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クレプトマニア(窃盗症)の弁護士の探し方|弁護方法と減刑に関する知識

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クレプトマニア(窃盗症)の弁護士の探し方|弁護方法と減刑に関する知識

ご家族や友人がクレプトマニアにり患していて、窃盗などで逮捕されてしまった場合には、直ちに弁護士に依頼することをおすすめします。逮捕直後から適切な弁護活動することによって不起訴や執行猶予を獲得できる可能性があるからです。

ただし、クレプトマニアにり患している方の場合、再犯や執行猶予中の犯行といったケースもあるかもしれません。そういったケースでは、クレプトマニアに理解のある弁護士に依頼するのが適切です。

そこでこの記事では、クレプトマニアの方におすすめの弁護士事務所の選び方や、クレプトマニアの方に向けた独自の弁護活動、さらに減刑のために本人ができることなどについて解説します。

クレプトマニアにり患されているご家族・友人が窃盗で逮捕されてしまった方は参考にしてください。

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クレプトマニアの方におすすめの弁護士事務所の選び方

クレプトマニアの方が窃盗で逮捕されてしまった場合には、クレプトマニアに理解のある弁護士事務所に依頼するのが適切です。

弁護士にクレプトマニアへの理解がない場合には、初めから実刑ありきの弁護活動しかしてくれない…といったケースもあり得るからです。

早速、どのように弁護士事務所を選ぶべきか確認してみましょう。

クレプトマニアの刑事弁護の経験が豊富にある弁護士事務所を選ぶ

クレプトマニアの方に理解のある弁護士事務所を選ぶには、当然のことながら、クレプトマニアの刑事弁護経験が豊富にある弁護士事務所を選ぶのが1番です。

ホームページなどにこれまでの刑事弁護の数などが記載されていることもありますし、事務所に直接問い合わせても構いません。

また、弁護士事務所によっては、ホームページ上でクレプトマニアの刑事弁護に注力している旨を記載しているケースもあります。

これまでの実績や注力しているかどうかを、依頼の判断基準にするとよいでしょう。

病院や福祉施設と提携している弁護士事務所を選ぶ

クレプトマニアの方の弁護活動に注力している事務所は、治療のために病院や福祉施設と提携しているケースもあります。

クレプトマニアにり患している方の根本的な問題を解決するためには、弁護活動で不起訴や執行猶予を獲得するといったことだけではなく、病気に振り回されず「普通の生活」を取り戻すことが重要であると考えているからです。

そのために、弁護活動だけでなく、病院や福祉施設を紹介することでスムーズな治療を促そうとしているのです。依頼する弁護士事務所選びでは、病院や福祉施設と提携しているかどうかも、目安の1つにするとよいでしょう。

クレプトマニアの方の刑事弁護方法

ここでは、クレプトマニアの方の刑事弁護にどういった方法があるかを簡単に紹介します。なお、ここに書いてあるものは代表的なものです。クレプトマニアに注力している弁護士であれば、これだけには限らず、減刑を目指しあらゆる手を尽くしてくれるはずです。

クレプトマニアであることを証明する

クレプトマニアであることで、ただちに不起訴になることや執行猶予判決を受けられることはありませんが、一定の考慮内容にはなり得ます。

そのため、弁護活動の1つとして、本人に病院を受診してもらい、診断書を作成し検察や裁判に提出します。

また、クレプトマニアの診断書が不同意(検察官によって証拠として認めてもらえない)になるケースには、診断した医師に法廷証言をしてもらうという場合もあります。

医療機関の受診や自助グループ参加を証拠化する

クレプトマニアの方は刑罰による更生はあまり期待できません。刑罰よりも治療が必要であるという弁護活動をするのが一般的です。

そのため、クレプトマニアの方に医療機関の受診や自助グループなどに参加してもらい、治療の経過を証拠化し意見書に記載するといった弁護活動を行なうこともあります。専門家による書面や証言は、一定限度の説得力をもつと評価される可能性があるからです。

また、受診する場合には医師による立証への協力体制が必要不可欠です。どの病院を受診するか決める段階で、訴訟対応の経験が豊富にある医療機関を見定めておく必要があります。

クレプトマニアの原因となるものの解消する

クレプトマニアの原因を解明し、それを解消することで今後同じようなことが起こらないような環境になっているということを意見書に記載するといった弁護活動を行なうこともあります。

なお、クレプトマニアの主な原因としてストレスや依存などが挙げられます。

取調べのアドバイスをする

クレプトマニアの方の場合、取調べ中に意図せず自身に不利な証言をしてしまうケースもあります。

たとえば、クレプトマニアの方は窃盗を行った理由を聞かれた場合に「よくわからない」と答えるのが通常のことと思います。しかし、取り調べと言う通常の環境とは違うプレッシャーから「利用目的で窃盗しました」と答えしまうことも考えらえます。

取調官はクレプトマニアの方の発言通りに調書を作成しますから、場合によっては上記のような不利な発言が証拠として裁判に提出されてしまう可能性もあるのです。

取調べ中に接見可能であるのは弁護士のみです。そして弁護士は接見中にクレプトマニアの方に対して、適切な取調べになるようアドバイスを与えます。これによって意図せず不利な発言をするのが避けられる可能性が高まります。

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クレプトマニアの方が刑事罰を軽くするためにできること

クレプトマニアの方が、刑事罰を軽くするためにできることとして、「謝罪文を作成する」「被害者と示談する」の2つが挙げられます。これらをしておくことで、被害者から宥恕を得られ、不起訴や減刑になる可能性が高まるからです。

ここでは、それぞれのポイントを簡単に確認しておきましょう。

謝罪文を書いて被害者に提出する

謝罪文とは、被害者に対して謝罪の意を文章にしたものです。謝罪文の書き方にはテンプレートなどはありませんが、次のような点を考慮して記載するとよいでしょう。

  • いつどういった事件を起こしたか
  • 事件を起こした原因はなにか
  • どのような被害弁償をするのか
  • 与えた被害についてどのように反省しているか
  • 再度同じ事件を起こさないためにどのような更生をはかるのか

なお、謝罪文だけで不起訴や執行猶予の処分を受けられるというケースはほとんどありません。次に記載のある「示談」をするために有効なものであると理解してください。

また、弁護士に依頼すれば弁護活動の一環として謝罪文作成をサポートしてもらえます。ご自身での謝罪文作成が困難な場合には弁護活動も含めて弁護士に依頼するとよいでしょう。

【関連記事】
窃盗事件における謝罪文・反省文の例|書き方のポイントや弁護士の役割

被害者と示談をする

示談とは、被害者と加害者の当事者間による合意によって民事上の紛争を解決することを言います。窃盗の示談の具体的な行為としては、損害賠償金の支払いが挙げられます。

示談をしておくことで、起訴するかどうかの考慮要素になりえますし、裁判においても一定の評価をしてもらえるケースもあります。被害者となってしまった店舗と示談しておくことは必要不可欠だといえるでしょう。

店舗によっては示談に応じてくれないケースもあります。そういった場合には、贖罪寄付(しょくざいきふ)を行っておくとよいでしょう。

なお、逮捕や勾留などで身体拘束されている場合には、クレプトマニアの方がご自身で示談することはできません。弁護士に依頼することで、代理で示談交渉を進めてもらえるでしょう。

【関連記事】
【加害者向け】弁護士に示談交渉の相談や依頼をするメリット

クレプトマニアの方が再犯を繰り返さないための方法

窃盗を犯してしまった場合、不起訴や執行猶予などを目指しますが、クレプトマニアの方の場合は仮にそれが実現できたとしても、不十分だといえるでしょう。クレプトマニアの影響を受けることなく、一般的な人生をすごす事が最終的なゴールになるのではないでしょうか。

そのためには、再犯を繰り返さないための行動が必要になります。ここでは再犯を繰り返さないためにできることを確認しておきましょう。

適切な治療を受ける

不起訴や執行猶予を受けるためだけでなく、再犯を繰り返さないためにも適切な治療を受けることは必要不可欠だといえるでしょう。そのためには、クレプトマニアに理解のある病院を受診するとよいでしょう。

クレプトマニアの方が受診するのは多くのケースで「精神科」になるかと思いますが、すべての精神科の医師がクレプトマニアに理解があるとは言い切れません。そのため、通院をしても適切な治療を受けられるとも限らないのです。

再犯を繰り返さないためには、クレプトマニアに理解があり、治療実績のある診療所を受診する必要があります。ご自身で探すことも可能ですが、クレプトマニアの刑事弁護に注力している弁護士事務所であれば、専門的な診療所を紹介してくれるケースもあります。

刑事弁護と併せて、治療のためにも弁護士に依頼することをおすすめします。

家族の方が支援する

クレプトマニアの方が再犯を繰り返さないためには、適切な治療を受ければ十分かと言うとそうとも言い切れません。家族の方の理解・支援も必要です。

クレプトマニアは疾病であり、その原因の多くは精神的なものです。ご家族の方が寄り添ってあげることや、精神的な原因を突き止めてそれを取り除くといったことをしてあげることで、再犯を防げる可能性が高まるでしょう。

【関連記事】クレプトマニア(窃盗症)とは|なりやすい人の特徴と治療方法

まとめ

ご家族・友人がクレプトマニアをり患しており、窃盗で逮捕されてしまった場合には、直ちに弁護士に相談することをおすすめします。ただし、不起訴や執行猶予を目指すには独自の弁護方法があるため、クレプトマニアに注力している弁護士に依頼する必要があります。

また、クレプトマニアの方が目指すのは減刑だけではありません。根本的な解決のためには治療が必要です。そのためには専門的な医療機関の受診や、ご家族の方の支援が必要になることを理解しておきましょう。

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弁護士登録後、地方で一般民事・家事、刑事事件を中心に様々な案件を手掛ける。次第に司法アクセスの改善に課題を感じ、2020年に当社に入社。現在インハウスローヤーとして多方面から事業サポートを行う。
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本記事はベンナビ刑事事件(旧:刑事事件弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビ刑事事件(旧:刑事事件弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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