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出し子で逮捕された場合の罰則や逮捕後の流れ・逮捕後の対応を解説
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出し子で逮捕された場合の罰則や逮捕後の流れ・逮捕後の対応を解説

弁護士法人グリーンリーフ法律事務所
小野塚 直毅 弁護士
監修記事
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振り込め詐欺やオレオレ詐欺などの被害者によって振り込まれたお金を、ATMから引き出す役を『出し子』と言います。

 

出し子は窃盗罪にあたり、懲役刑罰金刑などの罰則が設けられています。被害金の一部が暴力団や犯罪組織の資金源として流用されるなど、社会にもたらす影響は大きく、振り込め詐欺のような特殊詐欺については厳罰化の傾向があります。

 

状況によっては、初犯であっても実刑判決となる可能性もあるため、逮捕された場合は早いうちに弁護士に相談した方が賢明でしょう。

 

この記事では、以下の4点について解説します。

 

  • 出し子で逮捕された場合の罰則
  • 出し子で逮捕された場合にできること
  • 出し子で逮捕された後の流れ
  • 出し子で逮捕された事例

 

起訴までのタイムリミットは最大23日

逮捕から起訴までは最大でも23日間しかありません。起訴されれば、前科がつくことになります。

 

詐欺罪は初犯でも実刑になることは珍しくなく、懲役刑しかないため、刑事裁判で執行猶予がつかなければ、直ちに刑務所監収されることになります。

 

前科や実刑を避けたければ、起訴される前に、被害者との示談交渉を成立させましょう。お住いの地域から、刑事事件が得意な弁護士にご相談ください。

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出し子をして逮捕された場合の罪と罰則

ここでは、出し子をして逮捕された場合の罰則について解説します。

 

窃盗罪

出し子として他人の金銭を引き出した場合は窃盗罪が成立し、10年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。

 

(窃盗)

第二百三十五条 他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

引用元:刑法第235条

 

量刑の判断基準

量刑は、被害額がどれほどか被害者との間で示談が成立しているか詐欺グループとどのような関係にあるかなど、さまざまな要素から判断されます。

 

初犯であることが考慮されることも考えられますが、必ずしもそれだけで刑が軽くなるとは限りません。

初犯で被害額も小さく、詐欺グループ内での関わりが薄い場合などは、執行猶予付き判決や罰金刑となる可能性も考えられます。ただし、初犯であっても被害額が大きく、詐欺グループ内での関わりが深い場合などは、実刑判決となる可能性もゼロではありません。

 

【関連記事】

執行猶予の仕組みを分かりやすく解説|執行猶予獲得する方法

 

未成年者の場合

被疑者が未成年者であっても、14歳以上であれば成人の場合と同じく逮捕され、勾留手続きが進められます。

大きく異なるところとして、逮捕・勾留後は家庭裁判所にて、鑑別所に収容するのか、または在宅観護とするのかなどについて決められる、という点が挙げられます。

 

裁判官によって今後の処遇が下されると、少年鑑別所への収容などを経て、少年審判にかけられます。少年審判では、保護処分(保護観察・少年院送致)とするのか、または不処分とするのかなど最終的な処分が下されます。

 

【関連記事】

少年事件での事件後の流れと解決へ向けた5つの弁護方法

 

出し子をして逮捕された場合の対応

ここでは、出し子で逮捕された場合の対応について解説します。

 

弁護士に相談する

なによりもまず、弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士に相談することで、取調べ時に適切な供述を行うためのアドバイスや、詐欺グループと縁を切るための援護など、各手続きに関する法的視点からのサポートが受けられます。

 

また、振り込め詐欺のような組織的犯罪の場合、被疑者には『弁護士以外とは接見できない』という接見禁止処分がつけられることがありますが、弁護士であれば、裁判所に対し、弁護士以外(家族など)とも接見できるよう、接見禁止の全部または一部の解除を申し立てることができます。

 

ちなみに、なかには詐欺グループによって、被疑者に弁護士がつけられることもあるようですが、注意が必要です。

このような場合、十分な弁護がなされず、社会復帰後も詐欺グループとの関係が続く可能性も十分に考えられます。そうならないためにも、いち早くご家族の方が弁護士を選任してあげましょう。

 

また、『どの弁護士を選択するか』を最終的に決定するのは被疑者本人ですが、家族の方でも、信頼のおける弁護士にサポートを依頼するなどの対応を取るべきでしょう。

 

なお、刑事事件を担当する弁護士は当番弁護士私選弁護人国選弁護人などがありますが、依頼費用や依頼できるタイミングなど、それぞれ特徴が異なります。

 

弁護士の種類や良い弁護士の選び方、依頼費用などについては以下の記事をご覧ください。

 

【関連記事】

逮捕後に呼べる弁護士の種類と選ぶにあたってのポイント

刑事事件を得意とする弁護士の選び方と良い弁護士の特徴

刑事事件の弁護士費用相場|良い弁護士に出会う3つの方法

 

被害者と示談交渉する

被害者との間で示談が成立している場合、当事者の間では問題が解決していると判断され、執行猶予がつけられたり保釈が認められたりと、被疑者にとって有利に働く可能性があります。

 

ただし、一般的には「加害者とは顔を合わせたくない」と考える被害者がほとんどです。

被害者と直接示談交渉を行おうとしてもスムーズに成功することは少ないため、示談交渉を行う際は、間に弁護士を挟むことをおすすめします。

 

弁護士を交えることで、互いの連絡先を知られずに示談交渉が進められるだけでなく、弁護士監督のもと『今後被害者とは接触しない』という旨を示談書に明記することなどもできるため、より成功確率は上がるでしょう。

 

【関連記事】

刑事事件加害者の示談|示談をする3つのメリットと注意点

 

 

出し子をして逮捕された後の流れ

出し子で逮捕された場合、以下の流れで手続きが進められます。

 

 

ポイントとして、以下のとおり手続きごとに期限が定められているという点が挙げられます。

 

  • 警察による取調べ|48時間以内
  • 検察による勾留判断|24時間以内
  • 勾留|10日間以内
  • 勾留延長|10日間以内

 

振り込め詐欺のように複数人が関わっている事件の場合は、全容を調べ切るまでに時間がかかることが多くあります。したがって、勾留延長となるケースも多く、被疑者は起訴・不起訴判断が下されるまで最大23日間身柄が拘束される可能性があります。

 

また、起訴されると勾留期間はさらに延長され、原則2ヶ月間勾留されます。ただし勾留期間は1ヶ月ごとに更新可能であるため、判決が長引けば長引くほど勾留されることになります。

 

【関連記事】

刑事事件の流れ|重要な48時間・72時間・23日以内の対応

 

出し子が逮捕された事例

ここでは、出し子で逮捕された事例を紹介します。

 

出し子を行った一家を逮捕

高齢者から現金約1,000万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで一家3名が逮捕されました。

 

捜査によると、証券会社社員と偽って被害者宅に電話をかけ、「社債購入トラブルを解決するためにお金が必要」と持ちかけ、現金を振り込むよう指示。夫がATMから現金を引き出し、妻と娘が協力してコインロッカーに移動させていたとのこと。

 

一家は、容疑について一部否認しているとのことですが、警察は「3名とも詐欺グループに属しており、組織内では出し子を担当していた」とみて、さらなる調査を進めています。

 

【参考元】詐欺容疑で親子3人逮捕 高齢女性から1050万円詐取|産経新聞

 

仲間と共謀して出し子を行った少年を逮捕

高齢者から現金約710万円をだまし取ったとして、窃盗と詐欺の疑いで19歳の少年が逮捕されました。

 

捜査によると、仲間と共謀の上、家族や郵便局・金融機関職員などと偽って電話をかけ、現金を振り込むよう指示。計3名から現金の引き出し・受け取りを行い、盗んだとのこと。

 

少年は容疑について全面的に認めており、警察はほかの余罪について引き続き調査を進めています。

 

【参考元】710万円詐欺や窃盗 容疑の少年を逮捕 群馬|産経新聞

 

出し子グループのリーダーを逮捕

女性から現金約65万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで男性が逮捕されました。

 

捜査によると、男性は出し子グループのリーダーを担当。2013年以降は、90以上の銀行口座から現金約3,500万円を引き出したとみられています。

 

すでに警察は、男性宅から他人名義のキャッシュカード約50枚を押収しており、今後さらに詳しく調査が進められていく模様です。

 

【参考元】「出し子」グループのリーダー逮捕、3500万円引き出しか|サンスポ

 

まとめ

振り込め詐欺のような特殊詐欺については、反社会的勢力との繋がりがみられるケースも多く、量刑判断時に厳しく罰せられる傾向にあります。出し子で逮捕されると、執行猶予付き判決・罰金刑となる可能性もありますが、ケースによっては実刑判決となることもあります。

 

逮捕後は、警察による取調べや検察による勾留判断など、期限に則って手続きが進められていくため、迅速に対応する必要があります。

 

特にこれまで刑事手続きを受けた経験がない方などは、知識・経験のある弁護士に相談することで、現状の整理や今後の方針策定など、各手続きについてスムーズに済ませることができるでしょう。

 

この記事の監修者
弁護士法人グリーンリーフ法律事務所
小野塚 直毅 弁護士 (埼玉弁護士会所属)
事務所を開設25年以上、埼玉県を中心に刑事事件を扱う特別チームが迅速に対応。的確な弁護活動で、依頼者の利益のために最善を尽くす。話をよく聞き、丁寧な説明を心掛けている。無罪獲得実績もあり。
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編集部

本記事は刑事事件弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※刑事事件弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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