宮城県で覚せい剤に強い弁護士一覧

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広瀬通中央法律事務所

住所 〒980-0014
宮城県仙台市青葉区本町二丁目10番23号 仙台いちょう坂ハルヤマビル501号室
最寄駅 地下鉄「広瀬通駅」徒歩3分 JR「仙台駅」徒歩7分 「本町二丁目バス停」目の前
営業時間

平日:09:00〜19:00

土曜:09:00〜19:00

日曜:09:00〜19:00

祝日:09:00〜19:00

弁護士 齋藤 慎也
定休日 無休
1件中 1~1件を表示

宮城県で利用できる公的な相談窓口

当番弁護士は022-214-1054、24時間受付で1回目は無料

仙台弁護士会の当番弁護士は、逮捕された人のもとへ弁護士が1回目は無料で面会に行く制度です。専用電話は022-214-1054で、24時間受け付けています(平日9時〜17時以外は留守番電話)。本人のほか家族・友人も依頼でき、本人は警察官・検察官・裁判官に「仙台弁護士会に弁護士を頼みたい」と言えば呼べます。仙台弁護士会は、重大事件、犯罪事実を争っている事件、逮捕・勾留された人が外国人や未成年の場合は、要請がなくても弁護士を派遣すると案内しています。電話の前に、逮捕された人の氏名・生年月日・罪名・いる警察署・逮捕(勾留)された日を書き出し、覚醒剤の所持か使用か、売る目的まで疑われているかも添えてください。最初の面会から、取調べへの答え方の助言を受けられます。

窓口 電話 内容と受付
仙台弁護士会 当番弁護士022-214-105424時間受付(平日9時〜17時以外は留守番電話)。1回目は無料。本人のほか家族・友人も依頼できる
仙台弁護士会 仙台法律相談センター(予約)022-223-2383平日9時〜16時30分。法律相談は原則30分5,500円。刑事事件の無料枠は案内されていない
仙台弁護士会 子ども悩みごと電話相談022-263-7585平日9時30分〜16時30分。少年事件を含む子どもの悩みの相談で、初回無料
法テラス宮城(仙台市青葉区一番町)0570-078369平日9時〜17時。無料法律相談は刑事事件の相談には利用できない
宮城県警察 警察相談電話022-266-9110短縮ダイヤル#9110
宮城県警察 少年相談電話022-222-4970平日8時30分〜17時15分

仙台弁護士会は仙台市のほか、古川・気仙沼・登米・県南(大河原町)・石巻の5か所に法律相談センターを置き、予約はいずれも仙台法律相談センターで受け付けます。土曜は仙台と古川、日曜は石巻でも相談日があります。覚醒剤の事件で無料で弁護士に会えるのは、逮捕後の当番弁護士の1回目です。在宅のまま警察から呼び出されているなら、出頭の日より前に、覚醒剤事件を扱う事務所へ相談を申し込みましょう。聞かれそうなことへの答え方を、出頭前に準備できます。

出典:仙台弁護士会「当番弁護士(逮捕時)」、仙台弁護士会「法律相談のご案内」、仙台弁護士会「所在地案内」、仙台弁護士会「土曜・日曜相談」、仙台弁護士会「子ども悩みごと電話相談」、日本弁護士連合会「当番弁護士連絡先一覧」、法テラス宮城、宮城県警察「警察関係の相談・苦情窓口」

宮城県で覚せい剤の所持・使用を疑われた本人と家族へ:逮捕の知らせを受けたらまずすること

このページは、仙台市の5区から、宮城県石巻市・宮城県大崎市・宮城県気仙沼市・宮城県登米(とめ)市・宮城県栗原(くりはら)市・宮城県白石市・柴田郡大河原町まで、宮城県内で覚醒剤取締法違反(所持・使用・譲渡など)の疑いをかけられた側のための刑事事件のページです。覚醒剤事件には被害者がいないため示談で処分を軽くする道はなく、逮捕・勾留・起訴・保釈・前科・不起訴がどう決まるかを、宮城県警の24警察署と仙台地方裁判所の区割りに沿って整理しました。大麻は令和6年12月12日から麻薬及び向精神薬取締法で裁かれ、覚醒剤とは法律も刑の重さも違います。石巻市や仙台市で大麻・MDMA・危険ドラッグの疑いをかけられた場合は、宮城県×薬物犯罪のページが対応しています。仙台弁護士会の当番弁護士は 022-214-1054 です。本人のほか家族・友人も依頼でき、1回目は無料で、24時間受け付けています(平日9時〜17時以外は留守番電話)。逮捕を知ったら、時刻にかかわらずこの番号に電話してください。

いまの状況別・最初にすること

家族が仙台市内の警察署にいる
仙台市は区ごとに署が分かれ、宮城野区は仙台東署、若林区は若林署、太白区は仙台南署、泉区は泉署です。青葉区だけは2署で、国分町・一番町・中央・五橋・片平などの中心部は仙台中央署、それ以外は仙台北署が受け持ちます。本人の氏名・生年月日・罪名・いる警察署・逮捕された日をメモし、022-214-1054 に電話してください。
本人が石巻・気仙沼・登米・栗原など仙台市から離れた署にいる
県内24署のどこに留め置かれていても、申込先は同じ番号です。平日9時〜17時以外は留守番電話になるので、本人のいる署の名前と申込者の連絡先を必ず録音してください。夜中や休日でも、朝を待たずに申込を済ませておけます。
職務質問のあと、尿の提出や警察署への同行を求められている
採尿に応じる・署へ行くと返事をする前に、薬物事件を扱う弁護士へ電話してください。声をかけられた場所と時刻、所持品を取り出したのが本人か警察官かをメモしておけば、所持品検査や採尿の手続きが適法だったかを、弁護士が後から検討できます。
逮捕されたのが10代の子ども
宮城県の少年事件は仙台・古川・石巻の3庁が受け持ち、登米市・栗原市の事件は古川、気仙沼市・南三陸町の事件は石巻で扱われます。仙台弁護士会は、未成年の事件では要請がなくても弁護士を派遣する仕組みがあると案内しています。それでも保護者から 022-214-1054 に電話し、子どもの年齢といる署を伝えてください。仙台市若林区古城の仙台少年鑑別所に移ることになっても、その前から審判に向けた準備を弁護士と始められます。

出典:仙台弁護士会「当番弁護士(逮捕時)」、日本弁護士連合会「当番弁護士連絡先一覧」、宮城県警察「警察署管轄区域」、裁判所「宮城県内の管轄区域表」、法務省「少年鑑別所一覧」

宮城県で覚せい剤の容疑により逮捕されたあとの流れと、事件を扱う警察署・裁判所

逮捕から48時間以内に宮城県警は事件を検察官へ送り、検察官はそこから24時間以内に勾留を請求するかどうかを決めます。勾留は原則10日で、延長されると通算20日まで続き、その間に起訴か不起訴かが決まります(刑事訴訟法第203条・第205条・第208条)。判断するのは仙台市青葉区片平の仙台地方検察庁か、大河原・古川・登米・石巻・気仙沼の各支部です。覚醒剤の所持・使用の刑には罰金が定められていないため、起訴されれば略式の罰金では終わらず、仙台地裁の本庁か支部で公開の裁判を受けます。一般的な流れは逮捕後の流れを解説した記事に任せ、ここでは宮城県内で関わる署・検察庁・裁判所を地域ごとに示します。

仙台市内は6署、県内全体では24署が区域を分けて受け持つ

宮城県の人口の49.3%(算出)が仙台市に住み、刑法犯認知件数の55.4%(算出)が仙台市内です。市内では仙台中央・仙台北・仙台東・若林・仙台南・泉の6署が区単位で事件を扱い、青葉区だけは中央署と北署に分かれます。仙台市の外では、宮城県塩竈(しおがま)市・宮城県多賀城市・宮城郡を塩釜署、宮城県名取市・宮城県岩沼市を岩沼署、亘理(わたり)郡を亘理署、宮城県富谷市と黒川郡を大和署が受け持ちます。宮城県石巻市は石巻署と河北署、登米市は佐沼署と登米署、大崎市は古川署と鳴子署に、合併前の旧市町の単位で分かれています。

地裁は本庁と5支部、営利目的の合議と裁判員裁判は全域で仙台市の本庁

仙台地方裁判所は、仙台市青葉区片平の本庁と大河原・古川・石巻・登米・気仙沼の5支部で構成され、簡易裁判所は栗原市の築館を含めて7か所、家庭裁判所の出張所はありません。自分で使うための所持・使用なら、地域ごとに本庁か支部で審理されます。一方、売る目的まで疑われて合議事件になると、石巻市でも気仙沼市でも、県内すべての地域の事件が仙台市の本庁に集まります。控訴審を扱う仙台高等裁判所も同じ青葉区片平にあり、控訴しても裁判の場所は宮城県の外に出ません。

地域(市町村) 警察署(受け持ち区域) 地検(本庁・支部) 地裁の本庁・支部(同じ区域の簡裁) 少年事件
仙台市青葉区仙台中央(国分町・一番町・中央・五橋・片平などの中心部)、仙台北(中心部以外)本庁本庁(仙台簡裁)仙台
仙台市宮城野区・若林区・太白区・泉区仙台東(宮城野区)、若林(若林区)、仙台南(太白区)、泉(泉区)本庁本庁(仙台簡裁)仙台
塩竈市、多賀城市、宮城郡(松島町・七ヶ浜町・利府町)塩釜本庁本庁(仙台簡裁)仙台
名取市、岩沼市、亘理郡(亘理町・山元町)岩沼(名取市・岩沼市)、亘理本庁本庁(仙台簡裁)仙台
富谷市、黒川郡(大和町・大郷町・大衡〔おおひら〕村)大和(大和町の一部は泉署)本庁本庁(仙台簡裁)仙台
白石市、角田市、柴田郡、伊具郡丸森町、刈田郡(蔵王町・七ヶ宿〔しちかしゅく〕町)白石(白石市・刈田郡)、角田(角田市・丸森町)、大河原(柴田郡)大河原支部大河原支部(大河原簡裁)仙台
大崎市古川(旧古川市・旧松山町・旧三本木町・旧鹿島台町・旧田尻町)、鳴子(旧鳴子町・旧岩出山町)古川支部古川支部(古川簡裁)古川
遠田郡(涌谷〔わくや〕町・美里町)、加美郡(色麻〔しかま〕町・加美町)遠田、加美古川支部古川支部(古川簡裁)古川
栗原市栗原古川支部(築館区検)古川支部(築館簡裁)古川
登米市佐沼(迫町・中田町・米山町・石越町・南方町)、登米(登米町・豊里町・東和町・津山町)登米支部登米支部(登米簡裁)古川
石巻市、東松島市、牡鹿郡女川(おながわ)町石巻(旧石巻市・旧河南町・旧牡鹿町、東松島市、女川町)、河北(旧河北町・旧雄勝町・旧桃生町・旧北上町)石巻支部石巻支部(石巻簡裁)石巻
気仙沼市、本吉郡南三陸町気仙沼、南三陸気仙沼支部気仙沼支部(気仙沼簡裁)石巻
営利目的の合議・裁判員裁判県内すべての地域で仙台地裁の本庁(仙台市青葉区片平)。支部の区域の事件も本庁で審理され、裁判員裁判は支部では開かれない
控訴審県内すべての地域で仙台高等裁判所(仙台市青葉区片平)。控訴しても県内で審理が続く

※裁判所の区分は裁判所「宮城県内の管轄区域表」(平成28年10月10日現在の行政区画)、警察署の受け持ちは宮城県警察「警察署管轄区域」(令和7年4月1日現在)、検察庁は仙台地方検察庁の案内によります。「本庁」は仙台地方裁判所・仙台家庭裁判所の本庁です。青葉区の2署の境は町丁単位です。栗原署の区域は地裁が古川支部で簡裁は築館、塩釜署・岩沼署・亘理署・大和署の区域は地裁の本庁で、警察署の受け持ちと裁判所の区域は一致しません。登米市・栗原市は少年事件を古川、気仙沼市・南三陸町は少年事件を石巻が扱います。地検の登米支部と築館区検は「古川支部内」、大河原支部は「仙台地方検察庁内」と案内されています。

宮城県内に独立した拘置所はなく、拘置施設は仙台拘置支所(仙台市若林区古城)・石巻拘置支所(石巻市双葉町)・古川拘置支所(大崎市古川千手寺町)の3つで、刑務所は仙台市若林区の宮城刑務所です。事務所に初めて電話するときは、本人のいる署、覚醒剤が見つかった場所、売る目的まで疑われているかを最初に伝えてください。支部で裁かれるのか仙台市の本庁になるのか、通う先まで見込んだ費用の説明を、その電話で受けられます。

出典:裁判所「宮城県内の管轄区域表」、仙台地方裁判所「管内の裁判所の所在地」、仙台高等裁判所「管内の裁判所所在地」、宮城県警察「警察署管轄区域」、宮城県警察「警察署の所在地と電話番号」、仙台地方検察庁「交通案内・所在地・連絡先」、仙台地方検察庁「古川支部・築館区検・登米支部」、法務省「施設所在地及び面会受付時間一覧」、仙台市「令和7年国勢調査による仙台市の人口(確定値)」、宮城県警察「刑法犯 市区町村別 認知・検挙状況(令和7年確定値)」

宮城県の覚せい剤事件で問われる罪と法定刑

宮城県内で覚醒剤が見つかった事件を裁くのは、全国共通の覚醒剤取締法です。刑の重さは、自分で使うためだったのか、売って利益を得る目的(営利目的)まであったのかで大きく分かれます。取調べで読み上げられた容疑の内容を覚えておき、接見に来た弁護士にそのまま話してください。どの類型で捜査されているかが分かれば、支部で一人の裁判官が審理するのか、仙台市の本庁で合議になるのかまで見通せます。

疑われている行為 営利目的なし(自分で使うためなど) 営利目的あり(売るためなど)
所持・譲渡・譲受10年以下の拘禁刑(第41条の2第1項)1年以上の有期拘禁刑、情状により500万円以下の罰金も併科(同条第2項)
使用10年以下の拘禁刑(第41条の3第1項第1号)1年以上の有期拘禁刑、情状により500万円以下の罰金も併科(同条第2項)
輸入・輸出・製造1年以上の有期拘禁刑(第41条第1項)無期または3年以上の拘禁刑、情状により1,000万円以下の罰金も併科(同条第2項)

※いずれの類型も未遂が処罰されます。営利目的の罰金は拘禁刑と同時に科されるもので、罰金だけの刑はありません。本文の「覚醒剤」は法律の表記に合わせています。

売る目的を疑われると、石巻・気仙沼・登米の事件も仙台市の本庁で3人の裁判官が審理

営利目的の所持・譲渡・使用は刑の下限が1年以上のため、裁判官3人の合議事件になります(裁判所法第26条第2項第2号)。宮城県の管轄区域表は、大河原・古川・石巻・登米・気仙沼のどの支部の区域でも、合議事件を「仙台」が扱うと定めています。無期の拘禁刑を含む営利目的の輸入・製造は裁判員裁判の対象で、同じ表は裁判員制度対象事件を「地方裁判所の本庁のみで取り扱い、支部では取り扱いません」と注記しています。量の多さ、小分けの袋、スマートフォンのやり取りは、売る目的の根拠にされやすい材料です。入手先や支払った金額を問われたら、答える前に弁護士と話したいと伝えてください。自分で使う分だったという説明を、調書になる前に弁護士と組み立てられます。

宮城県の薬物条例は、知事指定薬物の所持・使用にも刑罰を定めている

宮城県は「宮城県薬物の濫用の防止に関する条例」(平成27年条例第69号)を定めています。中枢神経に作用して保健衛生上の危害のおそれがある物を、知事が知事指定薬物に指定できる仕組みです。知事指定薬物の所持・購入・譲受け・使用は、6月以下の拘禁刑又は30万円以下の罰金(第15条第4号・第32条)で、製造や販売に関わる行為にはさらに重い罰則があります。刑名は令和6年宮城県条例第70号で、令和7年6月1日から拘禁刑です。覚醒剤そのものの所持・使用は、条例ではなく覚醒剤取締法で裁かれます。「合法」とうたう製品も一緒に持っていたなら、商品名と買った経路を弁護士に話してください。どの法律・条例の容疑まで広がりうるかを、最初の接見で整理できます。

出典:e-Gov法令検索「覚醒剤取締法」第41条・第41条の2・第41条の3、e-Gov法令検索「裁判所法」第26条、裁判所「宮城県内の管轄区域表」、宮城県例規集「宮城県薬物の濫用の防止に関する条例」、宮城県「県例規」

覚せい剤の容疑を認める場合と、争う場合

認めるなら、仙台地検の判断や公判の前に、再び使わない暮らしを形にする

覚醒剤の所持・使用には被害者がいないため、示談で処分を軽くすることはできません。全国の検察統計(令和6年)では、覚醒剤取締法違反で起訴された7,449人の全員が公判請求され、罰金で終わった人はいませんでした。地方裁判所で判決を受けた4,770人のうち、刑の全部の執行猶予が付かなかった人は3,053人(64.0%・算出)です。宮城県警の集計でも、令和7年に覚醒剤事犯で検挙された人のうち再犯者は54.8%と半数を超えています。

だからこそ公判では、二度と使わずに暮らせる見通しが問われます。仙台市内に住み続けるのか、石巻市や大崎市などの実家に戻るのか、仕事と通院をどうするのかを家族が決めることが、弁護の材料になります。釈放後の住まい、勤め先、通院先を家族が書き出して、弁護士に預けてください。保釈の請求でも公判でも、薬から離れて暮らせる根拠を裁判所に示せます。

争うなら、職務質問から採尿までの出来事を時刻とともに書き残す

警察官職務執行法第2条第3項は、刑事訴訟に関する法律の規定によらない限り、本人の意思に反して警察署へ連れて行かれたり、答えを強いられたりすることはないと定めています。最高裁判所は、承諾がないまま上着の内ポケットに手を入れて所持品を取り出した行為を許される限度を超えるとし(昭和53年9月7日判決)、施錠されていないバッグのチャックを開けて中を一べつした行為は限度内としました(昭和53年6月20日判決)。

話したくないことは話さなくてよく(刑事訴訟法第198条第2項)、事実と違う調書には署名・押印を断れます(同条第5項)。所持・使用の事件は取調べの録音・録画が義務づけられる対象(同法第301条の2)に含まれないため、取調室でのやり取りが映像に残るとは限りません。呼び止められた場所と時刻、持ち物を開けたのは誰か、承諾を求められたか、採尿までにどれだけ時間がかかったかを、記憶が新しいうちに書き出して弁護士に渡してください。公判で捜査の違法を主張する材料を、早い段階でそろえられます。

出典:法務省「検察統計調査」令和6年年報、法務省「令和7年版犯罪白書」薬物犯罪の検察・裁判、宮城県警察「検挙した薬物事犯の特徴(令和7年中)」、e-Gov法令検索「警察官職務執行法」第2条、最高裁判所 昭和53年9月7日第一小法廷判決、最高裁判所 昭和53年6月20日第三小法廷判決、e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第198条・第301条の2

覚せい剤事件の保釈・公訴時効と、外国籍の人の在留

保釈は起訴の後から、控訴審も県内の仙台高等裁判所

保釈を請求できるのは起訴された後で、起訴前の勾留中には請求できません(刑事訴訟法第88条第1項・第207条第1項ただし書)。自己使用目的の所持・使用は刑の上限が10年で、権利保釈の例外を定めた第89条第1号には当たりません。営利目的が付くと刑の下限が1年以上となって同号に当たり、保釈は裁判所の裁量(第90条)で判断されます。どちらでも罪証隠滅のおそれ(第89条第4号)が争点になりやすく、入手先と連絡が取れる状態はその理由にされがちです。保釈を請求するときは、売人との連絡手段を断った暮らし方を書面で具体的に示しましょう。

罪名を問わない全国の司法統計(令和7年)では、第一審を終えた被告人のうち勾留されていた35,125人に対し、保釈保証金を納めて釈放された人は11,132人(31.7%・算出)でした。請求先は公判を担当する仙台地裁の本庁か支部です。判決に控訴すると、審理は仙台市青葉区片平の仙台高等裁判所に移ります。仙台地裁の本庁と同じ庁舎にあり、家族が県外まで通う必要はありません。本人を迎える住まいと身元引受人を家族で決めておき、起訴が分かった日のうちに保釈の請求を弁護人に依頼してください。

公訴時効は自分で使うための所持・使用なら7年、営利目的なら10年

営利目的のない所持・譲渡・使用の公訴時効は7年(刑事訴訟法第250条第2項第4号)、営利目的の所持・使用や営利目的のない輸入・製造は10年(同項第3号)、無期を含む営利目的の輸入・製造は15年(同項第2号)です。時効は犯罪行為が終わった時から進み(第253条第1項)、本人が国外にいる間は止まります(第255条第1項)。最後に使った日を聞かれて思い出せないときは、推測で答えず、弁護士と話してから答えてください。あいまいな日付がそのまま調書に残るのを防げます。

外国籍の人は、執行猶予が付いても退去強制の対象になる

覚醒剤取締法に違反して「有罪の判決を受けた者」は、入管法第24条第4号チにより退去強制の対象となり、実刑か執行猶予か、刑の重さも問われません。薬物の取締法令に違反して刑に処せられた人は、期間の限定なく上陸を拒否される理由にも当たります(第5条第1項第5号)。在留資格の種類による限定がない点で、窃盗や詐欺に適用される第24条第4号の2より重い定めです。宮城県で家族と暮らしているなら、判決の前に入管の手続きに詳しい弁護士へ相談してください。判決後の家族の暮らし方を、早めに考え始められます。

出典:e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第88条・第89条・第90条・第250条・第253条・第255条、裁判所「司法統計年報 刑事編(令和7年)」第32表、仙台高等裁判所「管内の裁判所所在地」、e-Gov法令検索「出入国管理及び難民認定法」第5条・第24条

覚せい剤事件で弁護士に頼めることと、宮城県での選び方・費用

宮城県の覚醒剤事件で弁護士が力を発揮するのは、接見禁止の間に本人と家族をつなぐことと、再び使わない生活の準備を書面に整えることの2つです。

家族との面会と保釈への道を開く

家族だけでも面会や手紙のやり取りができるよう接見禁止の一部解除を申し立て、起訴後は保釈を請求します。処分の見通しは不起訴・刑罰・刑事処分に関する記事で解説しています。

再び使わない環境を家族と整え、書面にする

住まい、家族の見守り、仕事と治療の予定を家族と詰め、裁判所に出す書面にまとめます。以前にも覚醒剤で処分を受けているときは、刑の一部執行猶予を見すえた方針を立てます。

仙台弁護士会の会員496名のうち454名が本庁管内、登米支部の管内は3名

宮城県の弁護士はすべて仙台弁護士会に所属し、会員は496名(2026年4月1日現在)です。内訳は仙台地裁の本庁管内が454名、石巻支部管内14名、古川支部管内11名、気仙沼支部管内7名、大河原支部管内7名、登米支部管内3名で、弁護士会に支部はありません。石巻・気仙沼・登米・栗原の署にいる本人に会うには、多くの場合、仙台市から通える事務所を探すことになります。接見禁止が付くと家族は面会できず、本人と話せるのは弁護士だけなので、依頼先を決める電話で次の3点を聞いておきましょう。

宮城県内の事務所に最初に聞く3点

  • 本人のいる署と、公判を開く支部、合議になった場合の仙台市の本庁へ通えるか
  • 接見禁止の一部解除や保釈の請求を手がけた経験があるか
  • 仙台高等裁判所での控訴審まで含めた総額と、石巻・気仙沼・登米などへ通う日当・交通費

当番弁護士の面会は1回目が無料ですが、勾留後に付く被疑者国選弁護人は資力の条件があり、弁護士を指名できません。勾留中の面会を重ねてほしいときは、家族が事務所と私選弁護の契約を結んでください。接見の回数とタイミングを、家族の希望に合わせて組めます。

費用の目安と、仙台市青葉区一番町の法テラス宮城

着手金・報酬金・接見の日当を合わせた総額は70万円から120万円程度が一つの目安です。起訴されれば公判まで弁護が続き、仙台市から離れた署や支部へ通う日当が加わることもあります。契約書に署名する前に、控訴した場合の費用まで書かれた見積書を受け取りましょう。費用の内訳の考え方は刑事事件の弁護士選び・費用に関する記事で解説しています。

法テラス宮城は仙台市青葉区一番町3-6-1 一番町平和ビル6階にあり、相談予約の電話は0570-078369(平日9時〜17時)です。ただし法テラスは、無料法律相談を刑事事件の相談には利用できないと案内しています。費用の支払いが不安なら、面会に来た当番弁護士にそのまま伝えてください。国選弁護や弁護士会の援助制度が使えるかどうかを、その場で教えてもらえます。

出典:仙台弁護士会(会員数・連絡先)、仙台弁護士会、法テラス宮城、法テラス「無料法律相談に関するよくあるご質問」、法テラス「国選弁護等関連業務」

宮城県の覚せい剤の検挙状況

宮城県警が公表している薬物事件の数字を、家族の事件の規模を知る目安として示します。覚醒剤取締法違反だけの人数が分かるのは令和7年で、それより前は薬物事犯全体の人数です。

宮城県の薬物事犯の検挙人員 人数
令和3年138人
令和4年121人
令和5年122人
令和6年119人
令和7年147人(うち覚醒剤取締法違反84人・麻薬及び向精神薬取締法違反55人・その他8人)

※宮城県警察「検挙した薬物事犯の特徴(令和7年中)」によります。大麻事犯は令和6年12月12日以降、麻薬及び向精神薬取締法違反に含まれます。

令和7年の薬物事犯147人は前年より28人多く、そのうち覚醒剤取締法違反の84人が57.1%(算出)を占めます。覚醒剤事犯の再犯者は54.8%でした。人口10万人当たりでは3.8人(算出)で、警察白書の全国の覚醒剤事犯5.2人より少ない側です(集計の定義が完全には一致しないため参考値)。麻薬及び向精神薬取締法違反のうち大麻事犯の48人では、初犯が89.6%、30歳未満が64.6%でした。宮城県内で覚醒剤の疑いをかけられたら、逮捕を知ったその日に当番弁護士を呼んでください。本格的な取調べが始まる前に、答え方の助言を受けられます。

宮城県の刑法犯は人口当たり27位、検挙された人が逮捕される割合は全国9位

刑法犯全体の数字も示します。覚醒剤取締法違反は特別法犯なので、ここには含まれません。令和7年の宮城県の刑法犯の認知件数は11,260件、人口10万人当たり506.0件(算出)で全国27位と、多発県ではありません。不同意わいせつなど性犯罪は人口当たり全国より多い側です。一方、刑法犯で検挙された3,000人のうち逮捕されたのは1,028人で34.3%(算出)、全国の32.2%を上回る9位です。罪名ごとの逮捕の割合は公表されていません。令和8年1〜9月の刑法犯の認知は8,333件で、前年同期より1.5%少なくなっています。逮捕を知らされたら、勾留の判断が出る前の72時間以内に弁護士を本人のもとへ送ってください。勾留を請求しないよう検察官に意見を伝える機会を生かせます。

出典:宮城県警察「検挙した薬物事犯の特徴(令和7年中)」、警察庁「令和8年警察白書 統計資料」、宮城県警察「刑法犯 認知・検挙状況(令和7年確定値)」、宮城県警察「刑法犯 認知・検挙状況(令和8年9月末・暫定値)」、警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分)」第3表・第10表、総務省統計局「令和7年国勢調査 人口等基本集計 結果の概要」

宮城県の覚せい剤事件でよくある質問

Q1. 石巻署・河北署で逮捕されました。裁判はどこで開かれますか?

石巻市・東松島市・女川町の事件は、自分で使うための所持・使用なら石巻市泉町の石巻支部で審理されます。営利目的で合議事件になったときや、裁判員裁判の対象になったときは、仙台市の本庁に移ります。石巻支部と仙台市の本庁の両方へ通える事務所に依頼しましょう。合議に移っても弁護士を替えずに済みます。

Q2. 気仙沼署・南三陸署の事件で、子どもが逮捕されました。家庭裁判所はどこですか?

気仙沼市・南三陸町の大人の事件は気仙沼支部が扱いますが、少年事件は石巻が扱います。石巻は石巻市・東松島市・牡鹿郡・気仙沼市・本吉郡の少年事件を受け持ちます。保護者が 022-214-1054 に電話し、子どもの年齢も伝えてください。家庭裁判所に送られる前から、付添人としての準備を相談できます。

Q3. 登米市や栗原市の事件は、どこの裁判所が扱いますか?

登米市(佐沼署・登米署)の事件は登米市登米町の登米支部、栗原市(栗原署)の事件は大崎市の古川支部で、栗原市の簡易裁判所は築館です。少年事件はどちらも古川が扱い、営利目的の合議は仙台市の本庁です。本人のいる署と住所を、依頼の電話の最初に弁護士へ伝えてください。どの庁で手続きが進みそうかを、その電話で把握できます。

Q4. 白石署・角田署・大河原署で逮捕されたら、公判は近くで開かれますか?

白石市・角田市・柴田郡・丸森町・刈田郡の事件は、柴田郡大河原町の大河原支部で審理されます。少年事件は仙台、営利目的の合議と裁判員裁判は仙台市の本庁です。大河原支部と仙台市の本庁の両方に通える事務所を選びましょう。合議に移った場合の負担まで含めた費用の説明を、最初に受けられます。

Q5. 控訴したら、宮城県の外で審理されますか?

されません。宮城県内の事件の控訴審は仙台市青葉区片平の仙台高等裁判所が扱い、仙台地裁の本庁と同じ住所にあります。判決の前に、控訴審まで含めた費用と日程の見通しを弁護人と話し合いましょう。控訴するかどうかを、判決の当日に慌てずに決められます。

Q6. 夜中に逮捕の連絡を受けました。当番弁護士は朝まで待つしかありませんか?

待つ必要はありません。022-214-1054 は24時間受け付けており、平日9時〜17時以外は留守番電話です。留守番電話には、申込者の氏名と連絡先、本人の氏名・生年月日・いる警察署、本人との関係を録音してください。時刻を気にせず申込を済ませ、弁護士からの連絡を待てます。

Q7. 仙台弁護士会の法律相談で、覚醒剤事件を無料で相談できますか?

仙台弁護士会の法律相談は原則30分5,500円で、刑事事件の無料枠は案内されていません。法テラスも、無料法律相談は刑事事件に使えないと案内しています。逮捕されている場合は、家族が 022-214-1054 で当番弁護士を申し込んでください。1回目の面会は無料で、国選弁護人を付ける手続きの説明もその場で受けられます。

Q8. 宮城県は逮捕される割合が全国より高いと聞きました。覚醒剤でも逮捕されやすいのですか?

全国9位の34.3%(算出)は刑法犯で検挙された人のうち逮捕された人の割合(令和7年)で、特別法犯の覚醒剤取締法違反は含まれていません。罪名別の逮捕の割合は公表されていません。逮捕されずに出頭を求められている段階でも、警察へ行く前に弁護士と会ってください。呼び出しへの応じ方と今後の見通しを、事前に話し合えます。

出典:裁判所「宮城県内の管轄区域表」、仙台地方裁判所「管内の裁判所の所在地」、仙台高等裁判所「管内の裁判所所在地」、法務省「施設所在地及び面会受付時間一覧」、宮城県警察「警察署管轄区域」、宮城県警察「警察署の所在地と電話番号」、仙台弁護士会「当番弁護士(逮捕時)」、仙台弁護士会「法律相談のご案内」、警察庁「犯罪統計資料(令和7年1〜12月分)」

宮城県で覚せい剤事件の弁護士を探す 石巻・気仙沼・登米など仙台市から離れた地域の事件でも、すぐ接見に行ける事務所を選べます

宮城県の覚醒剤事件は、所持・使用なら仙台地裁の本庁か大河原・古川・石巻・登米・気仙沼の支部で、営利目的の合議と裁判員裁判は全域で仙台市の本庁で審理され、控訴審も県内の仙台高等裁判所です。逮捕の知らせを受けたら、その日のうちに本人のいる署へ駆けつけられる事務所に連絡してください。

参考資料・更新情報

※本コンテンツは2026年10月23日時点で確認できた公表情報をもとに作成しています。統計は各資料の最新の公表値(宮城県の刑法犯は令和7年確定値と令和8年9月末暫定値、勾留と保釈は令和7年の全国値)を用い、割合・人口当たりの件数・全国順位は算出しました。法テラス宮城の所在地と受付時間は2026年9月時点の公式ページの記載によります。条例は宮城県例規集(内容現在 令和8年7月31日)によります。刑名は令和7年6月1日施行の拘禁刑に合わせて記載しています。制度や窓口の情報は変更される場合があるため、利用前に各機関および法律事務所の公式情報をご確認ください。本コンテンツは一般的な情報提供を目的とするもので、個別の事件についての法的助言ではありません。

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