【ペットの正しい見送り方…】自分で火葬するのは違法...じゃあ土葬は?
ペットが永眠することは、とても悲しいことです。最期は家族の一員として、ちゃんと見送ってあげたいですよね。
ですが、人の埋葬とは違い、どのように埋葬したらいいのかわからない方もいると思います。ペットの埋葬方法に決まりはありません。だからといって『どのように埋葬してもいい』というわけではありません。
この記事では、大切なペットの、合法的な埋葬方法をご紹介します。
火葬・納骨をしたいならペット専用の葬儀会社へ
火葬や納骨をしてあげたい飼い主は、ペット専用の葬儀会社を利用しましょう。火葬後に納骨・埋葬・供養・遺影の作成などを行ってくれる会社も多いので、しっかり見送ってあげることができます。
ただし、ペット専用の葬儀会社のなかには、後から高額な葬儀代を請求してくる悪徳業者もいます。
悪徳業者を利用しないためにも、ペット専用の葬儀会社を利用したことがある人や、獣医に紹介してもらうとよいでしょう。
自分で火葬するのは違法!
大切なペットを、ご自身の手で埋葬してあげたいと思う人もいるでしょう。ですが、自分でペットを火葬するのは『廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)第16条』で禁止されています。
何人も、次に掲げる方法による場合を除き、廃棄物を焼却してはならない。(引用:廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)第16条)
法律上、動物はペットであっても死亡した場合、原則として廃棄物に分類されます。これを違反した場合、5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられます。
また、火が周囲に飛び火し、家事になってしまったら、取り返しのつかないことになります。
ペットの種類や大きさにもよりますが、哺乳類や大きめの動物の場合、個人で焚火をした程度では火力が足りず、骨だけにすることは難しいでしょう。かえってかわいそうな姿になるだけです。また、焼却中の酷い悪臭が予想されます。
私有地であれば土葬は合法
ペットをそのままの姿で、埋葬したい人も少なくないでしょう。私有地であれば、土葬しても違法になりません。
それ以外の場所に埋める行為は、やはり不法投棄として問題となる可能性が高いです。
また、もし私有地に埋めるのであれば、深さに注意しましょう。浅い場所に埋めてしまうと、野生の鳥獣に掘り起こされたり、雨や風により土がなくなったりするかもしれません。
深く掘り、しっかり埋めるようにしましょう。
まとめ|埋葬は気持ちが大切!
ペットを合法的に埋葬する方法をいくつかご紹介しました。どの方法が1番ということはありません。愛情を持って埋葬してあげれば、火葬でも土葬でもペットは喜んでくれるのではないでしょうか。
また、悪徳なペット専用の葬儀会社には、十分に注意しましょう。もし、被害に遭った場合は、すぐに警察や消費者センター、弁護士に相談しましょう。
その他に関する新着マガジン
-
違法薬物の法定刑や検挙人数の推移、依存症回復のための施設について解説します。
-
昨今、日本の刑事司法制度は人質司法などで批判を浴びることがありますが、海外ではどのように刑事事件が進んでいくのでしょうか。ドイツ法曹学会にも所属する辻本典央教授...
-
現在日本では、覚醒剤や大麻などの違法薬物を使用すると、刑事罰として懲役刑が科されることがあります。しかし海外の薬物政策は異なることがあります。それらの事情につい...
-
犯罪を起こした場合、犯人がその責任を負い、懲役刑や罰金などの刑罰を受けます。しかし環境や考え方など、小さな原因の改善により犯罪を防ぐことも可能です。この記事では...
その他に関する人気のマガジン
-
サイコパスは猟奇的な殺人鬼というイメージが強いですが、どのような人のことをいうのでしょうか。本記事ではサイコパスの特徴について紹介します。
-
日本は、先進国の中でも死刑制度を導入している数少ない国の1つです。最近でも、オウム真理教元代表の死刑が執行され、大きな話題となりました。ただ実際のところ、どのよ...
-
誰もが気軽に乗ることのできる自転車。その自転車に、飲酒運転は適用されるのでしょうか?車の運転と同様に、お酒を飲んでから自転車に乗ることは、違法となるのでしょうか...
-
日本に広く分布するスズメは、その姿や動作から人気があり「飼いたい」と思う人も多くいます。スズメをペットとして飼育することは『鳥獣保護法』に違反する行為です。この...
その他マガジン一覧へ戻る