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公開日:2018.7.24  更新日:2021.4.27
その他 弁護士監修記事

捕獲したカブトムシやクワガタを売るのは違法?許可は必要?

夏になるとホームセンターなどのさまざまな場所で、カブトムシやクワガタが販売されていますよね。無人販売所で野菜と一緒に売られているのを見かけたこともあります。

 

この記事では、カブトムシやクワガタをこのように販売することに法的な問題はないのかについて解説します。

カブトムシやクワガタの売買に許可は必要?

動物を販売する場合、都道府県知事または政令指定都市の長へ『動物取扱業』の登録を申請しなくてはいけません。

 

ただし、この条例に該当する『動物』は哺乳類・鳥類・爬虫類に限定されています。そのため、カブトムシやクワガタといった『昆虫』を販売する場合は、登録する必要がありません

 

誰でも自分で捕獲して、販売することが可能なのです。

 

販売前に必見!違法になる行為もある

誰でもカブトムシやクワガタを売ることはできます。だからといって、何をしてもよいというわけではありません。以下のような行為をすると違法になります。

 

2つの違法行為

行為の内容

法律名

罰則

カブトムシやクワガタの種類を偽って販売する

詐欺罪

10年以下の懲役

希少野生動植物に指定されているカブトムシ・クワガタの捕獲や販売

種の保存法

1年以下の懲役または100万円以下の罰金

 

カブトムシ・クワガタの中でも、規制されている無人品種の販売は違法です

 

そのため、種類を指定して販売する場合は、規制対象の品種に該当しないかどうか慎重に判断しなければいけません。

 

希少野生動植物にはカブトムシやクワガタも登録されています。こちら『国内希少野生動植物種及び緊急指定種一覧』から確認できますので、捕獲前によく確認しましょう。

 

まとめ|乱獲や昆虫の不適切な扱いは絶対にしない!

誰にでも販売することができますが、カブトムシもクワガタも生き物です。捕獲してから売れるまで、適切な環境をつくり責任を持って飼育してください

 

また、乱獲は生態系のバランスを崩すことにつながりますので、絶対にやめましょう。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
編集部

本記事はベンナビ刑事事件(旧:刑事事件弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ刑事事件(旧:刑事事件弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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