺は令和3年の165件から496件へ、3.01倍(算出)に増えています。被害を受けたのが店舗や会社なら、弁償の額と支払方法を書面にまとめ、弁護士から責任者へ届けてもらいましょう。

犯罪白書の数値は当時の制度のもとでの全国の調査結果で、大分県の事件だけを集計したものではありません。

暴行・傷害・脅迫・恐喝をまとめた粗暴犯は、大分県で令和7年に313件認知されています。相手にけがをさせた事件では、治療費と仕事を休んだ分の補償を示談金の中心に置き、診断書や領収書の写しを弁護士経由で受け取ってから金額を詰めましょう。

示談書を出せば必ず不起訴になるわけではありません。それでも処分の前に届ければ、大分地検の本庁でも5つの支部でも、検察官が判断に使う事情が1つ加わります。

告訴の取消しで起訴できなくなる罪

器物損壊(刑法第261条)・名誉毀損(第230条)・過失傷害(第209条)は、被害者の告訴がなければ起訴できない親告罪です。告訴は起訴の前まで取り消すことができ(刑事訴訟法第237条第1項)、取り消されれば、検察官はその罪で起訴できなくなります。大分県の器物損壊等の認知は令和7年に259件でした。物を壊した事件で調べを受けているなら、弁償とあわせて告訴の取消しを合意の内容に入れてください。一方、大分県で令和7年に20件認知された不同意性交等と29件の不同意わいせつは、平成29年7月13日施行の刑法改正で親告罪から外れており、示談がまとまっても起訴されることがあります。

制度の参考:e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第237条・第248条、e-Gov法令検索「刑法」、出典:法務省「平成11年版犯罪白書のあらまし 犯罪被害者と刑事司法」、法務省「刑法の一部を改正する法律の概要(平成29年7月13日施行)」、大分県警察「犯罪統計書(令和7年分)」、大分県警察「大分県の犯罪情勢(令和7年)」、警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」

大分県で示談に使える時間と、示談書の届け先

逮捕されると、警察は48時間以内に事件を検察官へ送り、検察官は24時間以内に勾留を請求するかを決めます。勾留は原則10日、延長されても合計20日までです(刑事訴訟法第203条・第205条・第208条)。逮捕された事件では、最長23日のうちに被害者の署名をもらう前提で、弁護士と日程を組みましょう。各段階の動きは逮捕後の流れを解説した記事で詳しく読めます。

大分県では検挙された人の77.2%が在宅で捜査される

示談にかけられる時間は、逮捕されたか在宅のまま捜査されるかで違います。大分県警は罪種ごとの逮捕の割合を公表していないため、刑法犯全体の数字で見ます。

大分県の刑法犯(令和7年)人数割合(算出)
検挙された人1,408人100%
逮捕された人(現行犯53人・緊急8人・通常260人)321人22.8%
逮捕されずに捜査を受けた人(在宅)1,087人77.2%

※警察庁「犯罪統計資料」第10表の身柄措置別検挙人員によります。割合は公表値から算出したもので、大分県の逮捕の割合22.8%は全国の32.2%を下回り、47都道府県で高い方から38番目です。

在宅事件には勾留のような期限がなく、検察官がいつ処分を決めるかも本人には知らされません。逮捕されたらその日のうちに、在宅なら最初の呼出しを受けた時点で弁護士に依頼し、大分地検が処分を出す前に申入れを始めてもらいましょう。

示談がまとまった時期ごとの、大分県内の届け先

示談がまとまった時期書面を受け取る人大分県での庁
逮捕・勾留中、または在宅で処分を待つ間担当の検察官大分地検の本庁、杵築・佐伯・竹田・中津・日田の各支部
罰金で終わる見込みの事件検察官(略式命令を出すのは簡易裁判所)大分・別府・臼杵・杵築・佐伯・竹田・中津・豊後高田・日田の9簡裁
起訴された後(裁判官1人の事件)審理している裁判所大分地裁の本庁と5支部、または簡易裁判所
起訴された後(合議事件)審理している裁判所大分地裁の本庁と中津支部の2か所
起訴された後(裁判員裁判)審理している裁判所大分地裁の本庁(大分市荷揚町)だけ
家庭裁判所に送られた少年事件審判をする家庭裁判所大分家裁の本庁と中津支部の2か所
控訴した後控訴審の裁判所福岡高等裁判所(佐伯市の事件は福岡高等裁判所宮崎支部)

合議事件と少年事件を扱う庁は、大分の本庁と中津支部の2か所だけです。日田市と玖珠郡の事件は、地裁・家裁が日田支部でも合議と少年は中津支部で扱われ、検察審査会は大分というように、庁ごとに担当がずれます。杵築・佐伯・竹田の各支部の区域では、合議と少年は大分の本庁です。最初の相談で本人の年齢と疑われている罪名を伝えれば、示談書をどの庁に出すかまで弁護士が早めに見通せます。不起訴に納得できない被害者は、大分と中津の2つの検察審査会に申し立てられます。罰金の略式命令でも前科は残るため、不起訴を目ざすなら大分地検が処分する前に示談書を届けましょう。

出典:警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分【確定値】)」、裁判所「大分県内の管轄区域表」、大分地方裁判所「管内の裁判所の所在地」、裁判所「全国の検察審査会一覧表」、制度の参考:e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第203条・第205条・第208条

大分県で被害者へ申し入れ、示談書に署名をもらうまで

被害者の連絡先は弁護士を通してしか伝わらない

本人や家族が大分県警の署や大分地検に問い合わせても、被害者の住所や電話番号は通常は教えてもらえません。弁護士が示談を申し入れ、被害者が承諾した場合に限って、警察官や検察官から弁護士へ連絡先が伝えられるのが通常の流れです。本人が会いに行けば、証言を変えさせようとしたと疑われるおそれもあります。おわびの手紙と弁償の案は弁護士に預け、被害者へ届けてもらいましょう。

示談金の額に決まった基準はない

法テラスのよくある質問は、示談金について「示談金額は、一般論としては、加害者の責任の重さに比例して高くなりますが、決まった基準はありません」と答えています。大分県内の示談金の平均や分布を示す公的な統計も見当たりません。最初の打合せで払える上限と分割の希望を弁護士に伝えれば、その範囲で被害者への提案を組み立ててもらえます。

示談書に書く内容と、起訴後の刑事和解

大分県の事件の示談書に入れる6項目

  • 合意の対象になる出来事を、日時と場所で特定する
  • 示談金の額・支払日・振込先を書き、分割なら回数と1回分の金額も決める
  • この件についてお互いにほかの請求をしないという清算条項を入れる
  • 被害者に近づかず、連絡もしないという約束を入れる
  • 処罰を望まない、または寛大な処分を求めるという被害者の意思を記す
  • 支払いが遅れた場合の扱いを決めておく

起訴された後は、被告人と被害者がそろって、弁論が終わるまでに大分地裁の本庁・支部や簡易裁判所へ申し立て、合意を公判調書に記載してもらう刑事和解が使えます(犯罪被害者保護法第19条)。調書に載った合意は裁判上の和解と同じ効力を持つため、分割払いが止まっても、被害者は改めて民事裁判を起こさずに済みます。被害者に署名してもらう前の案文は弁護士と一緒に読み、控えを家族も手元に置きましょう。

被害者が大分市から離れた地域に住んでいるとき

大分県弁護士会の会員は161名(2025年3月31日現在)で、会に支部はありません。日弁連の紹介によると、会員の大半は本庁所在地の大分市で業務を営み、中津・日田・杵築・佐伯・別府・臼杵・竹田・宇佐・豊後高田・由布にも弁護士がいます。大分市の事務所に依頼し、被害者は大分県中津市や佐伯市、日田市、国東市・姫島村に住んでいるという組み合わせも起こります。被害者の住む市町村が分かった段階で、弁護士が訪ねるか郵送・電話で進めるかを決め、日当と交通費の見積もりを先に出してもらいましょう。

出典:法テラス「刑事事件における示談金の目安はいくらですか」、法テラス「合意書(示談書)を作成する際の注意点」、法テラス「分割払いの取り決め」、e-Gov法令検索「犯罪被害者保護法」第19条、日本弁護士連合会「弁護士白書 弁護士会別弁護士数(2025年3月31日現在)」、日本弁護士連合会「大分県弁護士会」

容疑を認めるか争うかで、示談の進め方が変わる

身に覚えがないのに示談金を払うと、事実を認めた証拠のように扱われるおそれがあります。認めるか争うかの方針を弁護士と決めてから、被害者への申入れに進みましょう。

争う場合も、取調べの前に自分の意思に反して供述する必要はないことが告げられ(刑事訴訟法第198条第2項)、供述調書への署名押印は拒めます(同条第4項・第5項)。取調べの録音・録画が義務になるのは裁判員裁判の対象事件などに限られ(同法第301条の2)、大分県でその裁判員裁判を開くのは大分地裁の本庁だけです。録画されない取調べで何を聞かれ、どう答えたかを、接見のたびに弁護士へ伝えてください。大分県警の15署のどこに留置されていても、県内で唯一の拘置施設である中津拘置支所にいても、弁護士とは立会人なしで面会できます(同法第39条第1項)。

制度の参考:e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第39条・第198条・第301条の2、出典:裁判所「大分県内の管轄区域表」、法務省「施設所在地及び面会受付時間一覧」

大分県の事件の示談と、保釈・時効・在留資格

保釈で問われる被害者への働きかけ

保釈を請求できるのは起訴された後の被告人に限られます(刑事訴訟法第88条第1項・第207条第1項ただし書)。示談の途中で問題になりやすいのは、被害者やその親族に危害を加えたり怖がらせたりするおそれを除外事由とした第89条第5号で、謝るつもりの直接の連絡でも、このおそれを疑われることがあります。示談書、振込の控え、接触しない約束の条項は、保釈を求めるときの資料になります。

司法統計年報によると、令和7年に全国の第一審で勾留されていた被告人35,125人のうち、保釈されたのは11,132人でした。大分県内の拘置施設は中津市二ノ丁の中津拘置支所だけで、独立した拘置所はありません。刑務所は大分市畑中の大分刑務所です。大分地裁本庁の代表電話は097-532-7161です。起訴されたと分かった日に、保釈の請求を弁護士に依頼してください。

刑事の時効と賠償の時効は別々に進む

公訴時効の長さは法定刑で決まり、過失運転致傷なら5年です(刑事訴訟法第250条第2項)。損害賠償を求める権利はこれとは別で、損害と加害者を知った時から3年(生命・身体の侵害は5年)、行為の時から20年で消えます(民法第724条・第724条の2)。大分地検が不起訴にしても、民事の請求は残ります。清算条項を入れた示談書を交わせば、刑事の処分と民事の賠償を1通で区切れます。

大分県で暮らす外国籍の人の在留資格

大分県の在留外国人は令和7年末で23,027人(前年末から13.3%増)で、技能実習と特定技能が合わせて39.4%(全国20.5%)、留学が19.8%(全国11.3%)を占めます(いずれも算出)。これらは入管法の別表第一の在留資格で、住居侵入・殺人・暴行・傷害・窃盗・詐欺・恐喝などで拘禁刑に処せられると、執行猶予が付いても退去強制の対象になります(第24条第4号の2)。性犯罪・脅迫・横領・器物損壊はこの号に含まれず、1年を超える実刑かどうか(第4号リ)で判断されます。永住者や日本人の配偶者等も第4号リで判断され、刑の全部の執行が猶予されれば当たりません。

退去強制の規定はいずれも刑に処せられた場合のものなので、示談によって不起訴になれば対象から外れます。ただし、勾留が長引いて在留資格に基づく活動が3か月以上止まると、在留資格の取消し(第22条の4第1項第6号)が問題になることがあります。家族は本人の在留カードの写しを用意し、依頼した弁護士へ早めに渡してください。

制度の参考:e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第88条・第89条・第207条・第250条、e-Gov法令検索「民法」第724条・第724条の2、e-Gov法令検索「出入国管理及び難民認定法」、出典:裁判所「司法統計年報 刑事編(令和7年)」第32表、法務省「施設所在地及び面会受付時間一覧」、法務省「大分刑務所」、大分地方裁判所「管内の裁判所の所在地」、出入国在留管理庁「令和7年末現在における在留外国人数」

大分県で示談交渉を任せる弁護士の選び方と費用

示談交渉で弁護士に任せる柱は、被害者との話し合いと、その結果を使った身柄の解放の2つです。

被害者との話し合い

大分県警や大分地検を通じて被害者の意向を聞き取り、まとまった内容を示談書に仕上げます(申入れの進め方は被害者との示談交渉に関する記事で解説しています)。

身柄の解放と処分への意見

示談の進み具合を示して勾留しないよう求め、勾留が決まれば準抗告、起訴後は保釈の請求で釈放を目ざします(不起訴や刑罰の種類は不起訴・刑罰・刑事処分に関する記事を参照)。

留置先の署と被害者の住む地域、両方へ動ける事務所を選ぶ

当番弁護士を呼ぶのと並行して、私選の事務所に次の3点を聞き、条件の合うところを早めに決めましょう。

大分県内の私選事務所に最初の電話で聞く3点

  • 本人がいる大分県警の署へ、何日以内に初回の接見に行けるか
  • 被害者が日田市・佐伯市・国東市・姫島村など大分市から離れた地域に住んでいても訪ねられるか、難しければ郵送や電話でどう進めるか
  • 接見や面談1回ごとの日当・交通費はいくらか、弁護士費用を分割で払えるか

大分県での当番弁護士・国選弁護人・私選弁護人

種類大分県での頼み方示談との関わり
当番弁護士本人が警察官・検察官・裁判官に伝えるか、親・子・兄弟姉妹などが097-536-1458に申し込む1回目は無料で接見に来る。引き続き弁護人を頼むには、その弁護士との話し合いになる
国選弁護人勾留された後、本人の請求などで選ばれる(勾留された全事件が対象)弁護士を自分で選べない
私選弁護人逮捕前や在宅の段階でも契約できる呼出しの段階から被害者への申入れに取りかかれる

費用の考え方と法テラス大分

弁護士費用は着手金と報酬金が中心で、被害者に払う示談金は別に用意が必要です。大分市の事務所から中津・日田・佐伯の署や被害者のもとへ出向く場合は、日当と交通費が加わります(費用の考え方は刑事事件の弁護士選び・費用に関する記事を参照)。

法テラス大分は大分市城崎町2-1-7の地方事務所で(0570-078363・平日9時〜17時)、県内に支部や地域事務所はありません。また、法テラスの無料法律相談は「刑事事件に関する相談ではご利用いただけません」と案内されています。接見に来た当番弁護士からは、国選弁護の制度と、逮捕段階の弁護士費用を援助する制度の説明を受けられます。費用に不安があれば、当番弁護士に家計の事情を話し、使える援助を教えてもらいましょう。

出典:大分県弁護士会「刑事弁護センター(当番弁護士)」、法テラス「法テラス大分 アクセス」、法テラス「無料法律相談に関するよくあるご質問」、法テラス「国選弁護等関連業務」

大分県の示談交渉でよくある質問

Q1. 大分県で被害に遭い、相手を訴えたいと考えています。このページの弁護士は対象になりますか?

このページの解説と弁護士一覧は、疑われている側が被害者に示談を申し入れる場面に向けたものです。性暴力の被害ならすみれ(097-532-0330・24時間)、そのほかの被害なら大分県警の警察安全相談(#9110・平日9時〜17時45分)が窓口です。被害者の立場であれば、まず被害者向けの窓口に電話してください。

Q2. 人身事故で保険会社が示談を進めています。刑事の処分に向けた示談も必要ですか?

保険会社の示談は治療費や修理代を精算する民事の交渉で、処罰を求めないという被害者の意思を書面にすることまでは含みません。大分県では令和7年に飲酒運転による交通事故が23件起き、1人が亡くなっています。保険の手続とは別に、刑事弁護を扱う弁護士へ被害者との話し合いを依頼してください。

Q3. 大分県別府市の事件で逮捕されました。示談書はどこへ届けますか?

別府市の事件は別府署の受け持ちで、処分を決めるのは大分市荷揚町にある大分地検の本庁です。簡易裁判所は別府ですが、地裁・家裁は本庁の区域で、合議・少年・裁判員裁判もすべて本庁が扱います。本人のいる署と事件の場所を弁護士に伝えれば、届け先の検察官まで特定してもらえます。

Q4. 大分県日田市や玖珠町の事件は、どこの裁判所で扱われますか?

警察署は日田市が日田署、玖珠町と九重町が玖珠署で、地裁・家裁と地検は日田支部です。ただし合議事件と少年事件は中津支部、検察審査会は大分が担当します。依頼のときに、中津支部への出廷も含めた日当の見積もりを受け取りましょう。

Q5. 大分県佐伯市の事件で控訴すると、どこの裁判所になりますか?

大分県内で佐伯市の事件だけ、控訴審は福岡高等裁判所宮崎支部(宮崎市旭)です。ほかの市町村の事件は福岡高等裁判所(福岡市中央区六本松)が扱います。控訴できるのは判決から14日以内で(刑事訴訟法第373条)、一審の後にまとまった示談も控訴審に出せます。判決の日に、控訴するかどうかと示談の続け方を弁護士と決めましょう。

Q6. 大分県杵築市や日出町の事件は、どこの警察署と裁判所ですか?

杵築市と日出町は日出町大字藤原にある杵築日出署の受け持ちで、地裁・地検は杵築支部です。合議事件と少年事件は杵築支部では扱わず、大分の本庁で審理されます。なお、杵築市の旧大田村は中津支部の区域です。呼出状に書かれた署と事件の場所を弁護士に伝えれば、担当の庁まで特定してもらえます。

Q7. 大分市内で逮捕されたら、どの警察署になりますか?

大分市は町丁ごとに3署に分かれ、中心部が大分中央署、鶴崎・大在・坂ノ市・佐賀関方面が大分東署、敷戸・判田・戸次・野津原方面が大分南署というのが目安です。どの署でも地検・地裁・家裁は本庁の担当です。留置先の署名を控えたうえで、当番弁護士の受付電話にかけてください。

Q8. 夜中に家族の逮捕を知りました。大分県の当番弁護士は夜間も頼めますか?

受付電話(097-536-1458)は、平日9時〜17時以外は留守番電話で受け付け、録音から24時間以内に担当者が折り返します。弁護士会の案内で頼める人は、本人、親・子・兄弟姉妹、法定代理人、保佐人です。夜間でも留守番電話に本人の氏名といる署、折り返し先の番号を残してください。

Q9. 法テラス大分で示談の相談はできますか?

法テラスの無料法律相談は、刑事事件の相談には使えません。逮捕・勾留されているなら当番弁護士、勾留された後は被疑者の国選弁護人という別の制度を使います。在宅事件なら、私選の事務所に示談の相談を申し込みましょう。

Q10. 高校生の子どもが大分県内で逮捕されました。家庭裁判所はどこで、示談は誰が進めますか?

少年事件を扱う家庭裁判所は、大分家裁の本庁と中津支部の2か所です。中津市・宇佐市・豊後高田市・日田市・玖珠郡などの事件は中津支部、大分市・別府市・佐伯市などは本庁が担当します。観護措置の収容先は大分市新川町の大分少年鑑別所です。家庭裁判所に送られた後も、被害者への謝罪と弁償は付添人の弁護士を通じて進めてください。

出典:大分県警察「令和7年 交通統計」、裁判所「大分県内の管轄区域表」、福岡高等裁判所「管内の裁判所の所在地」、大分県法規集「警察署の名称、位置及び管轄区域条例」、大分県警察「警察署の紹介」、大分県弁護士会「刑事弁護センター(当番弁護士)」、法テラス「無料法律相談に関するよくあるご質問」、法務省「少年鑑別所一覧」、e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第373条

大分県で示談交渉を任せる弁護士を探す 処分が出る前に、留置先の署にも被害者の住む地域にも動ける事務所を選びましょう

起訴・不起訴を決めるのは大分地検の本庁と杵築・佐伯・竹田・中津・日田の5支部、裁判員裁判は大分地裁の本庁、控訴審は福岡高等裁判所(佐伯市の事件だけ宮崎支部)です。本人が署にいるなら、今日のうちに接見に行ける事務所へ電話してください。在宅で呼出しを待っている段階なら、被害者の住む地域まで出向ける事務所に問い合わせましょう。

参考資料・更新情報

※本コンテンツは2026年10月22日時点で確認できた公表情報をもとに作成しています。刑法犯・窃盗犯・粗暴犯・詐欺・万引きの件数は大分県警察の犯罪統計書と犯罪情勢(令和7年)、器物損壊等・不同意性交等・不同意わいせつの件数と身柄措置別の検挙人員は警察庁「犯罪統計資料」(令和7年確定値)、飲酒運転の事故は大分県警察の交通統計によります。割合・倍率・全国順位・在留資格別の構成比は公表値からの算出値で、犯罪白書の特別調査と司法統計年報の保釈人員は全国の数値です。刑の名前は令和7年6月1日から使われている拘禁刑で表しています。窓口の番号や受付時間は変わることがあるため、利用の前に各機関と法律事務所の最新の案内をご覧ください。個別の事件への法的助言ではなく、一般的な情報として掲載しています。

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