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在宅起訴とは|起訴後の流れや条件・実刑になりやすいケースをわかりやすく解説

在宅起訴とは|起訴後の流れや条件・実刑になりやすいケースをわかりやすく解説

「在宅起訴されたらどうなるの?」「実刑になる可能性はあるの?」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

在宅起訴とは、逮捕・勾留されずに自宅で普段どおりの生活を送りながら起訴されることです。

ただし「在宅=軽い処分」ではなく、有罪判決が出れば前科がつき、事案によっては実刑となる可能性もあります。

本記事では、在宅起訴の意味や逮捕との違い、起訴後の流れから判決までをわかりやすく解説します。

実刑になりやすいケースや不起訴を目指すポイント、弁護士に相談するメリットも紹介しますので、今後の対応を検討する際の参考にしてください。

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在宅起訴とは?

在宅起訴とは、逮捕や勾留によって身柄を拘束されることなく、自宅で普段どおりの生活を送りながら検察官に起訴されることです。

通常の刑事事件では、逮捕後に警察署の留置場や拘置所で身柄を拘束されたまま捜査・起訴が進みます。

しかし在宅起訴の場合は、警察や検察からの呼び出しに応じて取調べを受けつつも、仕事や家庭生活を継続できる点が大きな特徴です。

ただし、「在宅=軽い処分」とは限らず、起訴された時点で刑事裁判にかけられることが確定しており、有罪判決が出れば前科がつきます。

事案の内容によっては、在宅起訴であっても実刑判決を受ける可能性は十分にあるので注意が必要です。

在宅起訴になるかどうかは、逃亡や証拠隠滅のおそれ、犯罪の重大性、被疑者の生活状況といった複数の要素を総合的に判断して決まります。

次の章では、在宅起訴が認められやすい具体的な要件について解説します。

在宅起訴における4つの要件

在宅起訴における4つの要件

在宅起訴となるか、それとも逮捕・勾留されるかは、主に4つの要件によって判断されます。

これらの要件を満たしていれば、身柄拘束なしで捜査・起訴が進む可能性が高まります。

逆に一つでも当てはまらない場合は、逮捕・勾留のリスクが生じるので注意が必要です。

それぞれの要件を詳しく確認していきましょう。

①単身身軽ではない

定職に就いている、配偶者や子どもと同居しているなど、社会的なつながりがある場合は在宅起訴となりやすい傾向があります。

逮捕・勾留が認められる大きな理由の一つが、被疑者に逃亡のおそれがあることです。逃げる可能性が高いと判断されれば、身柄を拘束して捜査を進める必要が出てきます。

家族との生活基盤がしっかりしていれば、逃亡して全てを捨てる可能性は低いと判断されるため在宅起訴となる可能性が高まります。

逃亡のおそれが高いと見なされやすいのは、定職に就いていない場合や、一人暮らしで身軽な生活をしている場合です。

たとえば家族と同居していたとしても途中で一人暮らしに切り替えた場合逮捕・勾留される恐れがあります。

在宅起訴を目指すうえでは、安定した仕事や家族との同居といった社会的基盤があることを示すことが重要です。

②罪証隠滅のリスクがない

捜査機関がすでに十分な証拠を収集している状況であれば、在宅のまま起訴される可能性が高まります。

被害者の所在や連絡先を被疑者が把握していない場合も、罪証隠滅のおそれは低いと評価されます。

逮捕・勾留のもう一つの大きな理由が、罪証隠滅のおそれです。

被疑者が証拠を隠したり、関係者と口裏を合わせたりする可能性がある場合、身柄拘束が認められやすくなります。

罪証隠滅のおそれが高いと判断される主なケースは、次のとおりです。

  • 証拠物を廃棄・隠匿する可能性がある場合
  • 被害者・共犯者に接触して供述を変えさせようとする懸念がある場合

警察による捜索差押えが完了しており物的証拠が確保されている場合は、在宅起訴となる可能性が高いでしょう。

③住居不定ではない

賃貸契約を結んでいる、持ち家に住んでいる、家族の家に同居しているなど、安定した住居がある場合は在宅起訴となりやすい傾向があります。

住居が定まっていることは、在宅起訴の前提条件の一つです。

逆に、住居が定まっていない場合は逃亡のおそれが高いと判断されやすくなります。

住所不定の被疑者は呼び出しに応じない可能性があり、裁判への出廷も確保しにくいためです。

具体的には、ホームレス状態にある場合や、転居を繰り返していて定まった住所がない場合は、逮捕・勾留につながる可能性が高くなります。

もし現在住居が不安定な状態であれば、弁護士と相談のうえ、住居を確保するための対策を早急に講じることが重要です。

④身体拘束の必要性が低い

万引きや軽微な交通違反といった比較的軽い犯罪では、身体拘束の必要性が低いと判断され、在宅事件として捜査が進むケースが多い傾向です。

一方、殺人・強盗・放火といった重大犯罪では、重い刑罰が予想されるため、被疑者が逃亡する動機が強いと判断されます。

こうした事件では身体拘束の必要性が高いとされ、逮捕・勾留につながりやすい傾向です。

ただし、軽微な犯罪であっても常習性がある場合や被害額が大きい場合は、実刑を含めた重い処分が検討されることもあります。

犯罪の種類だけで判断せず、個別の事情を踏まえて弁護士に相談するのが最善です。

在宅起訴における捜査・判決までの流れ

在宅起訴では、逮捕・勾留がないまま刑事手続きが進行しますが、捜査から判決に至るまでの基本的な流れは、身柄事件と大きく変わりません

具体的な順序は、次のとおりです。

  1. 任意捜査
  2. 書類送検
  3. 起訴・不起訴の判断
  4. 裁判
  5. 判決

続いて、それぞれの段階で何がおこなわれるのか、具体的に確認していきましょう。

①在宅での任意捜査

在宅起訴であっても、警察による捜査は通常どおりおこなわれます。

被疑者として警察署への呼び出しを受け、任意の取調べに応じるのが一般的な流れです。

任意という言葉が使われていますが、実際には捜査機関からの強い要請があるケースがほとんどです。

正当な理由なく呼び出しを無視し続けると、逃亡のおそれありと判断され、逮捕に切り替わる可能性もあります。

取調べでは、事件の経緯や動機について詳しく聴取されます。

供述内容は調書として記録され、後の裁判で証拠として使用されるので、不用意な発言は極力避けましょう。

取調べへの対応に不安がある場合は、早い段階で弁護士に相談し、受け答えの方針を確認しておくことが重要です。

②書類送検

警察での捜査が終了すると、捜査結果をまとめた書類が検察庁へ送付されます。

在宅事件の場合、被疑者本人の身柄は送られず、書類のみが検察に届けられます。

これがいわゆる書類送検です。

基本的に、書類送検の段階では被疑者に直接連絡はいかず、警察から検察への引き継ぎがおこなわれ、以降は検察官が事件を担当します。

書類送検後は、検察官による追加の取調べがおこなわれ、もし呼び出しがあれば検察庁に出頭して事情聴取を受けます。

この段階で被疑者ができることは限られますが、弁護士を通じて検察官に意見書を提出するといった働きかけは可能です。

③検察による判断

書類送検を受けた検察官は、証拠と事案内容を精査したうえで、起訴するか不起訴とするかを判断します。

起訴された場合、被疑者の自宅に次のような情報が書かれている起訴状が届きます。

  • あなたの氏名
  • あなたの年齢
  • 起訴された事実(公訴事実)
  • 罪名

起訴状が届いた時点で、刑事裁判を受けることが確定です。

もし不起訴となった場合は、特に通知がないまま事件が終了することが多いとされています。

不起訴の理由を知りたい場合は、検察庁に問い合わせれば不起訴処分告知書の請求が可能です。

検察官の判断が出るまでの期間は事案によって異なり、数週間から数か月、場合によっては半年以上かかることもあります。

④裁判への進行

検察官が起訴を決定した場合、公判請求もしくは略式起訴裁判といういずれかの手続きをおこないます。

具体的な違いは、次のとおりです。

  • 公判請求:公開の法廷で裁判官、検察官、弁護人などが審理し、判決を下す手続き
  • 略式起訴:検察官が簡易裁判所に請求し、裁判官が書面のみで審理し、罰金または科料を科す手続き

略式起訴は法廷に出廷する必要はなく、簡易裁判所から送られる略式命令(主に罰金刑)を受け取り、略式起訴に同意する際は略式請書にサインします。

どちらの形式で起訴されるかは、事案の内容や被疑者の意向によって決まるので、弁護士と相談のうえ、適切な対応を検討しましょう。

⑤判決言い渡しの流れ

公判請求による裁判では、審理を経て裁判官から判決が言い渡されます

判決の内容は、主に以下の3パターンに分けられます。

  • 実刑: 裁判で受けた刑期を直ちに刑務所で受けること
  • 罰金刑:一定の金額を国に納めるお金による罰
  • 執行猶予:刑の執行を一定期間ストップし、その間に再犯しなければ刑務所に行かずに済む制度

なお、いずれの判決であっても有罪となれば前科がつくので注意が必要です。

判決の種類によってその後の生活への影響は大きく異なるため、それぞれのケースについて詳しく確認しておきましょう。

実刑判決が言い渡されたケース

実刑判決が言い渡された場合でも、判決当日にその場で身柄を拘束されるとは限りません。

多くのケースでは、控訴期間(約14日間)が設けられており、判決が確定するまでは在宅での生活が可能です。

控訴しない場合、約14日後に判決が確定し、裁判所から収監通知が届き、指定された日に刑務所へ出頭するよう求められます。

もし、指定日に出頭しなかった場合は逮捕・勾留される可能性があります。

実刑判決を受けた場合は、弁護士と相談のうえ、今後の対応を慎重に検討してください。

執行猶予が言い渡されたケース

執行猶予付き判決とは、懲役刑や禁錮刑が言い渡されるものの、一定期間その執行が猶予される判決です。

猶予期間中に再び犯罪を犯さなければ、刑務所に収監されることはありません

執行猶予がつけば、判決確定後も仕事を続けることも家族と暮らすことも可能です。

ただし、有罪判決であることに変わりはなく前科はつきます

また、猶予期間中に再犯があれば、猶予が取り消されて実刑となるおそれがあります。

そのため、執行猶予を得られた場合でも、慎重な生活を心がけることが重要です。

罰金刑が言い渡されたケース

罰金刑の場合、判決確定後に届く納付書に従って指定された金額を支払えば、手続きは終了です。

刑務所への収監も、執行猶予のような猶予期間もありません。

罰金刑は比較的軽い処分ですが、有罪判決なので前科はつきます。

期限までに罰金を納付しなかった場合は労役場留置となり、身柄を拘束されて労働によって罰金相当額を納める必要があるので注意が必要です。

罰金の金額は事案によって異なりますが、数十万円から数百万円に及ぶこともあります。

納付が難しい場合は、分割払いの相談ができるケースもあるので、弁護士に確認してください。

在宅起訴でも実刑となりやすい3つのケース

在宅起訴だからといって、必ずしも軽い処分で済むわけではなく、事案の内容や被告人の状況によっては、実刑判決が下される可能性も十分にあります。

次に解説するケースにおいては、裁判所が厳しい判断を下す傾向があるので注意が必要です。

ご自身の状況と照らし合わせて確認しましょう。

①再犯である場合

過去に同種の犯罪で有罪判決を受けている場合、裁判所は「更生の可能性が低い」と判断しやすくなります。

初犯であれば執行猶予がつくような事案でも、再犯の場合は実刑が選択される可能性が高まります。

特に、前回の判決から短期間で再び犯罪を犯した場合や執行猶予期間中に再犯した場合は、非常に厳しい判断が下される傾向です。

ただし、再犯の場合でも弁護士による情状弁護や示談成立によって、刑を軽減できる可能性はあるので、諦めずに早い段階で弁護士に相談することが重要です。

②犯罪の重大性が高い場合

在宅起訴であっても、犯罪の内容が重大であれば実刑判決は十分にあり得ます。

重大とみなされる犯罪の一例は、次のとおりです。

  • 暴行・傷害による被害者のケガが重い場合
  • 詐欺による被害額が高額な場合
  • 社会的影響が大きい事件の場合 など

裁判所は、被害の程度、犯行の悪質性、社会への影響を総合的に考慮して量刑を決定します。

在宅起訴だからといって安心せず、しっかりとした弁護活動をおこなうことが重要です。

犯罪の重大性が高い場合こそ、弁護士と連携して示談交渉や情状証拠の準備を進めることが、実刑回避への鍵となるでしょう。

③反省や再発防止の姿勢がない場合

裁判所は、被告人が反省しているか、再発防止に向けた取り組みを行っているかを重視します。

取調べや法廷での態度が悪い、被害者への謝罪がない、再発防止策を講じていないといった状況では、執行猶予が付かずに実刑となる可能性が高まるので注意が必要です。

逆に、真摯な反省の態度を示し、被害者への謝罪・賠償をおこない、カウンセリング受診などの再発防止のための具体的な取り組みをおこなえば、裁判所の心証は良くなります。

弁護士のサポートを受けながら、裁判所に対して反省と更生の意思を効果的に伝えることが重要です。

在宅事件(在宅起訴)におけるリスク

在宅起訴は身柄を拘束されないので、一見負担が軽いように感じられるかもしれません。

ただし実際には、在宅だからこそ生じるリスクがたしかに存在します。

これから解説する3つのリスクを理解したうえで、適切な対策を講じることが大切です。

①社会的信用が下がる

在宅起訴であっても、事件が報道される可能性はあります。

特に社会的関心の高い事件や、被疑者が公的立場にある場合は、実名報道されるリスクがあります。

一度でも報道されれば、勤務先での評価低下、退職・解雇、取引先からの信用喪失といった影響が生じる可能性は非常に高いです。

場合によっては、あなたの家族や周囲の人間関係にも悪影響が及ぶ可能性があるでしょう。

報道を完全に防ぐことは難しいですが、弁護士を通じてマスコミ対応をおこなえれば、被害を最小限に抑えられる可能性もゼロではありません。

②精神的ストレスが増大する

在宅起訴後は、裁判の結果が出るまで長期間にわたって不安定な状態が続きます。

「実刑になるのではないか」「会社にバレるのではないか」といった不安を抱えながら日常生活を送ることになり、精神的な負担は非常に大きくなるでしょう。

一般的に、身柄事件であれば逮捕から起訴、判決まで比較的短期間で手続きが進みます。

しかし在宅事件は、捜査から判決まで数か月から1年以上かかることも珍しくありません。

弁護士に依頼すれば、今後の見通しや取るべき行動が明確になり、精神的な負担を軽減できるでしょう。

③実刑判決の可能性が高まる

在宅起訴=軽い処分という考えは、大きな誤りです。

たとえ在宅のまま起訴されたとしても、事案の内容次第では実刑判決が下される可能性は十分にあります。

特に再犯である場合、犯罪の重大性が高い場合や反省の態度が見られない場合は、実刑リスクが大きく高まります。

在宅だからといって決して油断せず、判決に向けてしっかりと準備を進めることが重要です。

実刑を回避するためには、示談成立、情状証拠の準備、反省文の作成といった弁護活動が欠かせません。

在宅事件で不起訴を得るためのポイント

在宅事件で不起訴を得るためのポイント

在宅事件では、検察官が起訴・不起訴を判断するまでに時間的な余裕があります。

この期間を有効に活用し、不起訴処分を目指すことが重要です。

これから解説する4つのポイントを押さえて、適切な対応を進めていきましょう。

①弁護士へ早めに相談する

在宅事件で不起訴を目指すなら、できるだけ早い段階で弁護士に相談することが重要です。

起訴・不起訴の判断が下される前であれば、弁護士が検察官に対して意見書を提出したり、示談交渉を進めたりする余地があります。

弁護士は、証拠の弱点や不十分な点を指摘し、起訴の必要性が低いことを検察官に主張できます。

さらに、被疑者の反省、生活環境、再発防止の取り組みといった情状を整理し、不起訴に有利な材料を揃えるのも重要なポイントです。

起訴されてからでは選択肢が限られてしまうので、在宅事件であっても早期に弁護士へ相談することをおすすめします。

②反省と謝罪の意思を示す

被害者がいる事件では、真摯な反省と誠実な謝罪が不起訴獲得において極めて重要です。

被害者との示談が成立し、被害届が取り下げられれば、検察官が不起訴と判断する可能性は大きく高まります。

示談交渉は、当事者同士で直接おこなうのではなく、弁護士を通じて進めるのが一般的です。

感情的な対立を避け、適切な条件で示談をまとめるためには、専門家のサポートが欠かせません。

示談金の相場や交渉の進め方についても、弁護士に相談すれば具体的なアドバイスを受けられるでしょう。

③証拠を精査する

検察官が提出する証拠に不備や矛盾がないか、弁護士とともに詳細に確認することも重要です。

証拠が不十分であれば、起訴しても有罪立証が困難と判断され、不起訴となる可能性があります。

チェックすべきポイントとしては、証拠収集の手続きに違法性がないか、証言に矛盾がないか、物的証拠と供述の整合性が取れているかといった点が挙げられます。

証拠の問題点を具体的かつ的確に指摘できれば、検察官の判断を覆すことも可能です。

ただし法律の専門知識が必要な作業であるため、弁護士への依頼が不可欠となるでしょう。

④良好な社会生活を送る

被疑者が社会的に安定した生活を送っていることを示すのも、不起訴獲得に有効です。

検察官は、処罰の必要性だけでなく、被疑者の更生可能性も考慮して判断を下します。

具体的には、定職に就いている、家族と安定した生活を送っている、地域活動に参加しているといった事情があれば、再犯のおそれが低いと評価されやすくなります。

弁護士を通じて、被疑者の社会的な立場や生活状況を検察官に伝えれば、不起訴の判断につながる可能性があるでしょう。

在宅起訴された時に弁護士へ相談する4つのメリット

在宅起訴された後は、裁判に向けた準備を早急に進める必要があります。

弁護士に依頼すれば、法的な対応を的確におこない、不利な結果を避けられる可能性が高まります。

ここでは、弁護士へ相談する主なメリットを4つ紹介します。

①法的アドバイスを受けられる

弁護士に相談すれば、在宅起訴後の流れや手続きの詳細、取るべき行動と避けるべき行動について具体的なアドバイスを受けられます。

多くの場合、刑事手続きは非常に複雑なので、一般の方が正確に理解するのは困難です。

「いつ裁判が始まるのか」「どのような判決が予想されるのか」「何を準備すべきか」といった疑問に、弁護士は明確に回答できます。

見通しが立てば、今後どう動くべきかだけでなく、生活設計も立てやすくなるでしょう。

②証拠の精査・反論を任せられる

弁護士は、検察官が提出する証拠を精査し、不利な証拠に対しては適切な反論をおこないます。

さらに、被告人に有利な証拠を収集・整理し、裁判で効果的に主張してくれます。

証拠の評価や法的な反論は、専門知識がなければ対応が非常に難しい領域です。

弁護士の力を借りれば、裁判を有利に進められる可能性が高まります。

裁判における弁護活動は、判決結果に直接影響する重要な要素なので、経験豊富な弁護士に依頼することをおすすめします。

③精神的負担を減らせる

多くの場合、在宅起訴後は判決が出るまで長期間にわたって精神的な負担が増すものです。

弁護士に依頼すれば、今後の見通しが明確になり、精神的な負担を大幅に軽減できます。

また、捜査機関や裁判所とのやり取りを弁護士が窓口となって対応するため、被告人自身が直接対応するストレスも減ります。

冷静な判断ができる状態を保つためにも、弁護士のサポートは有効です。

④示談交渉を安全に進められる

被害者がいる事件では、示談成立が刑の軽減や執行猶予獲得に大きく影響します。

弁護士に依頼すれば、被害者との示談交渉を全て代行してもらうことが可能です。

当事者同士で交渉すると、感情的な対立が生じたり、不用意な発言でトラブルになったりするリスクがあります。

弁護士を介せば、冷静かつ適切な条件で示談をまとめられます。

示談成立は、不起訴獲得や執行猶予付き判決の可能性を高める重要な要素となるでしょう。

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在宅起訴に関するよくある質問

在宅起訴について、多くの方が疑問に感じるポイントをまとめました。

ご自身の状況に当てはまるものがないか、チェックしておきましょう。

Q. 在宅起訴と逮捕の違いは何?

在宅起訴と逮捕(身柄事件)における最大の違いは、身柄拘束の有無です。

在宅起訴の場合、逮捕・勾留されることなく、自宅で生活しながら刑事手続きが進みます。

呼び出しに応じて警察署や検察庁、裁判所に出頭しますが、それ以外の時間は通常どおりの生活を送ることが可能です。

一方、逮捕された場合は、留置場や拘置所で身体を拘束されたまま捜査・裁判が進みます。

逮捕から起訴までの身柄拘束期間は最大23日間(逮捕72時間+勾留20日間)と定められています。

Q. 捜査から在宅起訴されるまでの期間は?

在宅事件には、「〇日以内に起訴・不起訴を決めなければならない」という法律上の期限がないので、捜査から起訴までの期間は事案によって大きく異なります

多くの場合、数か月以内に検察官の判断が出ますが、事案が複雑な場合や示談交渉が進行中の場合は、半年以上かかることもあります。

期間が長引くほど精神的な負担は増しますが、その分だけ示談成立や情状証拠の準備に時間をかけられるのがメリットです。

弁護士と慎重に相談しながら、この期間を有効に活用するのをおすすめします。

Q. 既に在宅起訴されたが弁護士がいなくても大丈夫?

弁護士がいなくても、国選弁護人が選任されるため裁判を受けることは可能です。

在宅起訴後、裁判所から「国選弁護人選任の申出書」が届きます。必要事項を記入して返送すれば、経済的な要件を満たしている場合、国選弁護人が選任されます。

書類手続き自体は難しくありませんが、不安な場合は法テラス(法律支援センター)への相談も可能です。

ただし、国選弁護人は選任までに時間がかかる場合があり、弁護士を選ぶこともできません。

そのため、より積極的な弁護活動を希望する場合は、私選弁護人への依頼を検討してください。

まとめ

在宅起訴は、身柄を拘束されないので負担が軽いように思えますが、起訴された時点で刑事裁判にかけられることが確定しており、有罪になれば前科がつきます。

在宅起訴であっても、事案の内容や被告人の状況によっては実刑判決を受ける可能性があるので、「在宅=軽い処分」と考えるのは危険です。

不起訴や執行猶予を獲得するためには、早い段階で弁護士に相談し、示談交渉や情状証拠の準備を進めることが重要です。

弁護士のサポートを受ければ、法的に適切な対応ができ、精神的な負担も軽減できます。

在宅起訴された方、または在宅事件として捜査を受けている方は、一人で悩まずにまずは弁護士への相談を検討してください。

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この記事の監修者
磯田 直也 (兵庫県弁護士会)
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編集部

本記事はベンナビ刑事事件を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ刑事事件に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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