【ペットの正しい見送り方…】自分で火葬するのは違法...じゃあ土葬は?

~いざという時の備えに~刑事事件マガジン

ベンナビ刑事事件(旧:刑事事件弁護士ナビ) > 刑事事件マガジン > その他 > 【ペットの正しい見送り方…】自分で火葬するのは違法...じゃあ土葬は?
キーワードからマガジンを探す
刑事事件マガジン
公開日:2018.7.19
その他 弁護士監修記事

【ペットの正しい見送り方…】自分で火葬するのは違法...じゃあ土葬は?

%e8%a6%8b%e9%80%81%e3%82%8a

ペットが永眠することは、とても悲しいことです。最期は家族の一員として、ちゃんと見送ってあげたいですよね。

 

ですが、人の埋葬とは違い、どのように埋葬したらいいのかわからない方もいると思います。ペットの埋葬方法に決まりはありません。だからといって『どのように埋葬してもいい』というわけではありません。

 

この記事では、大切なペットの、合法的な埋葬方法をご紹介します。

 

火葬・納骨をしたいならペット専用の葬儀会社へ

火葬や納骨をしてあげたい飼い主は、ペット専用の葬儀会社を利用しましょう。火葬後に納骨・埋葬・供養・遺影の作成などを行ってくれる会社も多いので、しっかり見送ってあげることができます。

 

ただし、ペット専用の葬儀会社のなかには、後から高額な葬儀代を請求してくる悪徳業者もいます

 

悪徳業者を利用しないためにも、ペット専用の葬儀会社を利用したことがある人や、獣医に紹介してもらうとよいでしょう。

 

自分で火葬するのは違法!

大切なペットを、ご自身の手で埋葬してあげたいと思う人もいるでしょう。ですが、自分でペットを火葬するのは『廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)第16条』で禁止されています

 

何人も、次に掲げる方法による場合を除き、廃棄物を焼却してはならない。(引用:廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)第16条)

 

法律上、動物はペットであっても死亡した場合、原則として廃棄物に分類されます。これを違反した場合、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられます

 

また、火が周囲に飛び火し、家事になってしまったら、取り返しのつかないことになります。

 

ペットの種類や大きさにもよりますが、哺乳類や大きめの動物の場合、個人で焚火をした程度では火力が足りず、骨だけにすることは難しいでしょう。かえってかわいそうな姿になるだけです。また、焼却中の酷い悪臭が予想されます。

 

私有地であれば土葬は合法

ペットをそのままの姿で、埋葬したい人も少なくないでしょう。私有地であれば、土葬しても違法になりません

 

それ以外の場所に埋める行為は、やはり不法投棄として問題となる可能性が高いです

 

また、もし私有地に埋めるのであれば、深さに注意しましょう。浅い場所に埋めてしまうと、野生の鳥獣に掘り起こされたり、雨や風により土がなくなったりするかもしれません。

 

深く掘り、しっかり埋めるようにしましょう。

 

まとめ|埋葬は気持ちが大切!

ペットを合法的に埋葬する方法をいくつかご紹介しました。どの方法が1番ということはありません。愛情を持って埋葬してあげれば、火葬でも土葬でもペットは喜んでくれるのではないでしょうか

 

また、悪徳なペット専用の葬儀会社には、十分に注意しましょう。もし、被害に遭った場合は、すぐに警察や消費者センター、弁護士に相談しましょう。

この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
編集部

本記事はベンナビ刑事事件(旧:刑事事件弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ刑事事件(旧:刑事事件弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

その他に関する新着マガジン

その他に関する人気のマガジン


その他マガジン一覧へ戻る
弁護士の方はこちら