ご家族の早期釈放を望んでいる方は、弁護士への依頼がおすすめです。
弁護士に依頼をすれば、下記のようなメリットがあります。
- 取り調べのアドバイスをうけ不利な供述調書の作成を防げる
- 逃亡や証拠隠滅をする可能性がないことを資料の提出とともに主張し、勾留を防ぐ
- 勾留取消請求や準抗告で早期釈放を目指せる
- 被害者との示談交渉を任せられる など
刑事事件は早い段階での弁護活動が重要です。
初回相談が無料の弁護士事務所も多数掲載しているので、まずはお気軽にご相談ください
拘留と勾留の違いについて、明確に区別がついている人は少なくないかもしれません。ともに「こうりゅう」と読み、「人を拘束しておくこと」という点が共通していますが、両者の間には明確な違いがあります。
どちらもニュースや新聞などで目にすることが多いため、違いを把握しておけばより理解が深まるでしょう。なお、拘留は「てこうりゅう」、勾留は「かぎこうりゅう」と呼んで区別することがあります。覚えておくとよいです。
この記事では、拘留とは何か、勾留とどういった違いがあるのかについて「拘留」に焦点をあてながら解説します。「勾留」についてくわしく知りたい人は「勾留とは|拘束される期間と要件・早期釈放を目指す5つの方法を解説」を参考にしてください。
ご家族の早期釈放を望んでいる方は、弁護士への依頼がおすすめです。
弁護士に依頼をすれば、下記のようなメリットがあります。
刑事事件は早い段階での弁護活動が重要です。
初回相談が無料の弁護士事務所も多数掲載しているので、まずはお気軽にご相談ください
※弁護士には守秘義務があるので、相談内容が第3者に開示されることはありません。安心してご相談いただけます。詳細:弁護士職務基本規程第23条 |
早速、拘留と勾留の違いを見てみましょう
拘留とは、日本の刑事罰の1つで、1日以上30日未満の期間、刑事施設に収監することです。拘留の収監先としては、刑務所、拘置所、留置所などがあります。
(刑の種類)
第九条 死刑、懲役、禁錮、罰金、拘留及び科料を主刑とし、没収を付加刑とする。
(拘留)
第十六条 拘留は、一日以上三十日未満とし、刑事施設に拘置する。
現在日本にある刑事罰を大きく3つに分類すると
となり、拘留はこの中で、自由刑に属します。自由刑にはほかに、懲役、禁錮がありますが、拘留は最も期間の短い自由刑です。
拘留・懲役・禁錮はそれぞれ身体を拘束する自由刑ですが、拘束期間の長さ、労役があるかどうかといった違いがあります。
拘留の場合、拘束期間は30日未満で労役義務は(本人が申し出れば認められることもある)ありません。一方、懲役と禁錮は有期の場合1ヶ月以上20年以下と拘束期間は共通していますが、懲役が労務義務があるのに対し、禁錮には課されないという違いがあります。
拘留の特徴として、執行猶予がつかないといった点が挙げられます。
執行猶予とは、裁判では有罪となったものの、刑罰の失効が一定期間猶予される措置のことです。執行猶予期間中に新たに犯罪を行わない場合、刑罰を受ける必要はありません。
拘留は執行猶予がつかないので、事前に保釈金を支払い自宅にいた場合も、判決後ただちに身柄を拘束され、すぐに拘留が執行されます。
「拘留」が既に判決が下された後の刑罰の一種に対し、「勾留」は刑罰ではありません。
勾留とは、逮捕された被疑者が逃亡や証拠隠滅などをする可能性がある場合に、逮捕後も継続して刑事施設に身柄を拘束しておくことをいいます。
「また刑が確定していない人の身体を拘束するなんてひどい」と思う人もいるかもしれませんが、特に殺人などの重大な事件では刑を逃れるために証拠隠滅や逃亡などを行う可能性があります。
そういった事態を防ぐために、勾留は認められているのです。
非常に紛らわしい「拘留」と「勾留」ですが、ニュースなどでも間違えて使われていることをよく目にします。この場合、前後の文脈から判断するしかありません。例えば「◯◯逮捕!2週間ほど拘留される予定」と書いてあれば、本来は「勾留」が使われるべきです。
死刑 |
5件 |
無期懲役 |
16件 |
懲役・禁錮 |
4万9,162件 |
拘留 |
3件 |
罰金 |
19万4,404件 |
科料 |
1,556件 |
無罪 |
96件 |
その他 |
295件 |
合計 |
24万6,677件 |
上の表は、犯罪白書によって報告された、「令和元年度の刑事裁判での全判決の内訳」です。見ていただければ分かるように、24万回行なわれた刑事判決で、拘留の判決はわずか3回です。
これは、令和年だけが極端に少なかったのではなく、毎年数件程度の拘留判決しか出ていません。拘留判決が少ない理由には以下の理由が考えられます。
既に述べているように、拘留での刑罰の期間は、最大でも29日間です。
このように期間が短い事もある上に、判決前の勾留期間も拘留での対象期間となります。つまり、刑事裁判の前に既に29日以上勾留されているとその後の判決で拘留刑になることはまずありません。
通常、逮捕後から起訴まで最大23日、起訴後から刑事裁判まで1ヶ月程度かかります。通常の流れで勾留され続けていた場合、自ずと29日の拘留の上限を超えてしまします。
また、起訴までの勾留期間が最大23日と述べましたが、犯罪が軽微で被疑者も十分に反省しているようであれば、それまでの勾留による身体拘束により事実上の制裁を受けているとして不起訴処分を受けることもあります。
このようなことから、拘留刑の判決は非常に少なくなっています。
法定刑として拘留が設けられている犯罪は、
などがあります。法定刑で拘留が設けられている犯罪も少ないので、拘留判決も少ないと言えるでしょう。
拘留は勾留とよく間違えられますが、拘留に関しては、刑事罰の種類の1つです。
更に、拘留判決を受けることも非常に少なくなっています。繰り返しますが、判決前の「勾留」期間を短くしたい・早く釈放されたいと考えられている方は「勾留とは|勾留される要件と早期に身柄を釈放してもらうための対処法」もご覧ください。
ご家族の早期釈放を望んでいる方は、弁護士への依頼がおすすめです。
弁護士に依頼をすれば、下記のようなメリットがあります。
刑事事件は早い段階での弁護活動が重要です。
初回相談が無料の弁護士事務所も多数掲載しているので、まずはお気軽にご相談ください
【迅速対応|弁護士直通ダイアル|夜間・休日対応可】早期の身柄釈放を第一に、スピーディーに対応いたします!裁判員裁判の経験あり◎|性犯罪の取り扱い実績も多数あり|万引き/窃盗/薬物/詐欺/オーバーステイなどの外国人事件の取り扱い多数
事務所詳細を見る【全国対応】警察から捜査されている/家族が逮捕されてしまった場合は、今すぐご相談を!前科回避・示談交渉・早期釈放など、迅速かつスムーズに対応いたします《逮捕前のサポートプランあり》詳細は写真をタップ!
事務所詳細を見る本記事では、刑務所と拘置所の違いを分かりやすく解説します。それぞれの施設の目的・収容される方・生活の様子やルールなどについて詳しく紹介するので、ぜひ...
偽計業務妨害罪は身近にある犯罪であり、実際に自身の行為が該当するのではないかと不安に感じている方もいるのではないでしょうか。本記事では、偽計業務妨害...
今回は、刑罰のなかでも禁錮刑について、どのような刑なのかや、自宅での受刑はあるのかなどを解説します。「禁錮刑と懲役刑の違いは?」「どちらがつらい?」...
業務をしているとき、過失によって事故を起こしてしまったら、業務上過失致死傷罪に問われます。業務上過失致死傷罪に該当するのは、どのような事故のときなの...
執行猶予が得られると有罪判決を受けても刑の執行が猶予されます。懲役や禁錮を言い渡されても通勤や通学など日常の生活が可能となり、社会内で更生するチャン...
「不起訴はいつわかるのか」という疑問を抱いている方向けに、この記事では不起訴がわかるタイミングについてくわしく解説しています。身柄事件の場合、最大で...
禁錮とは、受刑者を刑事施設に収容する刑罰で、刑務作業が義務付けられていないもののことです。この記事では懲役との違いを踏まえながら、禁錮とはどのような...
前科がつくことによるデメリットは、仕事や結婚など社会生活に影響を及ぼす点です。この記事では、前科の意味を説明した上で、前科がつくことによる具体的なデ...
仮釈放は早く社会復帰することが可能な重要な制度です。この記事では①仮釈放期間はどのように決定されるのか②受けるための条件③仮釈放を要求する方法④仮釈...
無期懲役は期限のない懲役刑の事ですが、日本では死刑に次いで重い刑罰です。無期懲役は一生刑務所から出られないという認識がされますが、最も長い刑期の1....
執行猶予が得られると有罪判決を受けても刑の執行が猶予されます。懲役や禁錮を言い渡されても通勤や通学など日常の生活が可能となり、社会内で更生するチャン...
略式起訴(りゃくしききそ)とは、通常の起訴手続きを簡略化した、略式手続きで処分を終わらせ起訴方法で、100万円以下の罰金・科料に相当する事件である場...
無期懲役は期限のない懲役刑の事ですが、日本では死刑に次いで重い刑罰です。無期懲役は一生刑務所から出られないという認識がされますが、最も長い刑期の1....
起訴と不起訴の違いは、有罪と無罪ほどの違いと言っても過言ではありません。この記事では不起訴処分になる条件の一例や、不起訴獲得のためにできること、弁護...
本記事では、勾留の概要から勾留の流れ、期間、免れるための方法を解説します。
禁錮とは、受刑者を刑事施設に収容する刑罰で、刑務作業が義務付けられていないもののことです。この記事では懲役との違いを踏まえながら、禁錮とはどのような...
微罪処分とは、軽い犯罪を起こしてしまい、逮捕されたとしても、その後、警察が微罪と判断し、身元引受人に被疑者を引き取ってもらうことで、刑事手続が終了す...
拘留(こうりゅう)とは、日本の刑罰の種類の1つで「1日以上30日未満」の間、刑事施設に収監する刑罰です。
起訴猶予とは、実際に罪は犯しているが、反省している・被疑者と和解しているなどの内容で起訴されないことです。本記事では、起訴猶予を中心とした法的知識と...
前科一犯とは、過去に犯罪を起こし、前科が1回付いた人の事を指します。“一犯”とは、前科になった回数の事で、2回、3回と増えていけば、二犯、三犯とその...
微罪処分とは、軽い犯罪を起こしてしまい、逮捕されたとしても、その後、警察が微罪と判断し、身元引受人に被疑者を引き取ってもらうことで、刑事手続が終了す...
情状酌量とは、裁判所で刑を確定する際に、被告人が犯罪を犯すまでの背景をくみとった上で、刑を軽くすることを指します。「情状酌量の余地なし」と判断される...
仮釈放は早く社会復帰することが可能な重要な制度です。この記事では①仮釈放期間はどのように決定されるのか②受けるための条件③仮釈放を要求する方法④仮釈...
業務をしているとき、過失によって事故を起こしてしまったら、業務上過失致死傷罪に問われます。業務上過失致死傷罪に該当するのは、どのような事故のときなの...
処分保留とは、刑事手続きが進められていく上で、期間内に十分な証拠が揃わなかった場合、起訴・不起訴の判断を保留して釈放させることです。
前科一犯とは、過去に犯罪を起こし、前科が1回付いた人の事を指します。“一犯”とは、前科になった回数の事で、2回、3回と増えていけば、二犯、三犯とその...
本記事では、刑務所と拘置所の違いを分かりやすく解説します。それぞれの施設の目的・収容される方・生活の様子やルールなどについて詳しく紹介するので、ぜひ...
起訴猶予とは、実際に罪は犯しているが、反省している・被疑者と和解しているなどの内容で起訴されないことです。本記事では、起訴猶予を中心とした法的知識と...
拘留(こうりゅう)とは、日本の刑罰の種類の1つで「1日以上30日未満」の間、刑事施設に収監する刑罰です。
執行猶予が得られると有罪判決を受けても刑の執行が猶予されます。懲役や禁錮を言い渡されても通勤や通学など日常の生活が可能となり、社会内で更生するチャン...
本記事では、勾留の概要から勾留の流れ、期間、免れるための方法を解説します。
今回は、刑罰のなかでも禁錮刑について、どのような刑なのかや、自宅での受刑はあるのかなどを解説します。「禁錮刑と懲役刑の違いは?」「どちらがつらい?」...