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家族が露出で逮捕されたらやるべきこと|罰則や逮捕後の流れも解説
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家族が露出で逮捕されたらやるべきこと|罰則や逮捕後の流れも解説

弁護士法人浅野総合法律事務所
浅野 英之
監修記事
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この記事では、露出で逮捕される確率や、どのような刑事処分が下されるのか、法務省の犯罪白書のデータから解説します。

 

また、露出の逮捕事例、露出の罰則と定義、逮捕後の流れ、逮捕された場合のリスクと対処法なども解説します。

 

逮捕後72時間以内の対応が、今後の運命を左右します

ご家族が逮捕されてお困りなら、すぐに弁護士へご相談ください。すぐに対応することで、早期釈放や、会社にバレない可能性があります。

露出で逮捕された場合の対処法

ここでは、露出で逮捕された場合の対処法を解説します。

 

弁護士を呼ぶ

露出で逮捕された場合に、あらゆるリスクを回避したいのであれば、弁護士を呼ぶことをおすすめします。

 

弁護士に依頼することで、身柄拘束が続かないよう在宅事件に切り替えてもらえる可能性が高まったり、警察に事件を発表しないよう意見書を提出したりしてくれます。

 

また、被害者との示談を行ってくれた結果、起訴されなかったということもあり得ます。

 

逮捕後に呼べる弁護士

逮捕後に呼べる弁護士には、当番弁護士、私選弁護人がいます。私選弁護人は、費用の負担が必要ですが、あなたのご家族が自由に選ぶことができ、最後まで弁護活動を行ってくれます。

 

しかし、逮捕直後でどうしていいかわからない、とりあえず今後の方針を決めたい人は、まず当番弁護士を呼んでみてもよいでしょう。

 

当番弁護士は、1度きりの接見(面会)しか弁護活動できませんが、無料です。今後の流れや、取調べについての法的助言を受けることができ、今後の方針を相談できます。

 

また、当番弁護士は、ご家族が呼ぶことはもちろん、被疑者であっても警察署から呼ぶことができます。

 

 

当番弁護士の呼び方や、逮捕後に呼べる弁護士については、関連記事も併せてご覧ください。

 

【関連記事】

逮捕後に呼べる弁護士の種類と選ぶにあたってのポイント

無料で簡単に呼べる当番弁護士は逮捕で困った被疑者の味方

 

被害者と示談する

被害者と示談をすることも、刑事事件では非常に重要ですが、公然わいせつ罪は特定の人に対する犯罪ではなく、被害者は存在しません。

 

しかし、露出を目撃していた人には大きなショックを与えることがあり、事実上の被害者として、示談をしておくと有利な情状として考慮されることがあります。

 

ただし、示談に応じたくないという人もいますので、示談は弁護士を介して行うことが一般的です。

 

【関連記事】

刑事事件加害者の示談|示談をする3つのメリットと注意点

 

露出で問われる罪と罰則

陰部などを露出する行為は『公然わいせつ罪』に問われます。ここでは、公然わいせつ罪の罰則と定義を解説します。

 

公然わいせつ罪の罰則

公然わいせつ罪の罰則は、6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金または拘留もしくは科料です。

 

(公然わいせつ)

第百七十四条 公然とわいせつな行為をした者は、六月以下の懲役若しくは三十万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。

引用元:刑法 第174条

拘留は、1日以上30日未満刑事施設に拘置されること。科料は1,000円以上1万円未満の罰金のことです。

 

公然わいせつの定義

公然わいせつといわれて思いつくのは、多数が目撃できる場所で陰部などを露出する行為ではないでしょうか。公然わいせつの、『公然』と『わいせつ』には次のような定義があります。

 

公然

不特定または多数の人が認識することのできる状態(1957年5月22日最高裁判所判決)

わいせつ行為

徒らに性慾を興奮又は刺戟せしめ且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反するもの(1951年5月10日最高裁判所判例)

 

公然は、不特定または多数の人が認識することのできる状態とされており、路上はもちろん、車の中であっても問われる可能性があります。

 

実際、自宅のトイレで近隣に見えるように下半身を露出して逮捕されたケースもあります。

 

わいせつな行為は、芸術などとの線引きや定義が曖昧である点が指摘されていますが、性器の露出・性交・性交類似行為が該当します。

 

過去には、臀部の露出や、女性が下着姿になったことで逮捕された事例もあります。

 

また、これらは単に、過失で露出してしまっただけでは問われません。意図的に行ったケースが対象となるのです。

 

【関連記事】

わいせつとは|わいせつな行為に関わる7つの罪と対処法

 

露出で逮捕された場合の逮捕後の流れとリスク

ここでは、露出で逮捕された場合の逮捕後の流れと、逮捕のリスクについて解説します。

 

露出で逮捕された後の流れ

露出で逮捕された後の流れは、大まかに説明すると、一定期間留置場などに身柄を拘束され、起訴・不起訴が判断されます。

 

起訴されれば、刑事裁判が行われ、有罪・無罪が言い渡されます。

 

逮捕後72時間以内に行われること

逮捕後の流れとしては、まず警察署での取調べが48時間行われます。そして検察で勾留(法的な身柄拘束)の要否が24時間以内に判断されます。

 

前述したとおり、逮捕された被疑者の約80%が勾留されています。

 

【関連記事】

刑事事件の流れ|重要な48時間・72時間・23日以内の対応

勾留とは|勾留される要件と早期に身柄を釈放してもらうための対処法

 

勾留期間

勾留は、原則10日間。延長が認められればさらに10日間、最長で20日間行われます。勾留は、被疑者の身柄を相当期間にわたり法的に拘束する行為です。

 

被疑者には相当な不利益が生じるので、検察が裁判所の許可を経て行われます。検察はこの勾留満期までに、起訴・不起訴を判断します。

 

起訴されて刑事裁判が開かれると、起訴後勾留に移行します。

 

【関連記事】

勾留とは|勾留される要件と早期に身柄を釈放してもらうための対処法

 

公然わいせつ罪の刑事処分

2016年の犯罪白書によると、公然わいせつ罪の刑事処分は次のとおりです。

 

公然わいせつ

総数

公判請求

略式命令

不起訴

家庭裁判所送致

1,804

221

751

723

109

 

ご覧いただいたとおり、公然わいせつ罪の多くは、罰金刑(略式命令)か不起訴処分となっています。公判請求は通常裁判が行われます。家庭裁判所送致は、未成年者に該当します。

 

略式命令は、簡略化された裁判で、罰金刑に処されます。通常裁判に比べれば処理が迅速であるメリットがありますが、有罪判決と同じく、前科がつくことになります。

 

【関連記事】

起訴されると99.9%の確率で有罪|不起訴処分となる3つのポイント

略式起訴とは|概要と手続きの流れ・メリットなどを徹底解説

 

露出で逮捕された後のリスク

露出で逮捕された後のリスクは、長期間勾留される点です。勾留期間中は当然、仕事や学校へ向かうことはできません。

 

解雇されたり、退学処分が下されたりする可能性があり、生活への影響は避けられないでしょう。

 

略式命令の場合、罰金刑が科されますが、前科がつくことにもなります。

 

また、場合によっては実名報道されたり、インターネット上に実名が残ってしまったりするかもしれません。

 

露出で逮捕されることはあるのか?

人が目撃するような場所で、下半身などを露出するような行為は、当然『公然わいせつ罪』に問われ、逮捕される可能性があります。

 

ここでは、露出で逮捕される確率や逮捕されるケース、逮捕事例・後日逮捕の可能性などについて解説します。

 

露出で逮捕される確率

2016年の犯罪白書によると、2015年に『公然わいせつ罪』・『わいせつ物頒布罪』で逮捕された割合は、33.8%です。

 

そのうちの79.5%は勾留され、逮捕に引き続いてさらに身柄を拘束されています。

 

この割合から見ると、公然わいせつ罪に問われた被疑者のすべてが逮捕されているわけではないようです。

 

逮捕は、逃亡や証拠隠滅のおそれがある場合に行われます。比較的軽微な事件であれば、被疑者の身柄を拘束せずに、刑事手続きだけ進行する『在宅事件』となることが考えられます。

 

【参考】

法務省|犯罪白書 被疑者の逮捕と勾留

【関連記事】

家にいながら起訴される在宅起訴と状況による事件の解決方法

 

露出で逮捕されるケース

露出で逮捕されるケースは、目撃した通行人に取り押さえられたり、通報で駆けつけた警察官に取り押さえられたりする『現行犯逮捕』が一般的です。

 

露出で後日逮捕されるケース

多いケースではありませんが、警察官が逮捕令状を携えて被疑者の自宅などを訪ね、後日逮捕される『通常逮捕』が行われることもあります。

 

明らかな証拠があるのに否認した、あるいは、共犯者と共謀して証拠隠滅を謀ったというような場合です。

 

ストリップ劇場で、性器を露出したのに管理者と口裏を合わせた場合や、多数が目撃できる場所や方法で、性行為などを行い、録画した記録を消す恐れがある場合などが考えられます。

 

露出の逮捕事例

商業施設で露出して現行犯逮捕

神戸市内の商業施設で下半身を露出した男性が公然わいせつ罪の疑いで現行犯逮捕されました。男性は、店舗の店長の通報により、駆けつけた警察官によって逮捕されたということです。

 

【参考】

埼玉新聞|下半身露出、容疑で消防士逮捕…大型店舗内の雑貨店で「スリル求め」 客が気付き、店長が通報/川越署

 

下半身露出した男性を逮捕

アパートの駐車場で、会社から帰宅途中の女性に、下半身を露出したとして、男性が逮捕されました。事件は県警のホームページに女性が書き込んだことで発覚。

 

市内では、同様の事件が2015年以降約10件発生しているため、警察は関連を調べているそうです。

 

【参考】

サンケイスポーツ|下半身露出した疑い 群馬の彫刻家の男逮捕

 

まとめ

露出で逮捕される確率は33%と高くはありませんが、決して許される行為ではありませんし、どういった経緯でいつ何時、警察が訪ねてくるかもわかりません

 

ストレスから露出行為をしてしまう人もいるようですが、自力でやめることができないのであれば、依存症に対応しているクリニックなどで相談してみるのも方法の1つです。

 

クリニックを受診して、「露出がやめられない」といっただけで、逮捕されるということはありませんのでご安心ください。

 

「たかが露出」と考えても、実際に露出と遭遇した場合、恐怖を感じる人もいます。

 

露出で、仕事、お金、家族、名誉、社会的地位などを失ってしまう前に、やめる努力をしましょう

 

【関連記事】

刑事事件で弁護士に相談すべき人と相談するメリット

逮捕後に呼べる弁護士の種類と選ぶにあたってのポイント

身内が逮捕された後の相談先と相談前に心がけておくこと

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この記事の監修者
弁護士法人浅野総合法律事務所
浅野 英之 (第一東京弁護士会)
示談による早期釈放、不起訴の獲得が得意。示談金の相場をふまえた減額交渉を行うだけでなく、被害者の心情に配慮したソフトな交渉をこころがけている。

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編集部

本記事は刑事事件弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※刑事事件弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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