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私選弁護人と当番弁護士、どっちを選べばいいの?弁護士に聞いてみた
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2018.11.7

私選弁護人と当番弁護士、どっちを選べばいいの?弁護士に聞いてみた

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所
上田孝明 弁護士
監修記事
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ご家族が逮捕されてしまった場合に、すぐ呼べるのは私選弁護人と当番弁護士です。家族はどちらの弁護士を選べばいいのでしょうか。

 

この記事では、次の3点について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の上田弁護士に質問しました。

 

  1. 国選弁護人も含めて、どの弁護士が一番刑事事件に精通しているのか?
  2. 費用を負担してまで私選弁護人に依頼すべき?
  3. 家族は、私選・当番どちらに依頼すればいいのか?

 

私選弁護人・当番弁護士・国選弁護人…刑事事件に精通しているのは?

 

「国選弁護人はやる気がない」という記載がネット上で散見されます。

先生のご経験からみて、どの弁護士が一番刑事事件に精通しているのでしょうか?
どの弁護士が刑事事件に精通しているかについては、結局その弁護士によります

国選や当番でもしっかりした知識、経験、熱意を持って事件に取り組まれる方は大勢いらっしゃいます。私選であっても、知識や考え方が偏っているが故に事件処理を誤る弁護士もいます。
なるほど…結局その弁護士によるんですね。

ただ、当番や国選については弁護士会での義務の1つとして登録しているにすぎず、必ずしも刑事手続きに精通していない弁護士がいるのも事実です。

 

一方、私選弁護人の場合、私選での刑事事件を業務の柱として行っていますので、相応の知識、経験、技量は期待できるかと思われます

 

その点では私選弁護人が一番刑事手続きに精通していると期待できるでしょう。

 

また、自分で選べなかった当番や国選に不満があって私選に切り替えるため、当番や国選への不満が出てくるのは当然かと思います。

 

一方、自分で選べる私選の場合は比較的ミスマッチが起きにくいため、不満も多くはないものと考えられます。

 

なるほど!知識、経験、技量なら、刑事事件を業務の柱としている私選弁護人が最も期待できるということですね。

 

私選弁護人に切り替えたことで、状況が好転した例はある?

 

例えば、当番弁護士や国選弁護人から私選弁護人に切り替えたことで、状況が大きく好転した具体例はありますか?
被害者への連絡さえしなかった国選弁護人から私選に切り替えたケースがありましたが、その後すぐに被害者と連絡を取り、示談が成立。不起訴となりました。
 
その他、好転というほどではありませんが、「国選が全然連絡を取ってくれない」という方が、切り替えても状況を覆すのは難しいと説明を受けた上で私選に切り替え、結果はそれほど良くはならなかったものの、満足はしていただけたという事例があります。

 

弁護士費用を負担してでも私選弁護人に依頼すべき?

 

私選弁護人を直接選任することで、ミスマッチで不満を感じることは少ないとわかりました。

しかし、そうはいっても、弁護士費用はちょっと高額だなと感じてしまうのが正直な感想です。

費用を負担してでも私選弁護人がおすすめできる状況や理由はありますか?
まず、私選弁護人を付けるメリットとしては、いつでも付けることができる、という点です。早い段階で私選弁護人を付けるメリットには、次のようなものがあります。

 

早い段階で私選弁護人をつけるメリット

 

  1. 勾留される前に被害者と示談交渉ができる
  2. 身元引受人の準備ができる
  3. 検察官・裁判官との折衝など勾留を回避するための手を打てる

 

時間が経過し、手続きが進むほど、状況を覆すのは困難になりますので、いつでも弁護人を付けることができるというのは非常に重要です。
 
また、弁護人の弁護活動について、依頼の段階から被疑者の家族が積極的に関われることがポイント重要となります。
 
被疑者の家族が事件の内容や被疑者の現状についてしっかりと把握できますので、示談のための示談金の準備や被疑者の身柄解放のために必要な準備を円滑にできるかと思われます。
なるほど!私選弁護人なら、家族も状況をしっかり把握できて安心なんですね!

 

家族が逮捕された場合、私選弁護人、当番弁護士、どちらを呼ぶべき?

 

もし家族が逮捕されてしまった場合…ご家族としては当番弁護士と私選弁護人どちらを呼んだほうがよいのでしょうか?
当番弁護士は、弁護士会に連絡すれば派遣されることになり、原則当日中の接見となりますので、とにかく早く接見してほしいのであれば当番弁護士ということになるかと思います
 
ただ、当番弁護士には接見した被疑者の家族に接見報告する義務はありませんので、接見報告してもらえるかどうかはその当番弁護士次第になってしまいます。
当番弁護士は、とにかく早く接見してもらえるけれど、接見報告をしてもらえるかどうかはわからない、ということですね。
私選弁護人の場合は、まず依頼先を自分で探す必要があります。その上で依頼することになりますので、当番より時間がかかることにはなるかと思われます。
 
ただ、この依頼は家族と弁護士との契約になりますので、被疑者に対する守秘義務に抵触する場合や罪証隠滅の恐れがある場合を除いて、弁護士は接見内容について家族に報告する義務が発生します。
 
ご家族の方で、捕まっている方の状況や事案についてより確実に把握したい場合は、私選弁護人のほうがよいでしょう
私選弁護人の場合は、ご自身で弁護士を探す必要があり、当番よりは時間がかかることになると。

ただ、家族が状況を確実に把握したい場合などは、私選弁護人のほうがよいということですね。

 

私選弁護人と当番弁護士どちらへ依頼するかの判断基準は?

 

上記以外で、私選弁護人と当番弁護士のどちらに依頼すべきか、判断基準のようなものはありますか?
 
例えば、比較的軽微と思われる犯罪で、不起訴になりそうであれば、ひとまず当番弁護士を呼ぶだけで十分、というケースは実際にあるのでしょうか。
依頼者が何を求めているかによるでしょう

例えば、医師など重要な資格を持ち、どうしても不起訴にしたい、という事情をお持ちの方の場合、より充実した弁護活動を早期に行えるよう、私選弁護人を選任するべきでしょう。
 
どうしても早期釈放、不起訴処分としたいというわけではない場合は、やって来た当番弁護士次第と言えます。
 
犯罪の程度が軽微で一般に起訴猶予になりやすそうな事件であっても、示談交渉など最低限の弁護活動はしておくことが不起訴の前提のようなものです。
 
結局その当番弁護士が信頼できるかどうかによるでしょう。
どうしても不起訴にしたい、前科をつけたくないなど、具体的な希望がある方は私選弁護人を選任したほうがよいということですね。

上田先生、どうもありがとうございました!

 

まとめ

私選と当番・国選かによって信頼度を完全に測ることはできませんが、迷った際に参考にできる判断基準が挙げられました。

 

費用の負担が必要であっても、家族が事件処理や弁護活動の詳細を把握して、積極的に関わることができるのは、私選弁護人。

 

無料ではあるものの、家族への報告は任意であり、家族と関わりなく事件処理が進む可能性もあるのが、当番弁護士・国選弁護人。

 

弁護士の選任は、ご自身やご家族の状況に合わせて行うことも大切ですが、『どの弁護士に依頼すれば後悔しないか?』ということも重要です。

 

弁護士の依頼について悩んでいるという方は、上記を踏まえて、どの弁護士へ依頼すべきか検討してみてくださいね。

 

逮捕後72時間以内の対応が早期解決に繋がります

私選弁護人に依頼するメリット

  • 早期に依頼できるので、日常生活への影響を少なくしやすい
  • 刑事事件の解決実績がある弁護士を選べる
  • 家族への報告や職場への対応もしてくれる

当サイトでは、刑事事件が得意な弁護士のみを掲載しています。

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この記事の監修者
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所
上田孝明 弁護士 (東京弁護士会)
依頼者を第一に考え、適切な手続と結果にする為の刑事弁護に注力。厳しい立場に置かれているクライアントの力になり、不当な取り調べや失職などの不利益から守るために、逮捕前から裁判終了まで幅広く対応している。

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本記事は刑事事件弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※刑事事件弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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