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淫行とは|逮捕された場合の罪の重さと解決への対処法
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淫行とは|逮捕された場合の罪の重さと解決への対処法

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事
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青少年との性行為・わいせつ行為などは、法律をはじめ淫行条例でも罰則が設けてあり、場合によっては逮捕されることもあります。
 
しかし、相手が未成年であっても自由恋愛との兼ね合いから一概にすべてが処罰の対象とも言い切れません。

 

相手が未成年であっても恋愛と判断されることもありますし、当人は恋愛と思っていても、淫行条例に当てはまり逮捕されることも可能性としてはあります。
 
そこで今回は、「どのような要因から淫行で逮捕がされるのか?」「淫行で逮捕された場合どうなってしまうのか?」といった疑問に関して解説していきます。

淫行で逮捕されたらどうなる?

淫行逮捕後に予想されることは…

  • 最大23日間身柄を拘束される
  • 実名報道され、記事がネットに残る
  • 家族や職場に知られてしまう
  • 有罪になれば前科がつく(詳細)

 

逮捕後72時間以内に弁護活動を受けることで、事件の早期解決を目指せます。

 

具体的には、勾留(最大20の身柄拘束)や前科を回避できる場合があります。

 

刑事事件が得意な弁護士を検索し、刑事弁護を依頼しましょう。

※弁護士には守秘義務があるので、相談内容が第3者に開示されることはありません。安心してご相談いただけます。詳細:弁護士職務基本規程第23条

 

淫行の定義

まず、淫行に関しての意味を理解しておきましょう。

 

淫行の言葉の意味自体は「みだらな行為」になります。そしてこのみだらな行為の意味としては、具体的に「性交」を意味します。ただ、性交は恋人同士であったり、夫婦でも行います。それをみだらとは言わないでしょう。
 
そこで、恋愛関係または夫婦関係の無い性行為の意味合いが強いと言えます。ただ、この恋愛と淫行の境目が法律ではあいまいなのも事実です。詳しくは、下記の「淫行と恋愛の境目が曖昧」で解説いたします。
 

わいせつな行為との違い

淫行と似た言葉に「わいせつ」があります。こちらも定義が曖昧にはなりますが、性欲を興奮・刺激、または性的羞恥心を害するような行為があてはまります。

 

ですので、具体的に性交まで及ばなくても、性器などを触る、露出する、性行為の疑似行為をするなどがわいせつと言えます。

 

参考:「わいせつとは
 

買春との違い

性交または、わいせつな行為を行う際に金品の授与があった場合は、買春に該当することが考えられます。

 

さらに相手が18歳未満の児童だった場合、児童買春となり刑罰も重くなります。

 

参考:「児童買春の定義

 

淫行に対する処罰は各都道県の淫行条例で決められている

この淫行に関する罰則は、青少年健全育成条例や淫行条例に定められています。そしてこの淫行条例は各都道府県で若干の違いがあります。

 

全都道府県の淫行条例をこちらで記載すると量が多くなってしまいますので、ここでは東京都の条例を例にします。
 

東京都 青少年の健全な育成に関する条例/第15編教育 第6章

条文(第18条の6)

何人も青少年とみだらな性交又は性交類似行為をしてはなりません。

違反した場合は、2年以下の懲役又は100万円以下の罰金となります。

引用:「「淫行」処罰規定|警視庁」 

 

青少年の定義

東京都の場合、青少年は18歳未満の人物となります。「青少年」とありますが、男女どちらも対象となります。他の都道府県では、16歳未満や6歳以上18歳未満など定義に少しの違いがあります。

 

罰則の対象行為

東京都の場合、青少年とのみだらな性交、性交類似行為が罰則の対象となっています。非常にあいまいなのですが、たとえ両者の同意があったとしても、恋愛関係がないとみなされれば罰則の対象とされることもあり得るのです。
 
みだらな性交(淫行)と、性交類似行為(わいせつ行為)が罰則の対象とされるのは、ほとんどの都道府県に当てはまりますが、例えば千葉県などでは
 

威迫し、欺き、又は困惑させる等青少年の心身の未成熟に乗じた不当な手段によるほか単に自己の性的欲望を満足させるための対象として扱つているとしか認められない性行為又はわいせつな行為

 
という文言が追加されます。これによると、東京都に比べると若干緩やかな印象も受けます。ただ、細かく見てみると、これらの内容に当てはまらないものは、やはり恋愛か結婚による性交くらいしか考えられません。
 

淫行条例違反による罰則

東京都では、この条例に違反すると2年以下の懲役または100万円以下の罰金に処するとあります。この罰則の大きさも都道府県によって違います。東京都は全国でも罰則が厳しくなっており、埼玉県では1年以下の懲役または50万円以下の罰金となっています。

 

青少年同士は罰則の対象外

これは、全国の青少年健全育成条例・淫行条例に当てはまるのですが、青少年(18歳未満)同士の性行為は、これらの条例の罰則には当てはまりません。

 

淫行と恋愛の境目が曖昧

度々申していますが、法律では淫行と恋愛の境目が非常に曖昧です。

 

金銭の授与や強引な行為がなくて、相手の同意があったとしても、恋愛関係がないと判断されると、ご説明のように淫行条例の罰則が適用されることも考えられます。
 
また、両者に恋愛感情があったとしても、両者の年齢が離れていて、児童の親がそれを知り、通報されたのであれば逮捕されることも考えられます。
 
反対に比較的年も近く、金銭授与や無理強いも無かったにも関わらず、恋愛関係がなかったとして20歳の男子大学生が17歳の女子高生と淫行したとして逮捕された例もあります。
 
このように非常に曖昧な2つの境界線。淫行の疑いで逮捕された場合はその曖昧な部分をついて言い逃れを考えたり、反対に恋愛のつもりだったのに淫行で逮捕されてしまうようなこともあり得ます。

 

基準が曖昧だからこそ、「今自分の状況ではどのような対策が取れるのか」を弁護士などの専門家に一度相談することが有効です。
 

 

淫行条例以外の淫行に関する罪

ここまで淫行に関してのご説明をしてきました。しかし、淫行に関連する罪は青少年健全育成条例・淫行条例だけではありません。状況によっては他の罪も考えられ、より重い罰則が考えられることもあります。
 

児童買春

18歳未満の児童に対し金品を渡し性交等を行なうと、児童買春罪があてはまり、刑罰も5年以下の懲役または300万円以下と重くなってきます。

 

参考:「児童買春の定義
 

児童淫行罪

18歳未満の児童に対し、師弟関係などの強い影響を与えて性交などを行なった場合、児童淫行材も考えられます。罰則は10年以下の懲役または300万円以下の罰金です。
 

強制わいせつ・強姦罪

18歳未満の児童に限らず、被害者が成人であっても、同意なく暴行や脅迫などを用いり性交やわいせつ行為を行うと、強姦罪や強制わいせつ罪が考えられます。

 

一方で、被害者が13歳未満となると、たとえ暴行や脅迫などを用いていない同意がある場合でも強制わいせつ罪や強姦罪が対象となります。

 

強制わいせつ罪は、6カ月以上10年未満の懲役刑。強姦罪は3年以上の懲役刑とどちらも懲役刑しか設定されていない非常に重い罪となります。

 

淫行で逮捕された後の手続きの流れと特徴

それでは実際に淫行で逮捕されてしまった場合、どのような流れで刑事手続きが行われていくのでしょうか。こちらでは淫行での逮捕後の流れについての解説を行ないます。
 

一般的な逮捕後の流れ

淫行に限らず刑事事件で逮捕された場合、刑事訴訟法により、一定の決まりによって手続きがされていきます。

 

おおよそを説明すると、逮捕後72時間は弁護士以外面会ができなかったり、逮捕後23日以内に起訴されるなどと言った内容です。
 
それぞれに決められた流れと、それに対して適した対処法を取ることができます。詳しくは「逮捕後の流れと手を打つべき5つのポイント」をご覧ください。以下では、淫行での逮捕での傾向と対処法をお伝えしていきます。
 

示談交渉は難しい

刑事事件の解決方法の一つとして、被害者に賠償金を支払い和解する示談交渉という方法があります。しかし淫行となると、相手は18歳未満の未成年になります。そこで、示談をするとなれば被害者の両親と行います。
 
自分の娘(息子)が淫行されてしまい、その加害者もしくはその身内から「お金で解決しよう」と言われても、そう簡単に応じてくれることは考えにくいでしょう。淫行での示談交渉は非常に難しいので、少なくとも弁護士に相談するか別の手を考える必要があります。

 

重要弁護士に示談交渉を依頼するメリットとは?

 

刑事弁護が重要となる

ご説明の通り、淫行と恋愛関係の定義が曖昧なことが言えます。こちらは恋愛としか思っていなくても、警察は淫行として捜査を進められていくこともありますし、状況によっては児童買春や強姦罪などより重い罪が疑われることもあります。
 
曖昧な状況だと、警察などの捜査機関から一方的な取り調べがされることもあるでしょう。そこで、淫行で逮捕された場合、刑事弁護が非常に重要になってきます。以下では、淫行で逮捕された場合の逮捕報を解説していきます。

 

淫行で逮捕された場合の対処法

淫行で逮捕された場合、以下のような対処を取ることにより、状況が好転することも考えられます。ただ、繰り返しますが、淫行には曖昧な部分も多いのです。ちょっとしたニュアンスの違いでとらえ方が間違われることもあります。
 
そこで、これらの刑事弁護を行なう前には、弁護士への依頼を検討したうえで行いましょう。弁護士事務所によっては無料相談を受け付けている事務所も多いので、少なくとも無料相談をされることをおすすめします。

 

自身の正当性の弁護

「相手とは恋愛のつもりだった」「18歳未満とは聞いていなかった」などと、反論の余地が考えられる場合は、自身の正当性を主張することが有効です。ただ、お伝えの通り、反論のしかたが不十分だと、「反省していない」「しつこく追及される」などして結果的に拘束期間が長引くこともあります。
 
刑事手続きに異議を申し立てる場合は、繰り返しますが一度弁護士からのアドバイスを受けてください。
 

反省・再犯防止の弁護

反対に、自身に罪の自覚がある場合は、素直に罪を認めて反省の姿を見せることが最も適した弁護方法だとも言えます。また、未成年に対して好意を抱いてしまう嗜好がある場合があります。再犯を防ぐための対策も効果的でしょう。
 
参考:「性犯罪加害者が再犯を防ぐための2つの方法

 

逮捕されたら早急に弁護士に相談すること

繰り返しになりますが、刑事手続きは期限が決められており、スピードが命です。少しでも早い対応をすることで、事態を早くに収集することもできるでしょうし、それによって拘束期間も短くなるかもしれません。
 
また、淫行は定義が曖昧な部分も多いので、捜査機関の思惑通りに捜査が進められていくことも考えられます。逮捕からその後の結果によっては、その後の人生をも大きく左右します。もしも、淫行により自分自身や身近な人が逮捕されてしまった場合は、弁護士に相談すると覚えておきましょう。
 

この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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編集部

本記事は刑事事件弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※刑事事件弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。  本記事の目的及び執筆体制についてはコラム記事ガイドラインをご覧ください。

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