詳細は各法律事務所の料金表をご確認いただくか、直接お問い合わせください。
法律事務所へ話した内容は、依頼をしなかったとしても、厳格な守秘義務により守られ、口外されることはありません。
刑法第134条・弁護士法第23条によって、承諾を得ずに警察・検察・裁判所その他一切に口外することは、原則許されません。
また、守秘義務は弁護士を辞職しても生涯負うことになります。
万が一にも、業務で知り得た内容を口外すれば、口外した者が懲役刑を科される可能性があります。
当サイトでは、有料登録弁護士を優先的に表示しています。また、以下の条件も加味して並び順を決定しています。
・検索時に指定された都道府県に所在するかや事件対応を行っている事務所かどうか
・当サイト経由の問合せ量の多寡
東京スタートアップ法律事務所 熊本支店
| 住所 | 熊本県熊本市中央区下通1-3-8下通NSビル6階 |
|---|---|
| 最寄駅 | 熊本市電「熊本城・市役所前」電停 徒歩2分 熊本市電「通町筋」電停 徒歩2分 |
| 営業時間 |
平日:06:30〜22:00 土曜:06:30〜22:00 日曜:06:30〜22:00 祝日:06:30〜22:00 |
東京スタートアップ法律事務所 福岡支店
| 住所 |
〒812-0016 福岡県福岡市博多区博多駅南一丁目4番5号博多JSビル4階D |
|---|---|
| 最寄駅 | 博多駅(東6出口)徒歩5分 |
| 営業時間 |
平日:06:30〜22:00 土曜:06:30〜22:00 日曜:06:30〜22:00 祝日:06:30〜22:00 |
市区町村で絞り込む
熊本県で利用できる公的な相談窓口
当番弁護士と、家庭裁判所の少年事件の窓口
子どもの事件でも、当番弁護士は大人と同じ専用電話で頼めます。熊本県は地方裁判所が1つなので、弁護士会も熊本県弁護士会1会です(弁護士法第32条)。
| 窓口 | 電話 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 熊本県弁護士会 当番弁護士専用電話 | 090-3661-3133 | 県内23署すべて。午後5時〜翌午前9時は留守番電話、土日祝も受付 |
| 熊本家裁 本庁 少年事件係 | 096-206-1461 | 熊本市・県北・阿蘇・上益城・宇城など、八代支部と天草支部の区域以外 |
| 熊本家裁 八代支部(家事・少年) | 0965-32-2176 | 八代市・氷川町・水俣市・芦北郡・人吉市・球磨郡 |
| 熊本家裁 天草支部 庶務課 | 0969-23-2004 | 天草市・上天草市(大矢野町の一部を除く)・苓北町 |
| 福岡高裁 刑事訟廷事務室(代表) | 092-781-3141 | 抗告・控訴のあとの問い合わせ |
※当番弁護士専用電話は、子どもが熊本県内で身柄を拘束されている場合に使えます。弁護士会の代表(096-325-0913)と法律相談センターの予約(096-325-0009)は、当番弁護士の受付には使えません。天草支部は少年事件の直通番号が掲載されていないため、庶務課の番号です。
事件になる前・処分のあとに使える相談先
帰りが遅い日が続く、年上の知らない友人が増えたといった変化に気づいたら、その段階で電話してください。いずれも、事件になっていない段階で頼れる公的な窓口です。
| 窓口 | 電話 | 内容 |
|---|---|---|
| 県警 肥後っ子テレホン(生活安全企画課) | 0120-02-4976 096-384-4976 | 少年に関する悩みごとの相談 |
| 県警 警察安全相談 | #9110/096-383-9110 | 子どもの非行・家庭内暴力など警察への相談全般 |
| 熊本県弁護士会 子どもの人権相談 | 096-325-0913(予約) | 毎月第3土曜14時〜16時・完全予約制 |
| 県警 国際・薬物銃器対策課 | 0120-10-3774 | けん銃・覚醒剤に関する情報・相談 |
※熊本県警察「各種相談電話番号」「警察安全相談」と熊本県弁護士会「各種相談先一覧」の記載によります。子どもの人権相談の番号は弁護士会の代表で、当番弁護士の受付ではありません。
出典:熊本県弁護士会「逮捕・刑事事件」、熊本県弁護士会「各種相談先一覧」、e-Gov法令検索「弁護士法」第32条、熊本家庭裁判所「直通電話」、熊本地方・家庭裁判所八代支部「ダイヤルイン」、福岡高等裁判所「窓口案内」、熊本県警察「各種相談電話番号」、熊本県警察「警察安全相談」
熊本県で子どもが警察に捕まった・呼ばれたときに家族が最初にすること
このページは、熊本県内で20歳未満の子どもが犯罪の疑いをかけられた「少年事件」で、家族がどう動けばよいかをまとめたものです。万引きやオートバイ盗、友人とのけんか、SNSで知り合った相手に誘われた大麻や詐欺の手伝いなど、疑われている罪名が何であっても、20歳未満なら処分を決めるのは熊本家庭裁判所で、成人の刑事事件とは道筋が違います。熊本県で少年審判を開く家庭裁判所は熊本市の本庁・八代支部・天草支部の3か所だけです。人吉や水俣の事件は八代支部へ、玉名・山鹿・阿蘇の事件は熊本市の本庁へ集まります。弁護士を呼ぶ窓口は、どの警察署にいても熊本県弁護士会の当番弁護士専用電話(090-3661-3133)です。子どもが警察署にいると分かった時点で、この番号に電話してください。
いまの状況別・最初にすること
- 子どもが熊本県内の警察署で逮捕された
- 家族から当番弁護士専用電話 090-3661-3133 にかけてください。夕方5時を過ぎると翌朝9時まで留守番電話に切り替わり、用件を録音しておけば当番弁護士のほうから電話が入ります。土日・祝日も受け付けており、最初の1回は無料です。子どもの氏名と年齢、いる警察署、疑われている内容を手元にまとめてからかけると、やり取りが短く済みます。
- 県外に住んでいて、熊本で捕まったと知らされた
- 専用電話は、子どもが熊本県内で身柄を拘束されている場合に使えます。家族が福岡や関西に住んでいても、子どもが県内の署にいれば同じ番号で頼めます。知らせを受けたその日のうちに電話してください。面会した弁護士から、子どもの様子を電話で聞けます。
- 警察から呼出しを受けた(逮捕はされていない)
- 在宅のまま調べが進む事件です。出頭の日より前に、保護者も同席して弁護士に相談してください。熊本県弁護士会の法律相談の予約は096-325-0009(30分5,500円)で、当番弁護士の番号とは別です。話す順番を整えてから取調べに臨めます。
- 事件ではないが、深夜の外出や交友関係が気になる
- 県警の肥後っ子テレホン(0120-02-4976/096-384-4976)に電話してください。少年の悩みごとを受け付ける警察本部の相談電話で、事件になる前の段階から使えます。
出典:熊本県弁護士会「逮捕・刑事事件」、熊本県弁護士会「各種相談先一覧」、熊本県警察「各種相談電話番号」
熊本県の少年事件はどこで扱われる?警察署から熊本家庭裁判所まで
逮捕のあとの時間の流れは大人と変わりません。警察は48時間以内に事件を検察官へ送り、検察官は24時間以内に勾留を求めるかを決めます。勾留の期間は10日が原則で、延びても通算20日までです(刑事訴訟法第203条・第205条・第208条)。ただ少年の場合、検察官が勾留を請求できるのはやむを得ないときに限られ、代わりに観護措置を求めることもできます(少年法第43条)。勾留の場所を少年鑑別所にする扱いも認められています(同法第48条第2項)。段階ごとの詳しい中身は逮捕後の流れを解説した記事で読めます。
大人と道が分かれるのは捜査が終わってからです。少年事件は検察官が不起訴にして終わらせることができず、すべて家庭裁判所へ送られます(少年法第41条・第42条)。重い罪の事件は熊本地方検察庁(熊本市中央区京町の本庁と、玉名・山鹿・阿蘇・八代・人吉・天草の6支部)を経由し、罰金以下の罪は警察から家庭裁判所へ直接届きます。少年審判は非公開の場で開かれます(同法第22条第2項)。
少年審判を開くのは熊本市の本庁・八代支部・天草支部の3か所
熊本家庭裁判所には、熊本市中央区千葉城町の本庁のほかに阿蘇・玉名・山鹿・八代・人吉・天草の6支部と、御船・高森・水俣・牛深の4出張所があります。このうち少年事件を扱うのは本庁・八代支部・天草支部だけです。人吉支部の区域(人吉市・球磨郡)と水俣・芦北の区域は八代支部が、玉名・山鹿・阿蘇の各支部の区域は熊本市の本庁が受け持ちます。逆送されて起訴された場合の裁判所まで、地域ごとに並べました。
| 地域(事件のあった市町村) | 所在する主な警察署 | 地検 | 少年審判(家裁) | 逆送後の合議・裁判員裁判 | 抗告・控訴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 熊本市・合志市・大津町・菊陽町・西原村・宇土市・宇城市・菊池市旧泗水町 | 熊本中央・熊本南・熊本東・熊本北合志・大津・宇城 | 本庁 | 本庁 | 地裁本庁 | 福岡高裁 |
| 御船町・嘉島町・益城町・甲佐町・美里町・山都町(蘇陽を除く) | 御船・山都 | 本庁 | 本庁 | 地裁本庁 | 福岡高裁 |
| 阿蘇市・小国町・南小国町・産山村・高森町・南阿蘇村・山都町蘇陽 | 阿蘇・小国・高森 | 阿蘇支部 | 本庁 | 地裁本庁 | 福岡高裁 |
| 玉名市・荒尾市・玉東町・南関町・和水町・長洲町 | 玉名・荒尾 | 玉名支部 | 本庁 | 地裁本庁 | 福岡高裁 |
| 山鹿市・菊池市(旧泗水町を除く) | 山鹿・菊池 | 山鹿支部 | 本庁 | 地裁本庁 | 福岡高裁 |
| 八代市・氷川町 | 八代 | 八代支部 | 八代支部 | 地裁本庁 | 福岡高裁 |
| 水俣市・芦北町・津奈木町 | 水俣・芦北 | 八代支部 | 八代支部 | 地裁本庁 | 福岡高裁 |
| 人吉市・球磨郡(錦町・多良木町・あさぎり町など) | 人吉・多良木 | 人吉支部 | 八代支部 | 地裁本庁 | 福岡高裁 |
| 天草市・上天草市・苓北町 | 天草・上天草・牛深 | 天草支部 | 天草支部 | 地裁本庁 | 福岡高裁 |
※裁判所「熊本県内の管轄区域表」の少年事件欄・合議事件欄と、熊本地方検察庁「所在地一覧」によります。警察署は県警が受け持ち区域を公表していないため、所在地からの目安です(熊本北合志署の庁舎は熊本市北区にあります)。宇土市・宇城市の一部と上天草市大矢野町の一部は宇城簡裁の区域で、地検・家裁とも本庁が受け持ちます。家庭裁判所の保護処分への抗告と地裁判決への控訴は、どちらも県外の福岡高等裁判所の本庁(福岡市中央区六本松)が扱います。
同じ市でも、区域の線引きで担当の庁が分かれる場所があります。上天草市の大矢野町の一部は宇城の区域なので少年審判は熊本市の本庁、それ以外の上天草市は天草支部です。菊池市も、旧泗水町は熊本の区域、旧菊池市・旭志・七城は山鹿の区域に入ります。弁護士への最初の電話で、事件が起きた町の名前と子どもの住所の両方を告げてください。担当の庁がその場で定まり、通える事務所を選びやすくなります。
出典:裁判所「熊本県内の管轄区域表」、熊本地方・家庭裁判所「熊本県内の裁判所の名称」、熊本地方・家庭裁判所「所在地」、熊本地方検察庁「所在地一覧」、熊本県警察「各所属の住所等一覧」、福岡高等裁判所「所在地」、e-Gov法令検索「少年法」第22条・第41条・第42条・第43条・第48条、e-Gov法令検索「刑事訴訟法」
熊本家庭裁判所の審判と、熊本市西区池田の少年鑑別所
事件が家庭裁判所に届くと、まず子どもを少年鑑別所に入れるかどうか(観護措置)が判断されます。熊本県の少年鑑別所は熊本市西区池田1-9-27の熊本少年鑑別所1か所(JR上熊本駅から徒歩10分)です。八代支部や天草支部で審判を受ける子どもも、収容されるなら池田へ移ります。
身柄を拘束されたまま送られた子どもについて、家庭裁判所は到着から24時間以内に観護措置をとるかを決めます(少年法第17条第2項)。
収容は2週間が単位で、更新は原則1回なので、ふつうは4週間が上限です(同条第3項・第4項)。非行事実が争われ証拠調べが要る一定の事件だけ、通算8週間まで延ばせます(同条第9項)。
家庭裁判所調査官が本人・保護者・学校から話を聞き、その報告を受けて裁判官が審判で処分を決めます。
観護措置は、いったん決まっても取り消される場合があります(同条第8項)。保護者が見守れる暮らし方、学校や勤め先に戻る段取り、被害者へのおわびの進み具合を書面にできれば、自宅から調査に通う形に切り替わる可能性が高まります。収容が決まったら、付添人から担当の庁へすぐ意見を出してもらってください。牛深や人吉に住む家族も、面会のたびに熊本市西区まで出向くことになります。誰がどの日に面会へ行くか、家族の間で早めに割り振りましょう。同じ施設は「法務少年支援センターくまもと」として、非行についての相談も無料で受けています(来所は予約制)。
家庭裁判所が言い渡す処分(全国の値)
令和6年に全国の家庭裁判所が終局処理した一般保護事件は27,338人でした。処分ごとの人数は次のとおりです。
| 処分 | 人数(割合) | 子どもの暮らしはどうなるか |
|---|---|---|
| 審判不開始 | 13,648人(49.9%) | 調査だけで終わり、審判は開かれない |
| 保護観察 | 6,372人(23.3%) | 家で生活を続けながら、保護司らの指導を受ける |
| 不処分 | 4,781人(17.5%) | 審判を経たうえで、保護処分を付けずに終わる |
| 少年院送致 | 1,769人(6.5%) | 施設に入り、矯正教育を受ける |
| 検察官送致(刑事処分相当) | 159人(0.6%) | 大人と同じ刑事裁判に移る |
※法務省「令和7年版犯罪白書」の令和6年の全国値です(過失運転致死傷等とぐ犯を除く一般保護事件)。表には、年齢超過で検察官送致となった440人と、児童自立支援施設等送致の89人を載せていません。熊本家庭裁判所だけの内訳は公表資料で確認できていません。
全国では、審判不開始と不処分で全体のおよそ3分の2を占めます。とはいえ罪名だけで結論が出るわけではなく、被害の重さや家庭で立て直せるかどうかも見られます。審判の期日が入る前に、付添人から処分の見通しと準備の順番を聞いておきましょう。
18歳・19歳の特定少年と、熊本地裁本庁だけで開く裁判員裁判
16歳以上の少年が故意の犯罪で人を死なせた事件は、原則として検察官へ送り返されます(少年法第20条第2項)。18歳・19歳の特定少年は、死刑・無期または短期1年以上の拘禁刑にあたる罪(強盗や不同意性交等など)も原則逆送の対象となり(第62条第2項)、保護処分は6月か2年の保護観察、または少年院送致に限られます(第64条)。熊本県で裁判員裁判を開くのは熊本地方裁判所の本庁だけで、合議の事件も県内はすべて本庁です。天草支部や八代支部で審判を受けていた子どもでも、逆送されて裁判員裁判の対象になれば、熊本市中央区京町の本庁で審理されます。県内では令和7年、凶悪犯で検挙・補導された少年が9人(不同意性交等8人・強盗1人)いました。被害者へのおわびと家庭環境の立て直しは、審判を待たずに付添人と進めてください。家庭裁判所に示す判断材料になります。
出典:e-Gov法令検索「少年法」第17条・第20条・第62条・第64条、法務省「令和7年版犯罪白書」、法務省「法務少年支援センターくまもと(熊本少年鑑別所)」、裁判所「熊本県内の管轄区域表」、熊本県警察「令和8年版 肥後っ子のシグナル」
非行を認める場合と、身に覚えがない場合
認めるなら、おわびと暮らしの立て直しを同時に進める
非行を認めるときに付添人が取り組むのは、被害者へのおわびと弁償と、繰り返さないための家庭・学校の受け皿づくりの2つです。被害者の連絡先は、被害者本人の了解が得られた場合に、警察や検察から弁護士へ伝えられるのが一般的です。保護者が被害者の家を直接訪ねると、圧力と受け取られかねません。被害者とのやり取りは付添人を通してください。
熊本家裁(本庁・八代支部・天草支部)の調査官面接までに家庭で整えること
- 付添人を通じて、被害者へのおわびと弁償の申し入れを始めている
- 門限、付き合う相手、スマートフォンの使い方を家族で取り決めている
- 学校や勤め先に戻るための話し合いが始まっている
- 何をしたのか、なぜそうしたのかを、子どもが自分の言葉で説明できる
否認するなら、取調べの中身を面会のたびに弁護士へ伝える
やっていないのに疑われているとき、警察署での受け答えはそのまま家庭裁判所の判断材料になります。取調べの初めに、言いたくないことは言わなくてよいと告げられます(刑事訴訟法第198条第2項)。調書は読み聞かせのあとで誤りがないかを問われ、署名押印を拒むこともできます(同条第4項・第5項)。子どもは大人に合わせて、していないことまで認めてしまいがちです。取調べの録音・録画が義務になるのは裁判員裁判の対象事件などに限られ(同法第301条の2)、熊本県で少年の検挙・補導が多い万引き(148人)や傷害(56人)の取調べに録画の義務はありません。面会のたびに、その日の質問と自分の答えを弁護士へ報告するよう、子どもに言い聞かせてください。熊本中央署でも牛深署でも、弁護士とは立会人なしで会えます(同法第39条第1項)。
出典:e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第39条・第198条・第301条の2、熊本県警察「令和8年版 肥後っ子のシグナル」
少年事件の保釈・公訴時効・在留資格
保釈を使えるのは、逆送されて起訴されたあとだけ
保釈を請求できるのは起訴された被告人に限られます(刑事訴訟法第88条第1項・第207条第1項ただし書)。警察署で勾留されている間も、家庭裁判所に事件がある間も保釈の制度はなく、家に戻す手段は観護措置の取消しを求めることです。逆送後に起訴された場合、死刑・無期・短期1年以上の拘禁刑にあたる罪は権利保釈の対象から外れ(第89条第1号)、裁判所の裁量で判断されます(第90条)。全国では令和7年に第一審を終えた被告人のうち、勾留された35,125人中、保釈されたのは11,132人でした(成人を含む)。熊本地裁本庁で審理される事件の保釈請求の問い合わせ先は、刑事訟廷(096-241-8932)です。逆送の決定が出た時点で、起訴後すぐに保釈を求められるよう弁護士に準備を頼んでください。家から学校に通いながら判決を待ち、その間に弁償の話し合いも続けられます。
家庭裁判所にある間、公訴時効は止まる
少年の事件でも、公訴時効の長さはその罪の法定刑によって決まります(刑事訴訟法第250条)。ただし少年法第47条により、家庭裁判所に送られてから保護処分の決定が確定するまで、時効の進行は止まります。送られたあとに20歳を迎えても停止は続きます(同条第2項)。時間がたてば片づくとは考えず、早い段階で付添人と方針を決めましょう。
外国籍の少年と在留資格
熊本県の在留外国人は32,372人(令和7年末)で、1年で10.2%増えました。国籍はベトナムの7,015人が最多、在留資格は技能実習の10,007人が最多です。入管法第24条第4号トは、少年のときに長期3年を超える拘禁刑に処せられた人を退去強制の対象としています。保護観察や少年院送致は刑罰ではなく保護処分なので、この号の対象外です。留学や技能実習の資格の人が、鑑別所や少年院にいて本来の活動を3か月以上できないと、在留資格の取消しにつながり得ます(第22条の4第1項第6号)。在留カードの資格と期限は、最初の面会のときに弁護士へ伝えてください。家族の生活上の相談は、熊本市中央区水前寺の県庁本館にある熊本県外国人サポートセンター(080-4275-4489・平日8時30分〜17時15分・19言語)で受け付けています。
出典:e-Gov法令検索「刑事訴訟法」第88条・第89条・第90条・第207条・第250条、裁判所「司法統計年報 刑事編(令和7年)」第32表、熊本地方裁判所「ダイヤルイン」、e-Gov法令検索「少年法」第47条、e-Gov法令検索「出入国管理及び難民認定法」、出入国在留管理庁「令和7年末現在における在留外国人数」、熊本県「熊本県外国人サポートセンター」
付添人(弁護士)に頼めることと選び方・費用
少年事件の弁護士は、家庭裁判所へ送られる前は弁護人、送られたあとは付添人という立場で動きます。処分を軽くする活動とあわせて、子どもが立ち直る道筋を家庭裁判所に具体的に示します。
付添人に任せられること
家族が会えない時期でも子どもと話し、取調べの様子や体調を家族に伝えます。
家庭で受け入れる態勢を書面にまとめ、観護措置をとらないこと、またはとられた観護措置を取り消すことを求めます。
被害者に謝罪の気持ちを届け、弁償や示談の話し合いを家族に代わって進めます。手順は被害者との示談交渉に関する記事で追えます。
家庭や学校の状況、本人の変化を整理し、少年院送致や逆送を避けるべき理由を示します。処分の種類と考え方は不起訴・刑罰・刑事処分に関する記事で読めます。
国が費用を負担する国選付添人が付く場面は限られます。選ばれるのは、死刑・無期・長期3年超の拘禁刑にあたる罪で観護措置がとられ、弁護士の付添人がまだいない事件のうち、家庭裁判所が必要と判断したものです(少年法第22条の3第2項)。検察官が審判に加わる事件では、家庭裁判所は必ず弁護士の付添人を付けます(同条第1項)。どちらにも当たらないときは、保護者が弁護士と契約して付添人を頼みます。
警察署・池田の鑑別所・審判の庁を回れるかで選ぶ
付添人は、子どものいる警察署、熊本市西区池田の鑑別所、審判を開く本庁・八代支部・天草支部のどれかの3か所を行き来します。牛深署で逮捕された子どもなら、鑑別所は熊本市西区、審判は天草市諏訪町の天草支部です。多良木署の事件では、鑑別所は熊本市、審判は八代市西松江城町の八代支部となり、球磨・八代・熊本市を結ぶ移動になります。熊本県弁護士会の会員は292人(2026年4月1日現在)で、支部は置かれていません。天草や人吉球磨から依頼する場合は、面会の回数と移動にかかる日当・交通費で見積もりの額が動きます。事務所へ電話したら次の3点を尋ね、条件がそろう事務所にその日のうちに決めてください。
事務所に電話で聞く3点
- 子どものいる警察署へ、今日か明日のうちに面会に行けるか
- 付添人として家庭裁判所の審判に立ち会った経験があるか
- 池田の鑑別所と審判の庁へ通う日当・交通費はいくらで、分割払いに応じるか
少年事件の弁護士費用
捜査の段階から審判まで通して頼んだ場合、総額の目安は50万円〜90万円程度です。逆送されて刑事裁判に進んだときや、被害者が複数いるときは、この幅を超えます。
| 費目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 法律相談 | 30分5,000円〜1万円程度(初回無料の事務所もある) |
| 着手金 | 30万円〜50万円 |
| 成功報酬 | 20万円〜40万円 |
| 面会・審判立会いの日当 | 1回2万円〜5万円(天草・人吉球磨との往復は交通費が加わる) |
| 総額 | 50万円〜90万円程度 |
※公的な統計による金額ではなく、事件の内容や弁護活動の範囲で上下します。被害者に支払う弁償金は別です。
依頼の範囲を審判までとするか、逆送後の刑事裁判まで含めるかを、見積もりの段階で決めておきましょう。着手金と報酬金の考え方は刑事事件の弁護士選び・費用に関する記事で詳しく読めます。熊本県の法テラスは、熊本市中央区水道町の法テラス熊本(0570-078365・平日9時〜17時)と、阿蘇郡高森町の法テラス高森法律事務所です。八代・天草・人吉・玉名などでは、熊本県弁護士会の法律相談センター(県内8か所)の会場で面談できます。お金の用意が難しい場合は、面会に来た当番弁護士にその場で相談してください。国選付添人の対象になるかを含めて、使える制度を教えてもらえます。
出典:e-Gov法令検索「少年法」第22条の3、熊本県弁護士会「熊本県弁護士会とは」、熊本県弁護士会「各種相談先一覧」、法テラス「法テラス熊本」、熊本地方・家庭裁判所「所在地」
熊本県の少年事件の検挙状況
熊本県の子どもの非行の動きは、県警の肥後っ子サポートセンターが毎年まとめる「肥後っ子のシグナル」で読み取れます。令和7年に刑法犯で検挙・補導された少年は541人(前年398人・35.9%増)で、令和3年の242人から2.2倍(算出)に増え、5年続けて増加しました。全国の伸び(13.2%・算出)と比べると約2.7倍の伸びです。検挙人員全体に占める少年の割合も18.1%で、全国の16.0%を上回っています。
| 罪種(熊本県の刑法犯少年541人の内訳・令和7年) | 人数(前年からの増減) |
|---|---|
| 窃盗犯(万引き148人・自転車盗54人・オートバイ盗45人・侵入盗19人) | 313人(47.6%増) |
| 粗暴犯(傷害56人・暴行36人・恐喝17人・脅迫3人) | 112人(60.0%増) |
| その他の刑法犯(器物損壊17人・占有離脱物横領5人など) | 60人 |
| 風俗犯(不同意わいせつ6人など) | 33人 |
| 知能犯(詐欺11人など) | 14人 |
| 凶悪犯(不同意性交等8人・強盗1人) | 9人(前年14人) |
※熊本県警察「令和8年版 肥後っ子のシグナル」(令和7年中の概況)によります。刑法犯少年は14歳以上の犯罪少年411人と14歳未満の触法少年130人の合計です。少年の割合18.1%の分母は触法少年を含む検挙人員2,982人で、警察庁の刑法犯検挙人員(2,852人)とは数え方が違います。全国の伸びは同資料の全国欄(33,594人・前年29,675人)から算出しました。
学校・職業別では高校生が175人(62.0%増)で全体の32.4%を占め、中学生150人、有職少年77人、小学生73人と続きます。年齢は16歳の91人が最も多い層です。万引き・自転車盗・オートバイ盗・占有離脱物横領の「初発型非行」は252人で、刑法犯少年の46.6%でした。特別法犯では薬物乱用で検挙された少年が23人(前年9人)に増え、うち17人が大麻です。深夜はいかいで補導された少年も584人いました。持ち帰りや深夜の外出が続くようなら、事件になる前に肥後っ子テレホンへ相談しましょう。
熊本県全体で少年の検挙・補導が増えていても、それで個々の子どもの処分が重くなるわけではありません。処分は、非行の内容、被害の程度、家庭がどう受け止めて動いているかを審判で見たうえで決まります。
出典:熊本県警察「令和8年版 肥後っ子のシグナル」、熊本県警察「令和8年版 肥後っ子のシグナル」(PDF)
熊本県の少年事件でよくある質問
Q1. 人吉署や水俣署で中学生の子どもが逮捕されました。審判はどこで開かれますか?
人吉市・球磨郡と水俣市・芦北郡の事件は、八代市西松江城町1-41の熊本家庭裁判所八代支部が審判します(家事・少年 0965-32-2176)。人吉市寺町に家裁の人吉支部がありますが、少年事件は扱っていません。収容される場合の鑑別所は熊本市西区池田の熊本少年鑑別所です。人吉署・多良木署・水俣署・芦北署のどこにいても、当番弁護士は090-3661-3133で頼めます。警察署・八代・熊本市の3か所へ通える付添人を選んでください。署での面会も審判の準備も、同じ弁護士に続けて頼めます。
Q2. 天草市や上天草市の事件も、熊本市まで行くのですか?
審判は天草市諏訪町16-24の天草支部で開かれます(庶務課 0969-23-2004)。牛深の区域も天草支部です。ただし上天草市大矢野町の一部は宇城の区域なので、熊本市の本庁が受け持ちます。鑑別所に入る場合は熊本市西区池田まで移るため、家族は天草と熊本市を往復します。天草支部と池田の両方へ出向ける事務所に、日当込みの見積もりを出してもらいましょう。
Q3. 玉名市や山鹿市、阿蘇市にも家庭裁判所の支部があるのに、なぜ熊本市なのですか?
玉名・山鹿・阿蘇の各支部は少年事件を扱っておらず、荒尾・菊池・小国などの事件も含めて、熊本市中央区千葉城町3-31の熊本家庭裁判所本庁が審判します(少年事件係 096-206-1461)。御船・高森の出張所も少年審判は開きません。地元から熊本市まで通う日程を、家族で先に組んでおきましょう。調査官面接や審判の当日を落ち着いて迎えられます。
Q4. 子どもが熊本市内の警察署にいるようですが、どの署か分かりません。
熊本市内には熊本中央・熊本南・熊本東・熊本北合志の4署があり、熊本北合志署は名前に「合志」と入りますが熊本市北区飛田にあります。当番弁護士の受付は、4署を含む県内どの署でも同じ専用電話 090-3661-3133 です。夜でも留守番電話にメッセージを残せば、当番弁護士から連絡が届きます。署名が分からないまま待たず、分かっていることだけを伝えて先に電話をかけてください。
Q5. 熊本少年鑑別所はどこにあり、どうやって行きますか?
熊本少年鑑別所は熊本市西区池田1-9-27にあり、JR上熊本駅から歩いて10分ほどです。面会で見た子どもの様子や話しぶりを、付添人にそのまま伝えてください。付添人が審判に出す意見書の材料になります。
Q6. 逆送されて有罪になり控訴したら、どこの裁判所ですか?
熊本県内の事件の控訴審は、福岡市中央区六本松4-2-4の福岡高等裁判所の本庁で審理されます(地下鉄六本松駅1番出口から徒歩3分)。福岡高裁には宮崎支部もありますが、熊本の事件は本庁が扱います。保護処分への抗告も福岡高裁が受け持ちます。控訴の判断は、判決を受けたその日に弁護士と話し合って決めましょう。控訴できる期間は限られています。
Q7. 夜11時を過ぎても子どもが帰りません。子ども本人が条例で罰せられますか?
熊本県少年保護育成条例は午後11時から翌午前5時までを深夜と定め(第8条第1項)、保護者の承諾なく深夜に少年を連れ出したり、とどめたりした大人を20万円以下の罰金又は科料の対象にしています(第18条第2項・第21条第4項)。一方でこの条例の罰則は、違反した人が少年のときは少年本人に適用されません(第23条)。ただし深夜はいかいは補導の対象で、県内では令和7年に584人が補導されました。門限を家族で決め、守れない日が続くなら肥後っ子テレホン(0120-02-4976)に相談してください。
Q8. 県外の学校に通う子どもが、帰省中に熊本県内で逮捕されました。
家庭裁判所の管轄は、事件の場所だけでなく、子どもの住所・居所・現在地のいずれでも生じます(少年法第5条第1項)。熊本家庭裁判所で審判を受ける場合も、住所地の家庭裁判所へ移される場合もあります(同条第2項)。県内の警察署にいる間は、熊本県弁護士会の当番弁護士が面会に行きます。依頼する弁護士には、県内での面会と、移送されたあとの審判の両方に対応できるかを聞いてください。
Q9. 18歳・19歳の子どもでも、名前が報道されることはありますか?
特定少年であっても、家庭裁判所の審判で終わる限り、本人を推測できる報道は認められていません。報道の禁止が外れるのは起訴されたときで、略式手続による起訴は含まれません(少年法第68条)。起訴されれば熊本地裁の公開の法廷で審理され、裁判員裁判の対象なら本庁です。進学や就職への影響を抑えるために、捜査の段階から弁護士と逆送を避ける準備を始めてください。
Q10. 高校生の子どもが大麻を使っていたようです。どこに相談すればよいですか?
熊本県では令和7年に、薬物乱用で検挙された少年が23人(うち大麻17人)と前年の9人から増えました。まだ警察が動いていない段階なら、家族だけで抱えず、少年事件を扱う弁護士に早めに相談してください。本人が出頭するかどうかを含め、家庭裁判所での見通しを踏まえて決められます。すでに警察から連絡があったなら、出頭の前に保護者が同席して相談しましょう。
出典:裁判所「熊本県内の管轄区域表」、熊本地方・家庭裁判所「所在地」、熊本家庭裁判所「直通電話」、熊本地方・家庭裁判所八代支部「ダイヤルイン」、福岡高等裁判所「所在地」、法務省「法務少年支援センターくまもと(熊本少年鑑別所)」、熊本県警察「各所属の住所等一覧」、e-Gov法令検索「少年法」第5条・第68条、熊本県例規集「熊本県少年保護育成条例」、熊本県警察「令和8年版 肥後っ子のシグナル」
熊本県の少年審判は熊本市の本庁・八代支部・天草支部の3か所で開かれ、少年鑑別所は熊本市西区池田の1か所です。子どもが警察署にいるなら、その日のうちに面会へ動ける事務所へ電話してください。まだ呼出しを待っている段階なら、初回相談が無料の事務所を2〜3か所比べて決めましょう。
参考資料・更新情報
- 熊本県警察「令和8年版 肥後っ子のシグナル」
- 熊本県警察「令和8年版 肥後っ子のシグナル」(PDF)
- 熊本県警察「各種相談電話番号」
- 熊本県警察「警察安全相談」
- 熊本県警察「各所属の住所等一覧」
- 熊本県例規集「熊本県少年保護育成条例」
- 熊本県「熊本県外国人サポートセンター」
- 裁判所「熊本県内の管轄区域表」
- 熊本地方・家庭裁判所「熊本県内の裁判所の名称」
- 熊本地方・家庭裁判所「所在地」
- 熊本地方裁判所「ダイヤルイン」
- 熊本家庭裁判所「直通電話」
- 熊本地方・家庭裁判所八代支部「ダイヤルイン」
- 福岡高等裁判所「所在地」
- 福岡高等裁判所「窓口案内」
- 裁判所「司法統計年報 刑事編(令和7年)」
- 熊本地方検察庁「所在地一覧」(2015年9月17日更新)
- 法務省「法務少年支援センターくまもと(熊本少年鑑別所)」
- 法務省「令和7年版犯罪白書」少年保護事件
- 熊本県弁護士会「逮捕・刑事事件」
- 熊本県弁護士会「各種相談先一覧」
- 熊本県弁護士会「熊本県弁護士会とは」(会員数は2026年4月1日現在)
- 法テラス「法テラス熊本」
- 出入国在留管理庁「令和7年末現在における在留外国人数」
- e-Gov法令検索「少年法」
- e-Gov法令検索「刑事訴訟法」
- e-Gov法令検索「出入国管理及び難民認定法」
- e-Gov法令検索「弁護士法」
※本コンテンツは2026年10月5日時点で確認できた公表情報をもとに作成しています。熊本県の少年の検挙・補導人員は熊本県警察「令和8年版 肥後っ子のシグナル」の令和7年の値です。家庭裁判所の処分の内訳は法務省「令和7年版犯罪白書」の令和6年の全国値、保釈の人員は裁判所「司法統計年報 刑事編(令和7年)」の全国の値(成人を含む)、在留外国人数は令和7年末、弁護士会の会員数は2026年4月1日現在の値です。刑名は令和7年6月1日施行の拘禁刑の表記に合わせています。制度や窓口の情報は変更される場合があるため、利用前に各機関および法律事務所の公式情報をご確認ください。本コンテンツは一般的な情報提供を目的とするもので、個別の事件についての法的助言ではありません。