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暴行罪とは|成立する構成要件と傷害罪との違い
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暴行罪とは|成立する構成要件と傷害罪との違い

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事
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暴行罪と聞くと、殴る蹴るなどの乱暴なイメージを想像してしまいますが、法律において、暴行は必ずしもそのような場面だけではなく、実に様々なケースが暴行罪に当てはまります。暴行罪は、人に対し暴行を加えた場合で、相手が傷害を負わなかったときに成立する罪です。相手が傷害を負ってしまった場合は「傷害罪」に当てはまります。
 

刑法208条
暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。

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 【目次】
暴行罪の構成要件
暴行の定義
どんなことが暴行にあたるか?

暴行罪の構成要件

暴行罪の構成要件は、加害者が「人の身体に対し不法に有形力を行使する」と暴行罪が成立します。 暴行とは、他人の身体に対する不法な「有形力を行使する」ことと定義されていますが「有形力を行使する」という言葉にいまいちピンとこないのではないでしょうか? 暴行罪でいう「有形力の行使」とは、例えば、直接的に人を殴るとか蹴ると言った直接的な暴力を用いる時に適用されます。

有形力の反対で、無形力と呼ばれるものは病菌・光・熱・電気・臭気・音波などがあり、無形力の行使による被害は、基本的には暴行罪として認められず、それにより、傷害を負った場合に傷害罪として認められます。ただし、過去には、部屋で日本刀を振り回した、部屋の中で太鼓を連打したといった場合などは障害を負っていなくても、暴行罪として認められたケースもあります。
 

暴行の定義

刑法において、暴力の定義は4種類に分類されています。
 
1. 最広義=有形力が不法に行使されるすべての場合を含み、その対象は人に対するもの、物に対するもの、そのいずれであるかを問わない。
2. 広義=人に対する不法な有形力の行使を指称するが、物に対する有形力でも、人に対する強度の物理的影響を与えうるもの(間接暴力)であればこれに含まれる。
3. 狭義=不法な有形力が人の身体に対して加えられた場合を指し、本罪の暴行はこれに当たる
4. 最狭義=人の反抗を抑圧し、または著しく困難にする程度に強度に不法な有形力の行使をいう。


暴行罪において、暴行とは、3. の狭義を指します。
 

どんなことが暴行にあたるか?

極端な例でいうと、お笑い芸人が相方の頭をたたくことも「有形力の行使」にあたりますが、ただ犯罪が成立するためには、 1.構成要件、2.違法性、3.責任という3つの要件を満たさなければいけません。 仮に構成要件は満たしていても、この場合、正当業務行為といって、仕事内でのお互い同意を得た行動であるため、違法性はないということができるので、暴行罪には当てはまりません。

しかし、過去の事例では、水を相手にかけただけで暴行罪になったケースもあり、この暴行罪に当てはまるかというのはその因果関係なども考慮するため実にケースバイケースです。

 

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
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編集部

本記事は刑事事件弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※刑事事件弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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