娘が逮捕されてしまったら|早期解決・釈放のためにするべき5つこと
娘さんが逮捕されてしまった場合、まずは落ち着いて、警察への事実確認と、弁護士に相談をするのが賢明です。逮捕されてしまった場合、以下のことが考えられます。
- 10~20日勾留(法的な身柄拘束)される可能性がある
- 共犯などの場合、接見(面会)禁止処分が下され面会できない
- 前科前歴がある、または執行猶予中である場合、重い罰則が科される可能性がある
この記事では、以下の4点について解説します。
- 娘さんが逮捕された場合にあなたがすべきこと
- 弁護士に相談すべき理由・考えられる不利益
- 弁護士の呼び方・費用・選び方
- 逮捕後の流れ
逮捕から72時間以内の対応が 運命を左右します あなたの娘さんが逮捕・起訴された場合、次のようなリスクがあります。
逮捕後72時間の対応が、今後の流れを左右します。 お近くの弁護士を検索し、ご相談ください。 |
娘が逮捕された場合にすべきこと
娘さんが逮捕されてしまった場合に、まずあなたがすべきことはこちらです。
- 警察署で可能な範囲の事実確認
- 弁護士に相談する
- 学校や職場への連絡
- 勾留決定後に娘さんと接見
- 被害者と示談
細かく解説します。
1:警察で事実確認をする
まずは、警察署で次のことを確認しましょう。
- どういう容疑なのか
- どういう事件なのか
- 被害者は誰なのか
- 今後の処分はどうなるのか
これらを確認しておけば、弁護士に相談する際もスムーズです。
2:弁護士に相談する
弁護士に相談することで以下の弁護活動を行ってくれます。
- 娘さんとの接見・事実確認・取調べについての助言
- 長期の身柄拘束からの解放
- 被害者との示談
- 実刑の回避
『ベンナビ刑事事件(旧:刑事事件弁護士ナビ)』なら、刑事事件を扱った実績のある弁護士を掲載しています。無料相談を受けつけている弁護士事務所もありますし、通話料は無料です。まずはお電話ください。
【関連記事】弁護士に無料法律相談できるおすすめ相談窓口|24時間・電話相談OK
3:学校や職場へ連絡をする
職場の場合、基本的に警察から連絡がくることはありません。可能であれば、まずは数日間有休を取るのがよいかもしれません。その後は弁護士に相談してみましょう。
学校には連絡がいく可能性が高いので、一旦はお休みをいただき、後日、弁護士から適切な説明をしてもらいましょう。
【勾留期間についてはこちら】
勾留とは|勾留される要件と早期に身柄を釈放してもらうための対処法
4:娘さんと接見する
逮捕後から勾留決定までの72時間、接見可能なのは弁護士だけです。家族が接見できるようになるのは、最短でも72時間後になります。
勾留が決定されてしまった場合、娘さんは事件を担当している警察署の留置場に勾留されます。
接見では、差し入れをすることも可能ですので、現金、衣類、雑誌、手紙などを持参するとよいでしょう。
【接見禁止とは?】
接見禁止の理由と、接見禁止でも面会をするための方法
5:被害者と示談する
娘さんが犯罪事実をおおむね認め、かつ、被害者がいる場合は、示談をした方がよいでしょう。
被害者との間での示談成立は、当事者間で一応の事件の解決が図られたと判断され、その後の刑事処分に有利に働く可能性が高まるからです。
また、示談は弁護士に依頼するケースが多いです。
示談はあなたが直接行っても問題はありませんが、被害者が示談に応じない、法的に適切な示談内容とならない場合などもあり得るからです。
【示談についてはこちら】
【刑事事件】事件別の示談金相場一覧と示談交渉のポイント
逮捕された場合の弁護士の呼び方
逮捕された場合に、あなたが呼べる弁護士は以下の2種類です。
呼べる弁護士 |
説明 |
呼び方 |
当番弁護士 |
逮捕から起訴までに1度だけ無料で呼べる弁護士 |
事件が起きた地域の弁護士会へ電話して呼んでもらう |
私選弁護人 |
あなたが自由に選べる弁護士 |
知り合いに紹介してもらう、インターネットで探す |
刑事事件では、国が費用を負担してくれる国選弁護人もいます。しかし、選任されるタイミングが遅く、ご自身で選ぶことはできないなどのデメリットがあります。
ここでは、あなたが呼べる当番弁護士と私選弁護人の呼び方について解説します。各弁護士について詳しく知りたい方は関連記事をご覧ください。
【関連記事】
▶国が弁護士費用を負担する国選弁護人にはデメリットも多い
▶無料で簡単に呼べる当番弁護士は逮捕で困った被疑者の味方
弁護士会に電話して当番弁護士を呼ぶ
当番弁護士は、事件が起きた地域の弁護士会に電話することで派遣してもらえます。
上記にあてはまる方は、当番弁護士をとりあえず呼んでみて、今後の方針を決めるとよいでしょう。当番弁護士は初回の接見が無料ですので、金銭面での心配もありません。
【こちらの記事も読まれています】
無料で簡単に呼べる当番弁護士は逮捕で困った被疑者の味方
インターネットで探す
私選弁護人は、インターネットでの検索などで、手早く、手軽に探すことができます。私選弁護人には、弁護活動の制限がありません。あらゆる弁護活動を責任持って行ってくれるでしょう。
『ベンナビ刑事事件(旧:刑事事件弁護士ナビ)』なら、地域や事件別で弁護士を探すことが可能です。通話料は無料ですので、まずはご相談ください。
娘が逮捕された場合の弁護士費用相場
刑事事件の弁護士費用は、60~100万円が相場といわれています。ただし、各弁護士事務所によって料金設定が異なりますので、相談する際は確認しましょう。
弁護士費用でかかる相談料や着手金も、無料相談や着手金が0円といった弁護士事務所もあります。
当サイトからでも、相談料無料や着手金0円といった弁護士を探すことが可能です。通話料も無料ですのでぜひご活用ください。
【弁護士費用の内訳を知りたい方はこちら】
刑事事件の弁護士費用相場|良い弁護士に出会う3つの方法
よい弁護士を見極めるポイント
よい弁護士を見極めるポイントは、『実績』と『相性』です。『不起訴〇件』などの具体的な実績がある弁護士を選びましょう。
また、『相性がよい』といった点も欠かせません。さまざまな点を総合的に判断し、あなたにあった弁護士を選んでくださいね。
逮捕後の流れ
逮捕後の流れはこちらです。
娘さんが未成年者の場合、勾留までは成人と同様の手続きですが、その後家庭裁判所に送致されます。
いずれにしても逮捕から起訴されるまで拘束される可能性のある期間は13~23日です。
詳しくは関連記事をご覧ください。
【関連記事】
▶刑事事件の流れ|重要な48時間・72時間・23日以内の対応
▶少年事件での事件後の流れと解決へ向けた5つの弁護方法
まとめ
女性が逮捕されるケースは、実際に罪を犯したケースから、友人・恋人の犯罪行為に巻き込まれたケース、犯罪行為と知っていて加担した場合や、脅迫された場合など、あらゆることが考えられます。
たとえ冤罪であっても、厳しい取調べに心が折れて、やってもいない罪を自白してしまったり、捜査官の誘導に応じて不利な供述をしてしまったりするかもしれません。
警察官や検察官は刑事手続きのプロです。逮捕されてしまった場合、娘さんだけが法律の素人であり、丸腰の状態となってしまいます。
共犯だった場合などは、接見禁止処分が下さる可能性があります。そうなると、家族との接見、差し入れは制限されます。
弁護士に依頼することで、差し入れを届けてもらえますので、間接的であっても、諦めずに娘さんを励ましてあげてください。
また、再犯率が高いことが指摘されている万引きや覚せい剤の場合は、身柄が解放された後の治療も重要です。弁護士は、あなたと娘さんの味方です。まずはご相談ください。
東京都では、都内在住で非行をしてしまう人やその家族等を対象に電話相談を受け付けています。匿名相談も可能ですので、「子どもにどのように接すればいいのかわからない」「子どもの再非行を防止したい」などの不安や悩みを抱えている方はぜひご相談ください。
受付時間:火曜から土曜(祝日を除く)午前9~午後5時まで
【初回相談料1時間1.1万円(逮捕されている場合等は無料)|弁護士直通TEL|夜間・休日◎】無罪を獲得した実績◎早期の身柄釈放を第一に!性犯罪/痴漢・盗撮/暴行傷害事件など元検事の弁護士に相談が◎今何をすべきか明確にご提示します
事務所詳細を見る【迅速対応・秘密厳守】ご自身/ご家族が加害者ならご連絡を◆周りに知られる前に解決したい/早めに話し合って解決したい方◆実名報道・解雇・前科を一緒に回避しましょう【弁護士と直接話せる】【関東エリア対応◎】
事務所詳細を見る【立川駅近く】不同意わいせつ・盗撮・暴行・窃盗・万引き等で警察の取り調べを受けた方・捜査されている方へ|元検事率いる刑事弁護チームが迅速サポート!今後の人生を守るため、すぐにご連絡を【バレずに解決】
事務所詳細を見る当サイトでは、有料登録弁護士を優先的に表示しています。また、以下の条件も加味して並び順を決定しています。
・検索時に指定された都道府県に所在するかや事件対応を行っている事務所かどうか
・当サイト経由の問合せ量の多寡
逮捕された場合の対処法に関する新着コラム
-
これから拘置所での生活が控えている方々にとって、不安や疑問は尽きないでしょう。本記事では拘置所でのスマートフォンや携帯電話の取り扱いについて詳しく解...
-
本記事では、誤認逮捕の被害者が利用できる補償・賠償制度について解説します。 誤認逮捕されてしまった方や、罪を犯していないのに警察から疑われている方...
-
痴漢・万引き・盗撮・横領など、やってもいないのに犯人だと疑われてしまうケースは少なからず存在します。 どうすれば疑いを晴らせるのか悩んでいる方もい...
-
もしも自分や家族が刑事告訴され、警察から連絡があったら、逮捕後の流れや、各段階でやるべきことを確認しておく必要があります。本記事を参考に、早めに弁護...
-
保釈は、刑事裁判の公判を待つ勾留中の被告人が、保釈金を納付して刑事裁判までの間、一時的に身柄を解放させる制度です。ここでは釈放との違いや保釈金の相場...
-
覚せい剤事件で逮捕されると覚せい剤取締法で厳しく罰せられるが、弁護士に早期に依頼すれば早期釈放や減刑を受けられる可能性があります。本記事では、弁護士...
-
DVは家庭内だけにとどまらない社会問題です。警察に通報されると逮捕される可能性があり、家族や仕事を失うことにもなりかねません。ここではDV通報で通報...
-
保釈支援協会は保釈金が準備できない場合に、立替制度や保釈保証書の発行を利用できる一般社団法人です。利用するにあたって、1~3%程度の手数料や保証料な...
-
この記事では、どのような転売行為が逮捕になり得るのか、具体的な違法行為の内容や例を交えながら解説します。すでに転売している人は、違法行為にならないよ...
-
罪を犯してしまった人は、逮捕や刑事罰などによって罰則を受けなくてはなりません。ただ、『犯罪を起こした=逮捕』ではないことは知っておいてください。軽微...
逮捕された場合の対処法に関する人気コラム
-
保釈は、刑事裁判の公判を待つ勾留中の被告人が、保釈金を納付して刑事裁判までの間、一時的に身柄を解放させる制度です。ここでは釈放との違いや保釈金の相場...
-
家族が逮捕されたら、学校や会社への対応や、被害者との示談交渉など、やるべきことがいくつか出てきます。留置場に拘束された本人をサポートするために、ご家...
-
未成年が逮捕された場合と成人が逮捕された場合とでは、その後の手続きが異なる部分があります。この記事では、未成年が逮捕された後の手続きの流れと対処法に...
-
逮捕とは、捜査機関や私人(一般人)が被疑者の逃亡や証拠隠滅を防ぐために一時的に身柄を強制的に拘束することを言います。逮捕された後の流れはどうなってい...
-
供述調書とは、刑事捜査において、被疑者や参考人の供述を記した供述証拠のことです。
-
再逮捕(さいたいほ)とは、既に逮捕され勾留状態にある人物を釈放直後、又は勾留中に再び逮捕をすることです。
-
黙秘権とは、刑事事件の捜査で行なわれる取り調べの際に自分にとって不利益な供述にならないために、終始沈黙し、陳述を拒むことができる権利です。黙秘権は刑...
-
取り調べとは、被疑者や参考人に出頭を求めて、事件に関する内容の事情を聴取することです。取り調べに強制力はありませんが、逮捕・勾留されている被疑者は退...
-
誤認逮捕とは、警察などの捜査機関が無実の人物を逮捕してしまうことです。
-
「拘置所に入れられた身内と面会したい。」身内が逮捕され、拘置所に入れられてしまうと誰しもが思うことです。例え刑事事件を起こして逮捕されてしまった人で...
逮捕された場合の対処法の関連コラム
-
保釈は、刑事裁判の公判を待つ勾留中の被告人が、保釈金を納付して刑事裁判までの間、一時的に身柄を解放させる制度です。ここでは釈放との違いや保釈金の相場...
-
妻が逮捕されてしまった場合、まずは弁護士に相談して、接見してもらい、状況を整理しましょう。この記事では、妻が逮捕されてしまった場合にあなたがすべきこ...
-
家族が突然逮捕されてしまったとき、いつ、どのようにすれば面会できるか知っているでしょうか?この記事では、逮捕・勾留後の被疑者と面会する際に押さえてお...
-
公務員が逮捕された場合、民間企業とは違った不利益があります。実名報道・その後の再就職が困難など、大きな影響が生じます。この記事では、公務員が逮捕され...
-
逮捕された家族と面会したいと考えていたところ、接見という言葉を知り、気になっている方もいるでしょう。この記事では、接見の意味や方法、弁護士への接見の...
-
この記事では、どのような転売行為が逮捕になり得るのか、具体的な違法行為の内容や例を交えながら解説します。すでに転売している人は、違法行為にならないよ...
-
この記事は、身に覚えがないのに警察から電話が来た人に向けて、その理由と対処法についてお伝えします。警察の用件や電話に出られなかったときの対応方法など...
-
覚せい剤事件で逮捕されると覚せい剤取締法で厳しく罰せられるが、弁護士に早期に依頼すれば早期釈放や減刑を受けられる可能性があります。本記事では、弁護士...
-
再逮捕(さいたいほ)とは、既に逮捕され勾留状態にある人物を釈放直後、又は勾留中に再び逮捕をすることです。
-
被疑者ノートとは、被疑者本人が取り調べの状況や内容を記録するためのノートです。違法や不当な取り調べを予防したり、今後の刑事弁護に利用できたりと、身を...
-
保釈支援協会は保釈金が準備できない場合に、立替制度や保釈保証書の発行を利用できる一般社団法人です。利用するにあたって、1~3%程度の手数料や保証料な...
-
供述調書とは、刑事捜査において、被疑者や参考人の供述を記した供述証拠のことです。
逮捕された場合の対処法コラム一覧へ戻る