弁護士が解説!痴漢冤罪を回避する対処法と自分の身を守る手段

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弁護士が解説!痴漢冤罪を回避する対処法と自分の身を守る手段

Tikanenzai

痴漢を疑われてお困りなら

痴漢事件が得意な弁護士に相談


痴漢冤罪(ちかんえんざい)とは、実際には痴漢をしていないにもかかわらず痴漢行為をしたと疑いをかけられて、警察や司法機関、社会から不当な処遇・処分を受けたり、社会的制裁を受けたりする冤罪の一種です。

 

発生件数などのデータはなく、正確な数字はわかりませんが、一度痴漢冤罪として逮捕されてしまうと社会復帰は難しい、恐ろしい背景があります。

 

痴漢冤罪で罪もない人たちが被害を受けている事件をよく見かけます。特に多いのは電車内での痴漢トラブルが多く、女性の近くに立っただけで「触られた」「ちょっかいを出された」と言われ、痴漢冤罪に発展するといったケースがあります。

 

こうした痴漢冤罪を避けるための方法などは、「痴漢冤罪」と検索するだけで山のように出てきますが、本当に信憑性のある対策はどれかわからないといった問題もあり、実際にネットの対策を信じて実行した結果ひどい目にあったという報告もあります。

 

今回はプラム法律事務所の弁護士、梅澤先生の完全監修のもと、本当に役に立つ「痴漢冤罪の対策」をお伝えしようと思います。

 


痴漢冤罪の解決はスピードが命です!
 
痴漢冤罪で逮捕される場合は一般的に現行犯逮捕となりますので、「やってないこと」を客観的に証明しなければならず、法律に精通していない一般の方では立証が非常に困難であると言わざるを得ません。

もしあなたやあなたの親族が「痴漢冤罪の容疑で逮捕されたor逮捕されそう」という状態にあるのなら、今すぐにでも弁護士に相談することを強くおススメします。

 

 

 

 【目次】
痴漢冤罪の被害にあった場合のリスク
社会への復帰が困難になる
警察や検察からの長期勾留を受ける
虚偽申告による示談金の不正請求
検挙のために告訴を強要
「私人逮捕」と「現行犯逮捕」への不理解も多い

 

痴漢冤罪をめぐる情勢にも変化が起きている
痴漢被害者の訴えよりも物的証拠を重んじる傾向に
テレビやネットでの関心の高さによる変化

 

弁護士に聞いてみた|痴漢冤罪に関するネット論争のウソ・ホント
Q:痴漢に間違えられたら走って逃げるは正解か?
Q:痴漢冤罪は駅員室に行ったら終了?
Q:身分証を提示しておけば駅員室に連れて行かれない?
Q:駅員室で警察が来た段階で逮捕になる?
Q:刑訴法第217条は痴漢冤罪には効かないとの見解は正しいのか
Q:「すみません」を言った瞬間に犯人確定?
Q:周囲の証言はあてになるのか?
Q:名誉毀損で訴えるという脅しは効くのか?
Q:弁護士を呼ぶ以外に良い対応はないのか?

痴漢冤罪に遭わないようにする対応策
女性の近くに立たない
両手でつり革を持っておく
移動に公共機関をなるべく使わない
満員電車を避ける

 

これだけは避ける!痴漢冤罪で絶対にやってはいけないこと
弁護士が回答|「この人痴漢です!」と言われた時の1番良い対処法
痴漢冤罪で駅員室に連れて行かれた場合
様子を見るというのは最悪の選択肢です

 

痴漢冤罪の際「名誉毀損」で訴えた場合の獲得できる慰謝料
痴漢したら支払うことになる慰謝料の相場
痴漢冤罪に間違われたときに弁護士を呼べる保険が登場
痴漢冤罪ヘルプコールを利用できるのは保険期間中1回のみ
利用時間は平日の午前7時~10時、17時~24時のみ
多くの場合、初回法律相談は無料

 

痴漢冤罪詐欺にも注意
痴漢冤罪詐欺の大まかな流れ
痴漢冤罪詐欺の被害に遭わないためにやるべきこと

 

最後に

 

 

痴漢冤罪の被害にあった場合のリスク

痴漢冤罪にあった場合の対策として、ネット上でまことしやかに囁かれている痴漢冤罪の対処法などは、「弁護士に聞いてみた|痴漢冤罪に関するネット論争のウソ・ホント」で解説していますが、まずは痴漢冤罪に遭った場合にどのような今後が待っているのかを簡単にご紹介していきます。
 

社会への復帰が困難になる

もし痴漢が冤罪だったとして無罪の判決を得たとしても、「痴漢をしたかもしれない」「していなくても警察に捕まっていた」という事実のせいで、社会的信頼を失ってしまうことがほとんどです。
 
日本には推定無罪という「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」という基本原則はありますが、「痴漢と疑われる人」なというレッテルが貼られた時点で、社会的地位や信頼性を失い、私生活などにも多大な影響を与えるといった、どちらが被害者かわからないのが現状です。
 
その一方、痴漢被害として告発した側は勘違いで済まされることが多く、社会的や私生活に受ける被害は小さいのも、やるせない現状と言えます。
 

警察や検察からの長期勾留を受ける

痴漢の冤罪を主張し、断固容疑を否認し続けた場合、警察や検察によって数ヵ月から1年以上にわたる長期勾留が行われ、容疑を認めるまで解放されないといったケースも決して少なくありません。
拘留についてはこちら:勾留とは判決前の人の拘束
 
そのため、勾留であっても周囲には勾留=有罪確定と認識される可能性が高く、最終的に冤罪であることが分かった場合でも、裁判の判決まで1年から数年を無駄にしてしまう可能性が高くなります。
 

冤罪を主張すると実名報道という地獄

もし冤罪を主張し続けた場合、メディアに実名報道されるケースが多くなります。ひどい仕打ちといえばそれまでですが、犯罪者予備軍かもしれない者を徹底的に罰するのが今のメディアであり、世の中の関心ごとです。
 
この不利益によって、冤罪被害者本人に限らず、その家族にも世間の重圧がおもくのしかかり、鬱病になってしまった事例や、離婚に至る事例も報告されています。こういったことで被害者の家計大打撃を与え、収入の激減が起こるのは大きな問題であると言えます。
 

虚偽申告による示談金の不正請求

警察庁は、「痴漢被害を偽装する女性の存在」があることも認めています。極めて少数ではあるものの、わざと痴漢をでっち上げ、対象の男性に多額の示談金を要求するというものです。
 
痴漢行為自体が事実でもこれは「脅迫罪」や「恐喝罪」に問われます。故意に虚偽の申告を行った場合は虚偽告訴罪となり、「冤罪防止の対策」として考えられるものではあります。詳しくは後述の「痴漢冤罪詐欺にも注意」をご覧ください。
 

検挙のために告訴を強要

痴漢加害者が誰かを正確に認識できず、告訴に至らない場合でも、『警察が責任を持つ』として被害者に告訴を強要するケースもゼロではありません。許されることではありませんが、判決の理由として「原告の供述は臨場感がある」などいった不確定かつ不明瞭な判決理由も多くなっています。
 
また、警察や検察が容疑者に有利な証拠を出さない可能性もあります。このように、取り締まる側が通報者と過度に協力的な態度を取ることは、表沙汰にはなっていないものの、「取り調べ室」という密室では起こり得ることだということは、覚えておくべき事ではないでしょうか。
 

「私人逮捕」と「現行犯逮捕」への不理解も多い

「痴漢です」という声を聞き、一般人が痴漢容疑者を逮捕する事を「私人逮捕」と言いますが、この時点で「私人逮捕」されたことに気づかず、駅の事務所について行った場合に初めて「現行犯逮捕」に同意したとみなされます。
 
しかし、怖いのは現行犯逮捕の場合で、私人逮捕になるには下記の2つの条件を満たす必要があります。
 

・犯人が現行犯人、準現行犯人であること
明らかな犯罪で犯人が特定している場合であっても、現行犯でない限り私人が犯人を逮捕することはできないのです。
 
・軽度の犯罪であり容疑者の住所・氏名が明らかでなく、逃走する恐れがある場合
たとえ現行犯であっても、知人や名前や住所が判明している場合、私人逮捕はできなくなります。例えば、故意なく怪我を負わされてしまいそれが現行犯であっても、犯人の名前がわかっている場合は、私人の逮捕はできません。
参考:私人逮捕の条件

 
痴漢容疑において、明らかに痴漢だとわかる場面での現行犯逮捕はそうありません。したがって、冤罪であるなら逃げるような事はせず、かといって駅の事務所に行くような事もしなければ、即現行犯逮捕とはならないはずです。

また、目撃者が被害者一人だけの場合に私人逮捕を行うと、逆に違法逮捕になる恐れもあり、周囲の人間も配慮すべき事態であると言えます。
参考:私人逮捕後の対応は?対応を間違えると罪を問われる場合もある
 
いずれにしても、こういった知識不足ゆえに、最悪の選択をしてしまう可能性があるのは留意すべき事態と言えます。
 


実際に痴漢をしたか関係なく、痴漢で捕まってしまうと以上のような影響が考えられます。もし、痴漢冤罪で捕まってしまったのであればいち早く弁護士に相談することをおすすめします。
 

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痴漢冤罪をめぐる情勢にも変化が起きている

痴漢冤罪は、たとえ痴漢をしていなくても「この人痴漢です」と言われたら罪に問われかねない冤罪でしたが、社会の情勢も少しづつですが変化してきています。
 

痴漢被害者の訴えよりも物的証拠を重んじる傾向に

痴漢冤罪では物的証拠がほとんど残らないこともあり、痴漢の被害者の訴えが何よりも重要視される傾向にありましたが、被害者の保護を重視しすぎると冤罪の訴えや冤罪被害者の多発を招くことにもあります。

そのため、痴漢冤罪に対する世間の関心が高まるとともに、「被害を主張する者の衣服の指紋の採取」や「痴漢容疑者のDNA鑑定」といった、より客観的な物的証拠が求められるようになったことで、物的証拠も起訴段階もしくは審理において重要視されるようなってきました。

とは言っても、偶然手が触れたケースでも物的証拠が残ってしまう可能性もあるため、被害者本人やその交際相手の証言だけでも有罪になるケースがほとんどを占めているため、痴漢冤罪に関してまだまだ厳しいのが現状と言えます。
 

テレビやネットでの関心の高さによる変化

痴漢冤罪で無罪となった事例が頻繁かつ大々的に取り上げられる昨今では、従業員が逮捕されても初犯に限っては即座に懲戒免職としない傾向が見られるようになりました。

痴漢冤罪で失業する可能性や、自ら退職をせざるおえない場合が多くありましたが、人格的に信用されている方なら社員が被疑者を支援し、その家族を支える事例もちらほら見受けられるようになってきました。
 

 

弁護士に聞いてみた|痴漢冤罪に関するネット論争のウソ・ホント

嘘か、本当か

 

これから、ネット上の掲示板で流れている痴漢冤罪の対応策が、本当に役に立つのかを弁護士の梅澤先生から回答をいただきましたので、この場で信憑性のないものを完全に排除しようと思います。

 

Q:痴漢に間違えられたら走って逃げるは正解か?

梅澤先生:選択肢の一つとしてはあり得ると思います。

「例えば、逃走が非常に容易で、後日、発覚するおそれもないような場合には逃げたほうが手っ取り早いことは事実です。しかし、逃走が常に容易であるとは思われませんし、逃走後捕まった場合の不利益は大きいと思います。例えば、警察の心証は悪くなりますし、被害者も加害者と確信して話し合いでの解決は困難となるでしょう。」

 

Q:痴漢冤罪は駅員室に行ったら終了?

梅澤先生:駅員室に同行することはお勧めできません。

この時点で私人による現行犯逮捕と評価され、そのまま拘束され続けてしまう可能性が高いです。また、駅員室に行けば目撃者を募ることも難しくなります。

 

Q:身分証を提示しておけば駅員室に連れて行かれない?

梅澤先生:立ち去れるのであれば、身分証を提示することにそこまで不利益はないと思います。

「ただ、身分証を提示しても容易に立ち去ることができるかはわかりません。警察が介入した場合には、身分証を提示したとしても立去りは認めてもらえない可能性の方が高いと思います。」

 

Q:駅員室で警察が来た段階で逮捕になる?

梅澤先生:通常は、駅員室に連行された時点で私人による現行犯逮捕が行われたものと評価されるものと思われます。

 

Q:刑訴法第217条は痴漢冤罪には効かないとの見解は正しいのか

氏名と住所を明らかにしたから、現行犯逮捕は不可能だという見解ですが・・・

梅澤先生:「痴漢は6ヶ月以下の懲役刑の定めがありますので、217条は適用外です。」

 

【刑訴法第217条】

30万円以下の罰金、拘留、科料にあたる罪の場合(刑法では、過失傷害罪・侮辱罪)は、犯人の住居、氏名が明らかでなく、又は犯人が逃亡するおそれがある場合(刑事訴訟法217条)

 

Q:「すみません」を言った瞬間に犯人確定?

梅澤先生:そんなこともないと思います。

「謝罪の対象によると思います。例えば、大きい声を出してしまったとか、勘違いを招くような行動を取っていたという場合は素直に謝ることに不利益はないと思います。」

 

Q:周囲の証言はあてになるのか?

梅澤先生:第三者の証言は強力です。

「ただ、目撃者がいるかどうかはケースバイケースです。頼み方はこれといって特にありませんが誠実かつ常識的にお願いするしかないでしょう。」

 

Q:名誉毀損で訴えるという脅しは効くのか?

梅澤先生:これもケースバイケースでしょう。

「こちらに有利な目撃者がいて、かつ、相手の主張根拠が薄弱であれば、有効かもしれません。」

 

Q:弁護士を呼ぶ以外に良い対応はないのか?

梅澤先生:「痴漢事件では目撃者の存在が非常に大きいため、付近の人に目撃していないか、自分の状況を証言してもらえないか確認することは有益だと思います。また、相手から痴漢である旨指摘されて以降のやり取りや状況を全て録音しておくのも有益だと思います。」

 

上記に書かれていたことはこちらの記事に全て記載がありました。

http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/5799/tikankengi01.htm

 

ここに書かれていたことの真意も聞いてみたところ・・・

梅澤先生:「かなり古い記事であり、現在は痴漢の法定刑は罰金刑だけでなく懲役刑もありますので前提が違います。この点を措くとしても、内容的に机上で考えた空論であり、実際はあまり役に立たないと思います。」

 

との回答が返ってきました。

 

これらの回答を全て総合すると、「ネット上で流れている対策の多くは、全く役に立たないが、痴漢冤罪を避けるための手段として、ケースバイケースでは有効な場合もある」といえます。

 

これまで信じられてきたことが使えなくなったところで、痴漢冤罪に遭わないような対策はないのかというと、そんなことはありません。問題の根本的な解決になる方法をこれからご紹介します。

 

 

痴漢冤罪に遭わないようにする対応策

ウィンクする女性

 

痴漢冤罪と間違われると今後の人生を大きく左右することにもなりかねないので、日頃から痴漢に間違われないような工夫をしておくのが最も安全な痴漢冤罪対策です。

 

女性の近くに立たない

痴漢冤罪のなかには、被害者女性に犯人と間違われるというケースもあれば、示談金目当ての悪質な“痴漢冤罪者”の標的となるケースもあります。特に後者のタイプはミニスカート、キャミソールなど露出度の高い衣服を着ている傾向があります。

 

また、電車の中では女性の近くに近寄らず、露出度の高い女性を見かけたら、なるべく距離をとるのが良いでしょう。

 

両手でつり革を持っておく

自分が痴漢だと疑われないために、両手でつり革を持っておく「バンザイ通勤」が有効であるという対策法がありますが、はたして冤罪対策として有効なのでしょうか。

 

そもそも、痴漢冤罪は満員電車において被害者女性から犯人の手だけしか見えていないことも原因のひとつと考えられます。つまり、女性が犯人の顔を見ていない場合でも、その手が引っ込められた方向に立っていた男性が疑われる可能性があるのです。

 

このとき、両手でつり革を持っていれば「自分は触っていない(触れていない)」というアピールにはなりますが、被害者女性から「あの人がやった」と言い張られた場合、本人が「俺はずっと吊革を持っていた」と主張するだけでは犯人扱いは免れません。

 

この場合、つり革を持っていたことを証言してくれる第三者が必要になります。肝に銘じておくべきでしょう。

 

移動に公共機関をなるべく使わない

バスや電車などの公共機関を使わないというのが究極的な安全策ともいえますが、そうは言っても公共機関を使わずに通勤するのが困難な方もいると思いますので、利用頻度を減らすといった最低限のことが痴漢冤罪の予防につながることだけ、覚えておきましょう。

 

満員電車を避ける

パーソナルスペース(※)を侵害することのない、人との距離がある程度置ける時間帯を狙うのもひとつの方法です。朝の通勤ラッシュを避けるとか、1本早め、あるいは遅めの電車に乗るといったことも有効な手段のひとつです。

 

痴漢冤罪対策のために自分の生活スタイルを変えるというのも癪な話ですが、このちょっとした時間の変更が、今後人生を豊かにすると思えば安いものかもしれません。

 

 

これだけは避ける!痴漢冤罪で絶対にやってはいけないこと

痴漢冤罪の対策として様々な諸説、そして対策を検討してきましたが、これだけは絶対に避けるべきことがあります。

 

それは、「少しでも自分がやったことを認める発言をする」ことです。

 

被害女性から強めの発言をされたり、駅員に強引に連れて行かれたりすると、「もしかしたら気づかないうちに接触していたのかもしれない・・・」そう思うようになります。

 

ですが、やっていないなら決して認めてはいけません。一貫してやっていないことを主張して、一度でも痴漢を認めるような発言は避けましょう。

 

 

弁護士が回答|「この人痴漢です!」と言われた時の1番良い対処法

弁護士に聞いてみた|痴漢冤罪に関するネット論争のウソ・ホント」でお話をしたことは100%ではないが痴漢冤罪にあった際には有効な手段といえそうです。

 

ちなみに、弁護士先生からの回答は以下のようなものでした。

 

これが一番というものはないと思います。あり得るものとしては、

①相手にせず立ち去る

②相手の言い分を聞いて話し合う

③毅然とした姿勢で意見を述べる

④目撃者や協力者を募る

⑤激怒して怯ませる、

⑥逃走する等

などがあると思いますが、いずれを選択すべきかは状況次第でしょう。

 

相手の状態などをみて、自分がどの行動をとれば良いのか、“痴漢に間違われたらこうしよう”という特定のパターンを決めておくのではなく、その場に応じた柔軟な対応が求められる。」とのことでした。

 

 

痴漢冤罪で駅員室に連れて行かれた場合

連れて行かれそうな不審者

 

無理やり駅員室に連れていくことは刑法220条【逮捕監禁罪】に違反するとして逆に訴えることもできるという見解がありますが、この主張はだいぶ古く、有効であるとは言い難いことと、今まさに緊急事態に陥っている時にそんなことを言う余裕はないでしょう。

 

ですが、そのまま駅員室に連れて行かれても、まだ悲観する必要はありません。この段階でとるべき行動は、一刻も早く弁護士を呼ぶことです。

 

様子を見るというのは最悪の選択肢です

警察や検察という法に詳しい人間に対して、痴漢冤罪の容疑をかけられた人間の助けになるのは、同じく法律のプロである弁護士だけです。

 

多くの場合、留置所に入れられてから弁護士を呼びますが、「弁護士は逮捕された瞬間から依頼することが可能」になります。つまり、痴漢冤罪に遭い、現場から立ち去る機会を失い、駅員室に連れ込まれそうになった瞬間から弁護士を呼ぶ権利が生まれます。

 

ここタイミングで緊急を要する方用の「当番弁護士制度」が使えます。1度だけ無料で面会をすることが出来き、すぐに来てくれるので、「弁護士と話すまでは何も話さない」と言ってすぐに依頼をしましょう。

 

当番弁護士連絡先一覧

 


また、こちらでも刑事事件に強い弁護士を探すことが出来ます。刑事事件を専門に扱う弁護士が集まっていますので、必ずあなたの力になってくれるでしょう。
 

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 福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児島沖縄

 


弁護士に依頼すべきかどうか分からないという方は「痴漢で逮捕された場合に弁護士に依頼すべきかどうかの判断基準」をご覧ください。

 

痴漢冤罪の際「名誉毀損」で訴えた場合の獲得できる慰謝料

痴漢冤罪でに間違われ、少なからず被害にあった場合、相手を名誉毀損で訴えることも可能ですが、その場合の慰謝料はいくらとれるのか気になるところです。下記のサイトには慰謝料の相場は400万〜500万円との記載もありますが、仮に訴えた場合の慰謝料はいくら取れるのかも聞いてみました。

参考:http://isharyou.hcafe.net/meiyokison.html

 

梅澤先生:「これは完全にケース・バイ・ケースで、10万円~100万円程度で変動するのではないかと思います(身体拘束を受けた場合には、別途、休業損害等も発生する可能性もあります。)慰謝料額算定のポイントとしては、事件発生時の状況、当事者の社会的地位、身体拘束の有無・程度、刑事処罰の有無・程度、職務や家庭への影響等が考えられます。」


 

痴漢したら支払うことになる慰謝料の相場

痴漢など、自分は間違いなくやっていないと確信していても、痴漢の被害を受けたと思っている女性から慰謝料を請求された場合の相場も、念のため確認しておくと、痴漢事件での示談金相場が30~50万円と言われています。

痴漢した場合の慰謝料金額的に多いか少ないかは個人の感覚によるところとなりますが、この手の犯罪被害の裁判による慰謝料は過去の判決をみても100万円程度になることが多くなります。
 

痴漢冤罪に間違われたときに弁護士を呼べる保険が登場

ジャパン少額短期保険が2015年9月10日に痴漢冤罪ヘルプコール付きの「男を守る弁護士保険」「女を守る弁護士保険」を発売しました。保険の概要は以下の通りです。
 

保険金の種類

弁護士費用等
保険金

法律相談費用
保険金

個人賠償責任
保険金

保険料
(月額)

保険料
(年額)

保険金額

最高300万円

最高10万円

最高1,000万円

590円

6,400円

 

保険についての詳細はジャパン少額短期保険のHPをご確認ください。


痴漢冤罪ヘルプコールは痴漢に間違われた場合だけでなく、痴漢の被害にあった場合も、無料で提携弁護士と連絡を取ることができ、無料で法律相談ができるというものです。ただし覚えておくべき点もあります。
 

痴漢冤罪ヘルプコールを利用できるのは保険期間中1回のみ

携帯のボタン1つで提携している弁護士に一斉メール送信され、すぐに弁護士からの連絡があるようですが利用できるのは保険期間中に1度のみです。(2015年9月16日時点)
 

利用時間は平日の午前7時~10時、17時~24時のみ

通勤、退勤の時間帯しか利用できません。(2015年9月16日時点)
 

多くの場合、初回法律相談は無料

事務所によって初回の法律相談を有料にしているところもありますが、現在は多くの法律事務所が初回法律相談を無料にしています。
 
 

痴漢冤罪詐欺にも注意

東京都内には痴漢冤罪詐欺を組織的に行っているグループもあるようです。女性1名、男性2~3名で行動し、大まかに下記の流れで金銭を要求するようです。
 

痴漢冤罪詐欺の大まかな流れ

女性にターゲット男性の体に触れさせる
 ↓
女性が「痴漢です!」と叫ぶ
 ↓
グループ内の男性2~3名がターゲット男性を取り押さえる
 ↓
警察に届出ない代わりに金銭を要求し示談をほのめかす
(※あくまでも1事例であり、この限りではありません。)
 

痴漢冤罪詐欺の被害に遭わないためにやるべきこと

ここでも絶対にやってはいけないことは「少しでも自分がやったことを認める発言をする」ことです。詐欺グループは女性からターゲット男性の体に触れるため、「確かに触ったかもしれない」と思ってしまうかもしれませんが、それが相手の思うつぼになってしまうのです。
 
ですから、決して認める発言はせずに最初から最後まで「やっていない」ということを主張しましょう。その上で弁護士を呼ぶのが最も良い対策方法です。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

ネットの情報は信憑性があるのかないのか、いつも私たちの悩みのタネです。大体のことは役に立つことが書かれていますが、実際に「こと」が起きた時に役立つ知識はごく一部であり、それを見極めることは非常に困難でもあります。

 

もし今現在あなたが、痴漢の罪に問われているのなら痴漢事件を得意とする弁護士一覧より弁護士を探して一刻も早く相談されることをオススメします。今回の記事の内容が少しでもお役に立てば幸いです。

 

 

【弁護士監修】プラム綜合法律事務所 梅澤康二 弁護士

 

痴漢冤罪事件の解決はスピードが命です!


痴漢冤罪で逮捕される場合は一般的に現行犯逮捕となりますので、「やっていないこと」を客観的に証明しなければならず、法律に精通していない一般の方では立証が非常に困難であると言わざるを得ません。

もし貴方や貴方の親族が「痴漢冤罪の容疑で逮捕された or 逮捕されそう」という状態にあるのなら、今すぐにでも弁護士に相談することを強くオススメします。

編集部

本記事は刑事事件弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※刑事事件弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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