現行犯逮捕とは?成立する3つの要件と逮捕後の流れ・早期釈放のためにすべきこと
ご家族や自身が突然現行犯逮捕され、頭が真っ白になっている方も多いのではないでしょうか。
現行犯逮捕とは、裁判官の逮捕状がなくても、警察官だけでなく一般人でもその場でおこなえる逮捕です。
目の前で犯行があった、あるいは犯行直後という状況が犯人である明らかな証拠とみなされるため、令状なしでも逮捕が認められます。
この記事では、現行犯逮捕が成立する3つの要件や逮捕後の流れ、私人逮捕の注意点、そして早期釈放のために今すべきことをわかりやすく解説します。
現行犯逮捕とは|裁判官の逮捕状なしで警察官だけでなく一般人にもできる逮捕のこと
現行犯逮捕とは、裁判官の発付する逮捕状なしで、警察官だけでなく一般人でもその場でおこなえる逮捕です。
目の前で罪を犯している、または犯し終えた直後であれば、誤認逮捕のおそれが極めて低いと考えられます。
証拠も明白で緊急に身柄を確保する必要性が高いため、令状の手続きが省かれます。
現行犯人にあたるのは、まさに万引きをしている最中や路上で暴行を加えている現場を取り押さえるケースなどです。
準現行犯人にあたるのは、犯行直後に「泥棒!」と呼ばれて逃げている人物や、返り血のついた服で凶器を持つ人物を確保するケースです。
現行犯逮捕が認められるのは、犯行と逮捕のあいだに時間的・場所的な近さがある場合に限られます。
なお、一般人が逮捕(私人逮捕)したときは、直ちに警察官などへ身柄を引き渡す義務があります。
現行犯逮捕が可能とされる3つの要件
現行犯逮捕は、どんな状況でも無条件に許されるわけではありません。
適法な逮捕として認められるには、大きく3つの要件を満たす必要があります。
ここでは、誰が逮捕できるのか・どのタイミングなら逮捕できるのか・軽い罪でも逮捕できるのかという視点で順に見ていきましょう。
①現行犯逮捕をする人は警察以外でもよい
現行犯逮捕は、警察官や検察官だけでなく、その場に居合わせた一般人でもおこなえます。
刑事訴訟法213条では、現行犯人は何人でも、逮捕状なしで逮捕できると定められています。
第二百十三条 現行犯人は、何人でも、逮捕状なくしてこれを逮捕することができる。
引用元:刑事訴訟法213条|e-Gov
店員が万引き犯を取り押さえる、駅で乗客が痴漢を捕まえる、といった場面が代表例です。
一般人がおこなう現行犯逮捕は、「私人逮捕」とも呼ばれます。
ただし、権限があるからといって無理に取り押さえる必要はありません。
犯人の特徴や逃走車両のナンバーを控え、110番するだけでも十分に有効です。
②犯人が犯行に及んでいる・犯行直後である場合
2つ目の要件は、犯人が犯行に及んでいる最中もしくは実行し終えた直後であることです。
刑事訴訟法212条1項・2項は、以下の通り規定しています。
第二百十二条 現に罪を行い、又は現に罪を行い終つた者を現行犯人とする。
② 左の各号の一にあたる者が、罪を行い終つてから間がないと明らかに認められるときは、これを現行犯人とみなす。
一 犯人として追呼されているとき。
二 贓物又は明らかに犯罪の用に供したと思われる兇器その他の物を所持しているとき。
三 身体又は被服に犯罪の顕著な証跡があるとき。
四 誰何されて逃走しようとするとき。
引用元:刑事訴訟法第212条|e-Gov
リアルタイムに犯行中でなくとも、犯行直後だと明らかに認められる場合は準現行犯人として逮捕できます(212条2項)。
たとえば、犯人として追いかけられている・盗品や凶器を持っている・服に犯行の痕跡があるといったケースです。
時間が経ちすぎて犯行との結びつきが薄れると、現行犯逮捕は認められません。
犯行から離れたタイミングでは、通常逮捕など別の手続きが必要になります。
③軽微な犯罪は住所や氏名が不明で逃亡の恐れがある場合のみ逮捕できる
3つ目の要件は、軽微な犯罪に限った特別ルールです。
30万円以下の罰金・拘留・科料にあたる罪では、住所や氏名が不明、または逃亡のおそれがある場合のみ現行犯逮捕できます。
刑事訴訟法217条が、軽い罪での安易な逮捕に歯止めをかけているためです。
身元がハッキリして逃げるおそれもなければ、その場で逮捕する必要性は低いと判断されます。
軽微な犯罪にあたるのは、過失傷害罪や軽犯罪法違反などです。
一方、万引き(窃盗罪)や痴漢(迷惑防止条例違反や不同意わいせつ罪)は、軽微な犯罪にあたりません。
「身分証を見せれば必ず帰してもらえる」という話は誤解です。
万引きや痴漢では、氏名や住所を伝えても現行犯逮捕される場合があります。
【重要】現行犯逮捕は犯罪の証拠がなくても可能
現行犯逮捕では、裁判官の逮捕状や事前の捜査による証拠は不要です。
犯行の最中や直後という状況そのものが犯行の証拠であり、誤認逮捕のおそれが低いとみなされるためです。
なお、万引きなどの現場で取り押さえる現行犯だけでなく、犯行直後に返り血を浴びている、あるいは凶器を持って逃走している人物を確保する準現行犯も証拠がなくても現行犯逮捕できます。
証拠が揃うまで逮捕されないというのは後日逮捕(通常逮捕)の話であり、現行犯逮捕においては、その場の状況こそが逮捕に至る最大の根拠となります。
現行犯逮捕後は速やかに司法警察職員等へ身柄を引き渡さなければならない
一般人が現行犯逮捕をしたら、直ちに警察官などへ犯人の身柄を引き渡す必要があります。
刑事訴訟法214条では、私人による逮捕後の引き渡しを義務づけています。
第二百十四条 検察官、検察事務官及び司法警察職員以外の者は、現行犯人を逮捕したときは、直ちにこれを地方検察庁若しくは区検察庁の検察官又は司法警察職員に引き渡さなければならない。
第二百十五条 司法巡査は、現行犯人を受け取つたときは、速やかにこれを司法警察員に引致しなければならない。
② 司法巡査は、犯人を受け取つた場合には、逮捕者の氏名、住居及び逮捕の事由を聴き取らなければならない。必要があるときは、逮捕者に対しともに官公署に行くことを求めることができる。
引き渡しまでに長い時間がかかると、逮捕した側が逮捕・監禁罪を疑われるおそれがあるため注意が必要です。
取り押さえる際に必要以上の暴行を加えれば、暴行罪や傷害罪に問われる可能性もあります。
「今回は見逃すから示談金を払え」と迫れば、恐喝罪に問われる可能性も出てきます。
犯人を確保したらまず110番をし、むやみに拘束や説教を続けずに警察の到着を待つのが安全です。
現行犯逮捕とその他逮捕方法との主な違い
逮捕には、現行犯逮捕・通常逮捕・緊急逮捕の3種類があります。
それぞれ、誰が・どのタイミングで・どんな要件で逮捕できるかが異なります。
現行犯逮捕と混同しやすい準現行犯逮捕も含め、違いを整理していきましょう。
現行犯逮捕と準現行犯逮捕の違い
準現行犯逮捕と現行犯逮捕の違いは、犯行そのものを目撃したかどうかです。
現行犯逮捕(刑事訴訟法212条1項)は、犯行の最中や直後を実際に現認したうえでおこないます。
一方の準現行犯逮捕(212条2項)は、犯行を直接見ていなくても犯行直後だと明らかに認められる人物を対象とします。
判断の材料になるのは、犯人として追いかけられている・盗品や凶器を持っている・服に犯行の痕跡があるといった状況です。
第二百十二条 現に罪を行い、又は現に罪を行い終つた者を現行犯人とする。
② 左の各号の一にあたる者が、罪を行い終つてから間がないと明らかに認められるときは、これを現行犯人とみなす。
一 犯人として追呼されているとき。
二 贓物又は明らかに犯罪の用に供したと思われる兇器その他の物を所持しているとき。
三 身体又は被服に犯罪の顕著な証跡があるとき。
四 誰何されて逃走しようとするとき。
引用元:刑事訴訟法第212条|e-Gov
たとえば、女性の悲鳴を聞いて駆けつけたら男が逃げていたので取り押さえたというケースが挙げられます。
被害現場に駆け付けた警察官が、凶器を持った血まみれの人物を確保した、というケースも準現行犯逮捕にあたります。
なお、どちらも一般人を含む何人でも逮捕できる点は共通です。
通常逮捕と現行犯逮捕の違い
通常逮捕と現行犯逮捕の大きな違いは、逮捕状が必要かどうかです。
通常逮捕は、裁判官が発付した逮捕状にもとづいておこなう一般的な逮捕です。
犯人を特定する証拠を捜査で積み上げ、裁判官の審査を経てはじめて逮捕状が出ます。
一方の現行犯逮捕は、令状なしでその場でおこなうことが可能です。
逮捕できる人も、通常逮捕は警察官や検察官などに限られる一方、現行犯逮捕は一般人でも可能です。
たとえば空き巣事件では、被害届を受けた警察が捜査を進めて少しずつ犯人を絞り込みます。
証拠から容疑が固まった段階で逮捕状を請求し、後日犯人の自宅などで逮捕する流れです。
現行犯逮捕はその場の状況を根拠に犯行直後を押さえる一方、通常逮捕は積み上げた証拠を前提に後日逮捕をします。
緊急逮捕と現行犯逮捕の違い
緊急逮捕と現行犯逮捕の違いは、対象となる罪の重さと逮捕できる人にあります。
緊急逮捕とは、重い罪について逮捕状を待つ余裕がないほど急を要する場合に令状なしで先に逮捕する手続きです。
緊急逮捕が認められるには、次の3つを全て満たす必要があります。
- 死刑・無期・長期3年以上の拘禁刑にあたる罪を犯したことを疑う十分な理由がある
- 逃亡や証拠隠滅のおそれが十分にある場合(逮捕の必要性)
- 逮捕状を待てないほど緊急性が高い場合
逮捕後すぐに逮捕状を請求し、認められなければ直ちに釈放しなければなりません。
一般人でもおこなえる現行犯逮捕と違い、緊急逮捕できるのは警察官や検察官などです。
犯行を直接見ていなくても逮捕できる点も、現行犯逮捕との大きな違いです。
逮捕状も現行犯逮捕では不要ですが、緊急逮捕では逮捕後に請求が必要です。
身近で起こり得る現行犯逮捕5つ
現行犯逮捕は決して遠い世界の話ではなく、自分が当事者になる場合も目撃者となる場合もあり得ます。
ここでは、身近で起こり得る現行犯逮捕のパターンを5つ紹介します。
①万引き
万引き(窃盗罪)は、現行犯逮捕が特に多い犯罪のひとつです。
店内で商品を盗む行為は、店員や警備員の目の前で完結しやすいためです。
防犯カメラの映像とあわせて、犯行が明らかになりやすいのも特徴です。
万引きが発覚するケースは、商品を持って店を出た直後に呼び止められてバックヤードで警察の到着を待つ流れが典型例です。
テレビ番組で見かける店長と犯人の話し合いは、警察へ引き渡す前の場面にあたります。
万引きは軽微な犯罪にあたらないため、氏名や住所を伝えても逮捕される場合があります。
「万引きをした金額は少額だから大丈夫だろう」という油断は禁物です。
②性犯罪
痴漢や盗撮などの性犯罪も、現行犯逮捕が多い分野です。
映像や第三者の目撃がなくても、被害者の供述と状況の整合性が重視されます。
被害者による「同意がなかった」という証言が、逮捕や勾留の大きな根拠になり得ます。
たとえば、電車内で「この人痴漢です」と声を上げられ、その場で取り押さえられるケースが代表例です。
法改正などを経て、悪質な痴漢は不同意わいせつ罪、盗撮は撮影罪(性的姿態撮影等処罰法)として扱われるケースがあります。
被害者の証言だけでも捜査は進むため、身に覚えがない場合ほど早い段階で弁護士に相談することが大切です。
③暴行・傷害
暴行罪や傷害罪も、その場で現行犯逮捕されやすい犯罪です。
目に見える大きなけががなくても、周囲の状況証拠や攻撃的な接触があれば成立するためです。
飲酒の場でのトラブルなど、感情的な衝突から発展するケースが目立ちます。
酔ったうえでの喧嘩を店員や周囲の人が通報し、警察が駆けつけて逮捕、という流れが典型例です。
被害届が出される前でも、警察が現場の状況から動く場合があります。
「相手も悪い」という言い分があってもその場での激しい反論は控え、冷静に弁護士へ相談する準備を整えるのが得策です。
④ストーカー規制法違反
ストーカー規制法違反も、現行犯逮捕につながる場合があります。
たとえ完璧な録音や映像がなくても、被害者の通報履歴やメモの積み重ねから継続性・執拗性が認められる場合があります。
主に、つきまといや待ち伏せの現場を警察に押さえられ、その場で逮捕されるケースなどが代表的です。
ストーカー規制法違反では被害者の身の安全確保が最優先されるため、警告や禁止命令に反した行為が逮捕の引き金になる場合もあります。
「好意のつもりだった」という認識のズレが事態を深刻にするおそれがあるため、相手への執拗な連絡や接触を続ける前に専門家へ相談するのが安全です。
⑤飲酒運転・無免許運転
飲酒運転や無免許運転も、現行犯逮捕されやすい交通違反のひとつです。
飲酒運転・無免許運転は、主に検問や職務質問で直接違反とみなされます。
検問で呼気検査を受け、基準値を超えて酒気帯び運転として逮捕されるケースが典型例です。
酒気帯びの数値や免許の有無は客観的な証拠として押さえられるため、言い逃れはほぼ困難です。
免許証を提示できず、無免許運転が発覚してその場で逮捕されるケースもあります。
交通違反であっても、悪質なものは逮捕・勾留に至るため、「少しだけだから大丈夫」という楽観視は捨てましょう。
現行犯逮捕された後にすべき対処法・注意点
現行犯逮捕は突然その場で身柄を拘束されるため、頭が真っ白になりがちです。
しかし、逮捕直後の受け答えひとつで起訴・不起訴の判断が大きく変わります。
ここでは、現行犯逮捕された後にすべき対処法・注意点を紹介します。
①慌てずに自身のアリバイを整理する
逮捕直後は、慌てて弁解を始めずにまずは自分のアリバイを整理しましょう。
日時・場所・当日の行動・通信記録といった事実を、落ち着いて思い出すことが後の防御につながります。
勢いで口にした一言が、あとで不利な材料になるおそれもあるため注意が必要です。
取り調べは長時間に及ぶケースもありますが、焦らずに「弁護士と相談してから回答します」と意思表示する方法が有効です。
被疑者には黙秘権があるため、全ての質問に答える義務はなく、確実な事実だけを冷静に伝える姿勢で問題ありません。
黙秘権とは、刑事事件の取り調べや裁判において、自己に不利益な供述や言いたくないことの供述を強制されない権利です。
不利な状況に陥りそうな場面では無理に答えずに、弁護士の到着を待ちましょう。
②「多分」といった曖昧な表現を使わない
取り調べでは、「多分」「記憶が曖昧」といった不確かな表現を避けてください。
曖昧な言い方は、嘘をついている・ごまかしていると受け取られる材料になりやすいからです。
供述に一貫性がないと、それだけで信用を下げてしまう可能性もあるため注意が必要です。
もし身に覚えがないなら、「その事実は覚えていません」とはっきり伝えてください。
署名・押印を求められても、内容をしっかり読み、納得できるまで慎重に対応しましょう。
「何もしていないから大丈夫」と油断せず、供述を始める前に弁護士の助言を受け、正しい手順で無実を主張することが重要です。
③供述調書の署名・押印は慎重におこなう
警察が作成する供述調書への署名・押印は、慎重におこなってください。
一度認めた調書は、あとからその調書自体の訂正を求めることはできず、内容を覆すことが非常に困難だからです。
署名・押印には、書かれた内容を全て認めたという重い意味があります。
もし読み上げられた内容にニュアンスの違いや記憶と異なる記述があれば、遠慮なく訂正を求めましょう。
流れで署名してしまうと、後の裁判で不利な状況に陥るリスクがあるので注意が必要です。
もし調書に納得できない場合は、署名そのものを拒否することも可能です。
調書は裁判でも判断を左右する重要な証拠なので、内容を一字一句確認し、疑問があれば弁護士に相談してから対応しましょう。
現行犯逮捕されたら弁護士へ依頼すべき主な理由
現行犯逮捕のあとは、早期の身柄釈放と前科の回避を目指して、一刻も早い弁護士の介入が欠かせません。
現行犯は証拠が明白とみなされ、そのまま最大23日間におよぶ身柄拘束(逮捕・勾留)に直結しやすいためです。
孤独な取り調べの中で、不利な証拠を自ら作ってしまうリスクも高まります。
勾留の阻止では、弁護士が「逃亡・証拠隠滅のおそれはない」と早期に働きかけ、長期の拘束を避けて社会復帰を早めてくれます。
示談交渉では、不起訴(起訴猶予)につなげるために本人が接触できない被害者に対して弁護士が謝罪と賠償を進めることが可能です。
取り調べ対応では、誘導や不正確な調書を防ぎ、黙秘権の使い方まで直接アドバイスしてくれます。
現行犯逮捕は、初動の数時間が結果を大きく左右します。
早く弁護士という味方を確保することが、あなたの不利益を最小限に抑えるための近道です。
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現行犯逮捕後に元の生活へ早く戻れるかどうかは、いかにスピーディーに初動をおこなうかが重要です。
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現行犯逮捕後に弁護士へ相談して解決に至った3つの事例
弁護士の早期介入は、釈放や不起訴といった結果に直結します。
現行犯逮捕のあとに弁護士へ相談し、解決に至った3つの事例を紹介します。
盗撮罪で現行犯逮捕されたが、不起訴処分を獲得したケース
公共の場所で小型カメラを使って盗撮して現行犯逮捕された40代男性が、不起訴処分を獲得した事例です。
逮捕直後に当番弁護士が接見し、捜査への協力方針を早く固めたことが結果につながりました。
本人は余罪を否定していましたが、スマホやパソコンに写真が残る状況から、弁護士は余罪も認めて協力する方針を助言。
身柄拘束の必要はないと訴えた結果、勾留されずに釈放されました。
被害者が未成年だったため、両親と面談して謝罪し、示談が成立して被害届が取り下げられました。
不起訴が相当だとする意見書を検察官に提出し、最終的に不起訴処分となりました。
弁護士による早期の方針決定と示談が、前科の回避につながった事例です。
盗撮によって現行犯逮捕されたが逮捕翌日に釈放・不起訴処分を獲得したケース
盗撮で現行犯逮捕された40代男性が、逮捕の翌日に釈放されて不起訴処分を獲得した事例です。
妻からの連絡を受けた弁護士が勾留中の本人のもとへすぐ接見に向かったことが、早期解決の起点になりました。
弁護士は警察から被害者の連絡先を聞き、その日のうちに示談を締結。
示談成立を受けて、本人は翌日には釈放されました。
会社が不利益な処分をしないように弁護士が会社側とも協議し、社会復帰までフォローしました。
最終的な処分も不起訴となり、日常生活への影響を最小限に抑えられました。
スピードを重視した初動が、結果を大きく左右した事例です。
痴漢の疑いで現行犯逮捕されたが、勾留請求が却下されて処分保留となったケース
電車内で痴漢を疑われ、迷惑防止条例違反として現行犯逮捕された10代男性が、処分保留となった事例です。
私選弁護人が選任後すぐに動き、勾留を防いだことが結果を左右しました。
弁護士は検察庁で接見して徹底的に争う方針を確認し、同日夜には警察署で本人と接見。
逃走せず、被害者と同じ電車に乗らないと誓約する書面を用意しました。
裁判官へ勾留しないよう求める意見書を提出して面会して釈放を求めた結果、勾留請求は却下されました。
釈放後も在宅で捜査は続きましたが、最終的に処分保留として事件は終了。
弁護士による初動のスピードと明確な方針が、身柄拘束を防いだ事例です。
現行犯逮捕に関してよくある質問
現行犯逮捕について、多くの人が抱きやすい疑問をまとめました。
逮捕や証拠、会社への影響など、気になるポイントを一問一答で解説します。
Q1.被害者の証言だけで逮捕されるの?
証言だけで逮捕するのは、簡単ではありません。
ただし、診断書などの客観的な裏付けや証言に合理性があれば、逮捕の相当な理由になり得ます。
一般的には、痴漢や性犯罪では被害者の供述が重視される傾向です。
身に覚えがない場合は、早めに弁護士へ相談し、一貫した対応を取ることが大切です。
なお、嘘の証言をした側は虚偽告訴罪に問われる可能性がある点には注意しましょう。
Q2.防犯カメラがなければ逮捕は無理なの?
防犯カメラは証拠のひとつに過ぎず、映像がなくても、供述や状況証拠を組み合わせて逮捕に至る場合があります。密室での事件などは、映像がないケースも珍しくありません。
映像がない事件でも、複数の証拠を積み上げて立証を進めることが可能です。
「防犯カメラに映っていないから大丈夫」という考えは、リスクを見誤る原因になるので注意しましょう。
Q3.もしLINEを消されたらどうなるの?
LINEのやり取りは有力な証拠ですが、全てではありません。
消去されると立証は難しくなりますが、ほかの証拠でカバーできる場合もあります。
トラブルの記録は、事前にスクリーンショットで残しておくのが安全です。
LINEが消えたあとでも、通信会社の記録や第三者の証言が手がかりになる場合があります。
たとえ証拠がひとつ失われたとしても、立証をあきらめる必要はありません。
Q4.誤認逮捕されたら会社にバレる?
長期の身柄拘束が続くと、欠勤を通じて会社に知られるリスクが高まります。
現行犯逮捕では、最大23日間の拘束に至るケースもあります。
誤認逮捕であっても、拘束が長引けば会社側の判断に影響しかねないので注意が必要です。
早い段階で弁護士に介入してもらい、会社への対応を相談して早期釈放を目指すことが重要です。
Q5.不起訴でも逮捕歴は消せるの?
不起訴になっても、逮捕された事実(前歴)は消せません。
嫌疑なしで不起訴になっても、捜査機関の記録には残ります。
ただし、前歴が日常生活に与える影響は非常に限定的です。
就職や結婚などで、前歴が直接知られる場面は多くありません。
前歴が主に問題となるタイミングは、将来また別の事件を起こして判断材料にされる場合です。
まとめ|現行犯逮捕された場合は速やかに弁護士の力を借りよう
現行犯逮捕は、裁判官の逮捕状なしで一般人でもおこなえる逮捕です。
現行犯逮捕をすると、犯行の最中や直後という状況そのものが証拠とみなされ、その場で身柄を確保されます。
一方で、証拠が明白とされる分、そのまま長期の勾留につながりやすいのも現実です。
初動の数時間で、起訴・不起訴や早期釈放の可能性が大きく変わります。
弁護士を通じた早期の接見や示談交渉が、前科の回避と日常生活への影響を抑える近道になります。
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